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宗教・哲学の自殺観
かつて親しい人をふたり自殺によって失ったものとして、 また自身、中程度の精神・情緒障害を持つものとしてお聞きします。 1. カルト、新興宗教を除き、「自殺」を「悪」「罪」としない、或いは消極的ながらも容認している宗教(宗教家)は存在するのでしょうか? 2.古今東西、自殺を容認した「哲学者」「思想家」などは存在しますか? 3.数多の自殺否定論の内、その根拠として「公共の迷惑」を挙げた思想家は誰でしょうか?
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こんにちは。取り敢えず, (2)についてです、 ☆ストア派。当時、四肢を無くしたり幽閉されて出口完全に絶たれた賢者に限っては、自殺が認められてたそうですね(ストア派倫理学参照) 哲人帝の、小セネカ は弟子のネロにより、自死に追い込まれる。 ~さて其のストア派のモラルについては、確かドゥルーズの「意味の論理学」で語られてますかね、読んだのは随分前なので忘れました ☆ミル・プラトー」では、ストア派を顕揚しながら、“器官無き身体”か“顔貌性”の章だったかで、自殺的な思考を攻撃してます。とは言え、自死した,ヴァージニア・ウルフやフィッツジェラルドを擁護もしてる。ただ、作家を其処に追い込む,ミクロfascismの芽を徹底して暴いてゆくのです。両面熟知してるので、ジルもストイシャンなのでしょう ★奥様ファニーとの共著「情動の思考 ロレンス『アポカリプス』を読む」ニーチェと聖パウロ、ロレンスと パトモスのヨハネ),で痛烈に批判したのは、最後の審判で、人々を恐怖で脅迫するヨハネ黙示録と教会権力です。それに比べ福音のヨハネとイエスを擁護してる。~でもどこか高踏派的で自殺的なものを嗅ぎだし、其処に集団宗教の危険性を見出します 其のドゥルーズの自殺ですが、既に片肺摘出し酸素吸入で生命維持してた状態。 もう仕事は出来ない、ほぼやり尽くした。介護の負担と自殺後の迷惑も天秤に掛けたか⁈。~維持装置を外すだけなら只の安楽死の選択でしょうが、其処から無酸素で窓まで駆け寄り、飛び降りる。~ 此れはベルクソン的な, 最期の生命の躍動=Elan.Vital,と言えなくもない、運動アスレチックでは在ったでしょう、ストイックな抵抗運動か⁈ 彼はフロイト的なタナトスの欲動も認めなかったと思いますよ、不確かですが。 細胞レベルでの自死的遺伝子は有っても、脳の欲動としての自殺本能などを持つ動物は居ない⁈~あれは誤認であり、人間だけが陥る悪しき死の美学だと、。 (1) の宗教の事は調査しないと解りません。少なくとも、小乗仏教では抵抗運動として、自殺する僧侶は何人も居ましたね。即身成仏や、一人海に漕ぎ出す, 補陀落渡海 というのも自死でした、ご参考までに。
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- hekiyu
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2.古今東西、自殺を容認した「哲学者」「思想家」などは存在しますか? ↑ 須原一秀 氏はどうでしょう。 1,と3 は判りません。
お礼
ご回答をありがとうございました。
- 畑 茂夫(@Flareon)
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殉教は実質的自殺でも称賛われる場合が多いよ。 たいていそうだろう。
お礼
こんばんは、仮面ライダーさん。 okwebがわかれてから常連さんも分かれてしまってつまらなくなりましたね。 仮面ライダーさんの昔の投稿、結構好きだったんですけれど。 >殉教は実質的自殺でも称賛われる場合が多いよ。 たいていそうだろう。 殉教はこの際ちょっと外れます。特別な自死の形ですから。 ご回答をありがとうございます。
補足
ジル・ドゥルーズの自殺論などあれば読んでみたいのですが。
お礼
こんばんは、marc2さん。 それにしても古今東西、自殺に対して、これほどまでに不寛容であるということは実に息苦しい気持ちです。ドゥルーズ自身が自殺をしているにも関わらず、また少なからぬ思想家、文学者、芸術家がそのように生を閉じているにも関わらず、思想史的にはほとんど無批判に「自殺は非」ということになっているようですね。結局パスカルの言うように「ヨーロッパ、即ちキリスト教世界」だからでしょうか? >維持装置を外すだけなら只の安楽死の選択でしょうが、其処から無酸素で窓まで駆け寄り、飛び降りる。 でも人工心肺(?)を取り外すだけではすぐには死なない。飛び降りればほぼ即死ですから。エラン・ヴィタールというお考えもおもしろいですね。 >脳の欲動としての自殺本能などを持つ動物は居ない⁈~あれは誤認であり、人間だけが陥る悪しき死の美学だと へえ、そうですか。「悪しき死の美学」といったいた人も最後には自殺で生涯を閉じたということは意味深ですね。というか人生の皮肉というか。 1、に関しての仏教徒の自死についても参考になりました。 いろいろとご回答をありがとうございます。