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黒革の手帳の主人公の金銭哲学について
- 黒革の手帳の主人公の金銭哲学とは?
- 庶民が身の丈の生活をすることもお金に勝ったことなのか?
- お金に勝つためにはどのような考え方が大切なのか?
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質問者が選んだベストアンサー
たとえば。 自分がいじめられて育ったとして。 いじめた人間に対して、通常の人間以上の感情を抱くものではないでしょうか。 そのいじめた人間が、普通の生活を送っていたとして。 自分も人並みの生活ができるようになったところで、今まで自分が抱え込んできた負の感情を、いじめてきた人間に対してさらにできる人はそういないだろうと思います。 相手もいじめられ、みじめな人生を送ることを望むのか。 相手を見返してやりたい、相手に羨望のまなざしで見られたいと考えるのかは、人それぞれでしょうが。 それをお金にあてはめて考えてみるといいかもしれません。 主人公の子ども時代は「お金さえあれば」という気持ちで常に支配されてきました。 ・お金さえあれば、こんな苦労はしないのに ・お金さえあれば、こんな人間すぐにでも追い返せるのに ・お金さえあれば、人から見下されることもないのに ・お金さえあれば、買いたいものだって好きに買える ・お金さえあれば、進学だって自由にできたのに(銀行での派遣の扱いは軽かった) ※派遣なら、一生かけても稼げない金額を「正社員になれば」手に入れられるとも言われていましたね 主人公は、たしか「誰よりもお金持ちになりたい」とも言っていたはずです。 「お金さえあれば」という気持ちを払拭するためには、人並みでは足りないんです。 お金や、それを理由に自分を見下してきた人間を見返すには、それだけの金額が必要です。 彼女は、そういう意味で「お金」という呪縛から解き放たれていません。だからこそ「お金に勝つ」ということが、大事だと感じているのでしょう。 庶民が身の丈に合った生活をすれば、お金に勝ったことになる。 そう考えられるのは、質問者さん自身が満たされているからでしょう。 満たされていない人間は、足りないものを満たそうとして、必要以上に求めるものだと思います。
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私は振り回されない、支配されないことを最終的に勝ちと考えるので、あなたの考えを支持します。足るを知ることは実際は容易ではありません。しかし容易ではないからこそ、面白い。分析も、ある時は忍耐も必要になります。王道の努力ももちろん必要になる。貧すれば鈍す、衣食足りて礼節を知る、これは本当と思いますが、どうやってその人にお金が入ってきたか、そのルートも問題にすべきと思います。悪銭が身につくかどうか問われる場面です。足るを知る、身の丈に合った生活をすることが根底にある人はお金を知る機会が多く、まともな勤労所得を重んじる気がします。くだらない投資にもひっかからない。その結果、適量のお金が長くとどまるのではないでしょうか。 余談ですが、親が身の丈や足るを知る生活ができるかどうか、それは子供の教育にも深くかかわる気がします。ここで留学やワーキングホリデーと称し売春をしている20代が大勢いるようですが(新聞広告やデートサイト)本来は探せばもっと地道な仕事があるので、彼女らの人生観は聞く気になりません。お金を短時間で沢山得ることは魅力でしょうが、私はどうやって得たか、それをどうやって増やしたか、残したかが気になります。身の丈に合った生活は失敗が少ないです。その点からもある意味コントロールしていると言えるので勝ちと考えていいのではないでしょうか。
お礼
本来人が制御すべき対象であるお金に支配されてしまうことは、やはりまずいと思います。返せない借金をしてしまう人も少なくないようです。
- eroero4649
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幼少期から思春期にかけて貧乏で苦労した人は、お金に異常なまでに執着はしますよ。その分かりやすい典型例が舛添要一氏でしょうね。 家族旅行も経費で落としたっていうのが、まあなんというかこすいじゃないですか。でもそこまでは分からなくはないです。それが発覚したとき、彼はそれなりにお金もあるし稼ぎもあるんだから「誤解を招き、不適切でした」とかなんとかいって頭を下げてそのお金を返納すれば致命的なスキャンダルにはならなかったと思います。そしてそれを返すくらいのお金も持っていたはずです。しかし彼は「何も悪いことはしていない」の一点張りで決して譲らず、結局都知事としても辞任することになったうえにもうテレビタレントとして呼ばれることもなくなりました。もし都知事の任期を全うしていればまたテレビタレントとして復活もできたでしょうしね。 つまり舛添氏は握ったお金を絶対手放さなかったゆえにもっと大きなお金を失うことになりました。手に入るはずの100万円より、失う1万円のほうが惜しかったのです。舛添氏はまさに極貧の家庭に育ったそうで、その反発心で東大に入った人です。 舛添氏と同じように高知の貧乏な家庭で育ったマンガ家の西原理恵子さんも自分の作品で「私、お金の抜き方が舛添と全く同じです」といっていましたし、若いときにお金で苦労した私の父親も当時ニュースを見ながら「舛添の(お金に対する)気持ちはよく分るよ」ってボソッといっていました。 「あれをしたいから、これが欲しいからお金が欲しい」ではないんですよね。お金、お金、お金。とにかくお金が欲しい。そこにゴールはないのです。100万円を手に入れたら1千万円。次は1億円、10億円。「そんなに集めてどうするの?」って聞かれても、そこに答えはないのです。 FXなんかに執着している人たちもそんな感じですね。あれで儲けている(収支をプラスにしている)人は元が資産家か、割り切ってゲームとして楽しめる人。「とにかく黒革の手帳」的な人は途中で結構な利益を出しても「わはははは。この500万円を5千万円にしてやるぜえ!」とか言い出して無理な勝負に出て結局どこかでドッカンとなるって人なんじゃないかって気がします。 ま、私もヒルズ族になって全裸で窓際に立ち、夜の六本木に向かって「天下とったどぉ~!」とかやってみたいですけどね・笑。
お礼
明快な解説をしていただきました。お金で何がしたいでない、というところにも感銘を受けました。
- tknkk7
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全く、成りません”お金は”勝つ・負けるじゃぁ無くて”苦労して稼ぐ事のみ。 ”身の丈生活:言葉で言う程、誰もが”欲望盛り、身の丈さぁ~投稿者でしたら、 どう言う”水準の事?何も”身の丈云々等ドラマは、無手勝流シナリオだから、 そんな事は、関係無い事で、誰も身の丈等気付かず・買い物遊び一緒にせず。 お金に勝つには”急がば廻れで、”コツコツ働く事”貯金”確実な投資行為”のみ。 ドラマと現実社会を”ごちゃ混ぜにしない・何も人生訓を勉強する必要等ナシ。 ◎”主役女優?に魅せられる、必要ナシ”お金奪う何ては”単純犯罪スレスレです。 金銭哲学と言っても”騙し脅し”奪うは、哲学じゃ無くて”お金に対する”復讐劇。 このドラマ自体が”女性・”お水商売”巧妙な”ユスリ・”タカリを題材にしている ドラマだから、”ドラマで見れば”スリリング・恰好良く”映るが、その相手からみれば”告発絡み訴えられる材料が、多くて”ドラマ好調・面白し・それだけの事。 それ以上は”社会公共・因果応報・公明正大等、”反社会派”ドラマの典型です。 庶民と言えば”世帯人口の”6割程度は”庶民水準なのだから”勘違いをしない事。
お礼
いわゆるフィクションとして考えればよいということですね。金額にしても手口にしても庶民的ではありませんね。
- vaf326
- ベストアンサー率16% (285/1721)
ならないでしょう。お金はいくらあっても邪魔にはなりませんし、 ほとんどの事がお金で解決されます。 上をみればきりがないですが、少しでもと頑張ってお金を稼ぐでいるので しょうから。いくら稼いでも勝つ事はできないように思います。
お礼
勝つというのはお金によって不幸にならないことかなと思っておりました。ないために不幸になるほうがよくあることですね。
- makaay10
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清張作品は作品の中で女性がよく出てきますが黒革の手帳に出てくるようなタイプ。美貌に恵まれていて野心家。男を利用して生きることを何とも思わない強い女性。容姿に恵まれず男性や社会に翻弄されて犯罪を犯す女性。容姿に恵まれず、そのコンプレックスから強かに強く生きる女性。松本清張のおもう理想的な女性像という4パタ~ンが多いと思います。(ざっくりですけど・・) この部分には清張が明るい青春時代をすごせず、そういう生い立ちや環境に強いコンプレックスを本人が抱いていたこと。そういう強かな女性と清張自身がうまくいかなかったこと。それが作品の中で描かれる清張の女性像に強く投影されていると解釈する人もいます。質問者様にならないか?と聞かれればなるのでは?と回答者も思いますが、清張は質問者様ほど清らかで柔らかな視線を人間に向けてないと言えると思いますし、女性に関しても同じだと思います
お礼
思いがけもしなかった貴重なご見解をうかがえました。
- e-toshi54
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小説=フィクション(「作り話」)の中での演出(話を面白くするための虚構)の一つであって、作品として面白くするためのテクニックです。現実世界に当てはめて考えるのはやや入り込み過ぎのような気がします。 敢えてご質問に直接的に答えるなら、(作品のコンセプトから言って)「お金に勝ったことにはならない」と思います。 だからと言って、どうということでもありません。
お礼
なるほどですね。
お礼
どこか身にしみるおはなしでした。お金というものはやはりずいぶん特殊なものなのですね。おそらく神様以上ですね。