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【俳句】「○○かな」の「かな」ってなんですか?どう
【俳句】「○○かな」の「かな」ってなんですか?どういう意味ですか? 花火大会 明滅する スマホかな この俳句はおかしいところありますか? 俳句用語の句割れ、句またぎってなんですか?
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別におかしくないかな?
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- kagakusuki
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>【俳句】「○○かな」の「かな」ってなんですか?どういう意味ですか? 「かな」は俳句で用いられる代表的な「切れ字」の1つです。 「切れ字」とは何かを説明するためには、まず俳句の成り立ちから説明する事になります。 俳句は「俳諧の連歌」から生まれたものです。 【参考URL】 俳句 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%B3%E5%8F%A5 元々、複数の詠み手が連作して1つの歌を詠んだ「連歌」というものがあり、これは主に貴族が嗜む文化だったそうですが、それを庶民が自分たちの遊びとして真似をしたものが「俳諧の連歌」です。 【参考URL】 連歌 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%A3%E6%AD%8C 俳諧 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%B3%E8%AB%A7 連歌では一番最初に詠まれた5・7・5の上の句に対して、次の詠み手が7・7の下の句を付け、それを受けて3番目の詠み手が5・7・5の下の句を付け、更に続けて4番目の詠み手が7・7の下の句を付け・・・という事を繰り返すものです。 この様に次々と前の詠み手から次の詠み手へと歌を引き継いで行くためには、個々の句の末尾を「次の句が引き継ぎやすくなる言葉」で終わる様にする必要があります。 例えば前の句が「~でした」等という言葉で終わっていた場合、そこで歌の内容が完結してしまう事になりますから、次の詠み手はそれに続ける事が出来る様な下の句を付ける事が出来ません。 それに対し、前の句が「~に」や「~を」等といった言葉で終わっていれば、その後に繋げる事が出来る様な句を考える事は容易になります。 この様な、句の末尾に付ける言葉で、後に句を続けやすくなる言葉の事を「切れ字」と言います。 例えば「花火大会 明滅する スマホかな」の「~かな」は「~かな?」と言った意味合いの言葉ですから、句全体では「折角の花火大会なのに、何でスマホなんか明滅させているの"かなぁ?"」という意味合いになりますので、「~かな」がある事によって、連歌であれば次の詠み手が「それは(←スマホを明滅させているのは)これこれこういう理由なのかも?」という様な意味合いの下の句へと繋げやすくなります。 【参考URL】 日本俳句研究会 > 「切れ」「切れ字」とは? http://jphaiku.jp/how/kire.html Web川柳特殊用語辞典 > 切れ字 http://www.doctor-senryu.com/04_genbudoh-academy/yougoziten/kirezi.htm 俳句 - Wikipedia > 4.3 切れ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%B3%E5%8F%A5#.E5.88.87.E3.82.8C >俳句用語の句割れ、句またぎってなんですか? 松尾芭蕉の句に次の様なものがあります。 曙や白魚白きこと一寸 これを5・7・5に区切ると 「曙や」「白魚白き」「こと一寸」 となり、「白きこと」という1つの言葉が中七の「白魚白き」の中の「白き」と下五の「こと一寸」の中の「こと」に分かれてしまっております。 この様な1つの言葉を上五・中七・下五の3つの区切りの中のどれか1つの中におさめずに、複数の区切りに"またがって"配置する事を「句割れ」又は「句またがり」と言います。(「句またぎ」と言うのかどうかに関しては私は存じません) 只、「白き」と「こと」であれば1つの言葉の中の音節の所で分かれているのに対し、「花火大会 明滅する スマホかな」の場合は「花火大」「会明滅する」「スマホかな」と分かれてしまっており、「花火大会」を「花火」と「大会」に分けるのであれば兎も角、「花火大」と「会」に分けてしまったのでは音節の所で分けている訳ではありませんし、「花火大」では意味が通じませんから、果たしてこのようなものまで「句割れ」・「句またがり」を用いた俳句として許容して良いものなのかどうか疑問に思います。 【参考URL】 句またがり - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A5%E3%81%BE%E3%81%9F%E3%81%8C%E3%82%8A 四季の山レビュー > 俳句 > 俳句の基本Ⅱ http://www5d.biglobe.ne.jp/~mae_sei/HAIKU/haiku202/haiku.htm >この俳句はおかしいところありますか? 試しにその句を「花火大」「会明滅する」「スマホかな」という5・7・5に分けて詠みあげてみて下さい。 「花火大」「会明滅する」という具合に「花火大会」を「花火大」と「会」に分けてしまっているために、歌としてのリズムが破たんしています。 個人的な感想ですが、俳句も歌の一種である以上、リズム感は大切で、リズムが破たんしているものを俳句と見做す事が出来るかどうか甚だ疑問に思います。 後、俳句と同様に俳諧が元となって生まれ、5・7・5に区切られた形式を持つものに川柳というものがあります。 俳句とは主に自然の情景等を対象にして詠まれるもので、情緒や余韻を大事にしているのに対し、川柳は人事を対象にして吐かれるもので、人の行為の滑稽な点をあげつらって茶化しているという違いがあります。 質問者様の句には「花火大会」という季語こそありますが、その内容は「夜空に花開く数々の花火の美しさ」や「花火が炸裂した際の轟きが辺りに木霊する様子」といった花火大会の情緒や余韻を詠っている訳ではなく、「花火大会の会場でスマホを明滅させている観客のマナーの悪さ、滑稽さ」をあげつらっているものなのですから、俳句と呼べるものではなく、川柳に分類されるものだと思います。 【参考URL】 Web川柳博物館 > Enter > 1F/川柳とは > 川柳と俳句の違い http://www.doctor-senryu.com/01_museum/0_senryu-haiku.html 日本俳句研究会 > 俳句と川柳の違い http://jphaiku.jp/how/senn.html
お礼
みなさん回答ありがとうございます これは俳句としておかしいらしいです 切れ字は1つまたは全て切れ字の3つであって、2つのこれはダメとのこと