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なぜ輸出企業は材料を安く買って製品を安く売りたいのでしょう
- 輸出企業が材料を安く買って製品を安く売る理由は何でしょうか?
- 材料の費用を抑えることで製品の利益率を高めることができるため、輸出企業は材料を安く買い求める傾向があります。
- 材料の粗利よりも製品の粗利が大きい場合もあるため、輸出企業は製品の利益を増やすことに重点を置いています。
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質問者が選んだベストアンサー
毎日為替と戦っております中小商社マンです。 まったく質問者様の言われる通りですが、以下の事情により現状先方輸出先通貨建てが多くなっています。 1、買い手都合>>>売り手都合 一番の理由は商売は買い手有利だからです。 お客様がドルで払いたいと言えばドル建てで払って貰うのが一般的です。 イメージとしては日本国内のクレジットカード可の焼肉屋さんで「クレジットカードで払いたい」というお客様に対し、焼肉屋の店員が「カード支払い手数料は焼肉店持ちなんだし、できれば現金で払ってもらえませんか?」とお願いするようなものでしょう。 #少し違いますが交渉イメージです。 為替リスクあるから円建て決済に変えてくださいというのは、お客さんに為替リスク背負って下さいと言うのと同義語です。 売り手側からは言い出しにくく、かつ買い手側へ要求は通りにくいですね。 2、安定性 アジア向けは円建て決済の割合が多い(5割程度)のですが、 EUやアメリカ向けは円建て決済は少なく(4割程度)なっています。 これは先述したように買い手が都合の良い通貨を指定できるため、 EU向けはユーロやドル、アメリカ向けはドル建てとなっているためです。 アジア諸国向けは日本円よりも質の悪い通貨が多いため、 買い手側から米ドル or 日本円でお願いしたいのですがと向こうから言われるため円建て決済の割合は多くできます。 ドルの世界に住んでいる会社の方からすれば、不安定なドル円レートに振り回されるのは嫌ですよね。 3、換金性 ドル円で世界を見ている多くの日本人にとってあまり馴染みはないかもしれませんが 多くの国は日本円と直換金する通貨市場を持ちませんし、日本円自体米ドルに比べあまり流通していません。付図のように世界で流通する外貨=米ドルという状況はよっぽど日銀がよっぽど日本円を刷らない限りは変わりないように思います。 以上3点より円建て決済はあまり増えていない状況となっております。 質問者様の参考になれば幸いです。
お礼
みなさん回答ありがとうございます