- ベストアンサー
ひとたびべ大地震が襲来すれば豊洲でも築地でも同じ?
いくら耐震の対策を施しても、湾岸は壊滅的な損害を被るのでは。都庁が新宿に移ったように中央市場は内陸部のほうがよいのでは、羽田が成田に移ったのもこの意味では正解だったのかとも思います。あくまで素人の空想ですが、識者の方のご教示をいたただあければと思います。
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
1981年に建築基準法が大改正されて、耐震基準が厳しくなりました。この建築基準法の改正以降に日本で起きた大きな地震は、阪神淡路大震災、新潟中越地震、東日本大震災、熊本地震があります。これらの地震は最大震度である震度7(震度8は存在しません)を記録しています。 今のところ、これらの地震で81年以降に建てられたビルが倒壊した事例はまだありません。阪神淡路大震災で倒れたビルは建築基準法改正以前に建てられたものでした。 中には損傷がひどくて余震による倒壊の危険が出て住めなくなったマンションもありますが、とりあえず本震の一発でビルが倒壊するということはないのです。ニュージーランドの地震では、M6.1の地震で1988年に建設されたたった6階建てのビルが跡形もなく倒壊して28名の日本人が犠牲になったことはよく覚えていらっしゃると思います。 東日本大震災では、東北の津波と福島の事故であまり話題になりませんでしたが、首都圏でもあちこちで大規模な液状化現象が発生しました。中でも大きな被害を受けたのが舞浜地区で、あの辺りの一戸建て住宅が片っ端から液状化で傾いで住めなくなったのです。不思議なことに、家がたった1度傾いただけで人間はその中にいると気分が悪くなったり眩暈を起こすんですよね。舞浜地区はディズニーランドの近くで東京からの便も良くて人気の「高級住宅街」だったのですが、一時期は「何%下がったではなく、買い手がいないので値段そのものがつかない」といわれるくらいに住宅価格が下落しました。 ところがその舞浜地区、いわゆるタワーマンションなども数多く建っていたのですがマンション物件に液状化現象による目立った被害はなく、マンション価格だけは下落することがありませんでした。戸建てを建てた人たちが地獄に叩き落とされたのです。 ちなみに新宿の都庁ですが、日本一の歓楽街歌舞伎町からも近く周囲はバリバリの都市部なので仮に本震そのもので都庁の建物じたいが大きな損害を受けなかったとしても、周辺で大規模な火災が発生した場合(特に新宿駅近辺)、それが危険になるというリスクを内包しています。周辺道路も建物の倒壊と避難する人などの渋滞で事実上封鎖されるでしょうから、連絡線がとれない孤立のリスクがありますね。 東京都もそれは分かっていて、都下の立川市に消防や警察なども含めた施設を集めています。映画「シン・ゴジラ」で都内が壊滅した以降に臨時政府が立川に置かれましたね。余談ですが、鎌倉から上陸して歩いて都内まで行くゴジラなら、北上されると立川は「歩いて行ける距離」になるから首都機能の移転先としては近すぎる気はしますけどね・笑。 海に近い地域では、高潮や津波といった水による被害を受けるリスクはあります。その一方、おそらく救援に展開するであろう海上自衛隊の艦船へスムースに避難することが可能です。ヘリコプターだと一度に乗れる人数は限られますが、船を使えば一度に大規模な移動(避難)が可能です。 内陸部は、道路が寸断されると孤立するというリスクがありますね。熊本地震がそうでした。橋が落ちて何日も孤立した地域がありましたよね。 都市部だと、瓦礫などで道路が寸断されてしまうと思います。火災と道路寸断は内陸部の怖いところですね。特に近場に河川が存在しないと、河川から水が供給されないので消火もできない(水道管は壊れるでしょう)という事態になります。例えば内陸部でも、荒川河川敷とかであれば、いよいよとなったら荒川を下って外部と連絡をすることができます。 だから昔から、大都市というのは住民の飲料・生活用水供給と物資の運搬のために大河川に沿ってできることが多いのです。それこそ世界の四大文明は河川にそって生まれましたからね。
その他の回答 (4)
- nankaiporks
- ベストアンサー率23% (1062/4473)
内陸部でも東北級の地震と津波が起これば、内陸も被害出ますよ。 むしろ湾の入り口が狭くなってる東京湾では波の勢いが増します。 そして言われているのは、川を逆流して津波は川口まで達するとも言われてますから。 それと市場の床掃除には海水が使われます。 これは海水で雑菌を死滅させるからだそうです。 その海水処理のこともあり海岸側が都合がいいのでは? また成田空港移転とは事情は違うと思いますよ。 当時、東京の西半分は米軍の制空権。 国際線などの増便するには制空権から離れた地域に作る必要があったからでしょう。 今でも東京西部は米軍制空権ですが、若干エリアを分けてくれたから羽田拡張が実現出来ました。
お礼
いろいろなことがあるものですね。
>現在の工法で建設が行われれば表層の有害物質の有無など問題にならないようにも思います。 そりゃそうですよ。 ただし、そういう前提で設計されたものと、そういう前提をつけずに設定されたものでは、全く違うということです。 あなたは、そう思いませんか? 豊洲の市場は、そういうことをある程度前提として作られましたが、完成されたものは、予定の内容が行われていないものになっていました。。 地下空間がありますが、その辺、コンクリートが貼られておらず、砂利が撒かれただけです。 本来はそこへ新しい土を盛り込んで遮蔽の役に立てる予定でしたが、それも行われていないわけです。 最低限でもと考えられていたことが行われていなかったわけですが、それで安全とは言えないでしょう? また、市場は、清掃のために大量の水が使われます。 床などは埃を防止するためではなく、魚の血や内臓などが床に落ちますので、それらを洗い流すために、大量の水が使われます。 床などの掃除用ですので、飲むわけでもなく、魚などを直接洗うわけではありませんので、地下水が使われます。 その地下水が、汚染されていたわけです。 床に化学物質に汚染された水が撒かれた上で、食品を扱うというのはどうお考えになるでしょうか? まぁ、主題と離れる内容ですので、ここまでにしておきます。 >湾岸に重要な施設を造ることには大きな問題はないという語見解ですね。 これは言葉遊びにされやすい話ですが、 東京湾自体は、単なる湾岸とはとても違う性質を持っています。 他の湾岸では危険とされるようなものでも、東京湾であれば、危険ではなくなるようなことも多くあります。 と、言う事です。 ここで言い始めるのかなぁ?ここから東京原発に持ってこうとする人もいるのでw 原子力発電所の場合は、冷却用に海水を使うために湾岸や大きな川添いに作られます。ただ、日本ではそれに耐えられるような川がありません。 なので、湾岸に作られます。 ただ、東京湾というのはあくまで湾で、単純に考えて、外洋に面しているのは浦賀水道だけになります。 川からの流入はありますが、湾の大きさから比べて、その水量は少なく、外洋からの対流も起こりにくい性質があるものになります。 そうすると、放熱のために海岸付近の水を使うと、湾の水温が上がってしまうことになり、生態系などに大きな変化を起こしてしまうことになります。 なので、そういう施設は、作れないんですよ。 都庁が新宿に移ったって、理由をご存じないのでしょうか? 単に移転する場所がなかったからです。 新宿副都心や、都庁があるエリアは、もともと低い土地で、あまり使えなかった場所なんです。 そういう場所のため、淀橋浄水場という、水道の浄水場があった場所で、それを再開発し、移転して作った場所です。 東京都庁の土地は、新宿にある西新宿のホテル群が立つ前から一緒に準備されていた場所だったりするんですよ。 都庁が立つ前には野球のグランドが2つあって、日曜などには、地元の人が野球を楽しんでいた場所だったんですけどねぇ。 わざわざ海岸線が危険だから内陸に移ったわけでもありません。
お礼
繰り返しご意見を読ませていただきます。
>津波よりも揺れ自身で全施設が崩壊しないでしょうか。 東京などのこういう施設やビルなどは、地面にある関東ローム層という柔らかい地層があるからとそういうことを言われたりしますが、その層の下の岩盤まで悔いを打ち込み、その杭の上に建物は立っています。 そうやって地震での倒壊がないようにして、建てられています。 ただ、築地ができた際は、そこまでの工事はしていなかったと思いますが、そもそも築地の市場は高層の建物ではないですし、建屋自体は軽いので、地震で倒壊という可能性も低いように思えますね。
お礼
現在の工法で建設が行われれば表層の有害物質の有無など問題にならないようにも思います。湾岸に重要な施設を造ることには大きな問題はないという語見解ですね。
地図を見られたことはありますか? 地図を見たことがないとわからないかと思いますけどね。 東京湾とは、太平洋側に房総半島という壁を持つ湾で外洋に直接面していません。 それがその辺の海岸とは違うところになります。 津波などの場合、水が入ってくるのは、浦賀水道です。 その浦賀水道の幅は、6.5kmしかなく、その先の海岸線は1000km程度にもなります。 6.5km幅から流れ込んでくる海水が、1000kmもの海岸線にも広がるわけですから、津波でも勢力は大幅に弱まって海岸線に到達することになります。 房総半島を乗り越えてくるような津波なら、日本の半分は、水没するでしょうね。
お礼
津波よりも揺れ自身で全施設が崩壊しないでしょうか。
お礼
むしろ内陸よりも湾岸のほうがよいということですね。