• 締切済み

新国立競技場の問題、責任者は誰か

moritarohの回答

  • moritaroh
  • ベストアンサー率56% (657/1170)
回答No.5

少なくとも、質問者さまが挙げられたすべての人に責任があると思います。 もっとも、それを言ったらおしまい、かもしれませんが。 新国立競技場の問題を「責任者不在」に起因する、としていることは、限りなく、誰もリーダーシップを取らない状態であったことに近いもので、結果、当事者全員の責任であると思います。 ただし、そもそも、はじめの国際コンペの方向性から曖昧でした。 審査委員長ではない某建築家が言っていたことなのですが、通常、新国立競技場のような大規模建造物の場合、コンペとして「建築家を採用する」のか、「建築家の出したプラン(原案)を採用する」のか、というところが明確にされるべきだそうです。 前者の場合であれば、採用された建築家とともに、省庁関係者や建設業者など複数分野の人々が関わって設計チームをつくり、実際の設計案を再度策定することとなり、場合によってはコンペ時のプランとは大きく異なるものとなることもあります。ただしこの場合は、コンペの段階で「この建築家の考えることなら(たとえ別の案になったとしても)きっと素晴らしい建物ができるだろう」という感じで、建築家への信頼とリスペクトが前提としてあるでしょうし、コンペの選考には建築家の持つアイデアの面白さ、斬新さなどに重点が置かれることと思います。 後者の場合は、あくまでもコンペ時のプランの実現化が重要なので、建築家はプランを採用されただけで、その後はほとんど事業への介入がなく、建設業者などがコンペ時のプランに可能な限り忠実な実施設計を行うこととなります。そのため、コンペの段階では、実現性が大きな焦点となることと思います。 前者の場合の利点としては、建築家自身が相当なレベルで事業に介入することもあり、予算に上限がある場合は、その予算に応じて建築家が多様な修正案や新案を提示することとなるので、予算超過はそれほど発生しないでしょう。逆に難点といえば、建築家に対して、かなりシビアな要求(たとえば、このデザインはこの予算では無理!みたいな…)をして辛抱強く交渉する必要も出てくるので、建設までにわりと時間がかかってしまいがちなことです。 後者の利点としては、純粋にコンペで採用されたデザインを設計、建設していくこととなるので、ゴールラインが明確となり、建設までの時間はわりと短くて済みます。またコンペのプランそのものを実現化させていくので、世間へ周知・認知させるのも容易です。 しかし難点としては、原案を実現化していく過程で、構造や設計上で無理が生じることも起きやすいのです。しかしコンペで原案としてのプランを採用してしまった以上、実現を優先させるべきなので、予算超過も辞さないといった構えでないといけませんし、逆に言えば「湯水のようにお金が使える状態」でないといけません。 今回の騒動は、上記を踏まえると「建築家の出したプラン(原案)を採用」しておきながら、「予算に限りのある状態」で修正が必須となってしまったことです。 それなら当初から予算上限をもっと明確に提示しておくべきでしたし、逆におぼろげでも予算上限があるのなら「建築家を採用する」という方向性でコンペの選考を行うべきだったと思います。 以上を踏まえると、再発防止のためには、まず、コンペの選考基準や方向性を、しっかりと議論し、事前に明確にしておくべきだったと思います。 そのように考えると、コンペ審査委員長の責任と言うのが、かなりの部分で大きいのかもしれません。 余談ですが、「建築家の出したプラン(原案)を採用」しておき、その後に、建設業者を入札により決定する…というプロセスは、日本の行政がよく行う方法です。入札の基準としては、できるだけ低い予算規模を提示した業者に決まることが多いのですが、今回もこのようなプロセスに則った形であったので、この方法が行政内で一般化してしまっているのが、誤りの始まりだった、とも言えます。 数百万~一千万程度の予算の誤差で済むレベルの建造物であれば、一般的な行政の方法論でなんとかできたのかもしれませんが、新国立競技場という規模では、同じ方法では誤差ももっと大きくなりかねず、それが実際に起きた、ということです。 それらも含めると、やはり、当事者すべての人に責任はあると思います。

syakai2015
質問者

お礼

  今回の騒動から一つだけはっきりしたことがあります。 それは文部科学省には絶対にモノ作りは任せないってことですね。 早急に国土交通省にバトンタッチさせないと大変な事態になりますね。  

関連するQ&A

  • 新国立競技場、再び同じ問題が繰り返されるのでは

      新国立競技場の建設計画は白紙に戻されゼロスタートとなりましたが、下山文科大臣は相変わらず国際コンペからやり直すと言ってますね。 この流れを見ていると前回と全く同じプロセスの繰り返しにしか見えないのですが、再び今回と同じ問題が繰り返されることは無いのでしょうか。 今回の問題に対する責任追求もなく、再発防止策も分からず、同じことをやったらまた同じ結果になるのではないのでしょうか。 今回の問題に対する再発防止策は生きているのでしょうか。 こんなことをやっていて、また同じ問題が繰り返されないという保証はあるのでしょうか。  

  • 総理より偉い?東京都知事

    総理大臣ってのは東京都に住んでるわけだから当然東京都民ですよね? って事は都の条例や都知事の権限に従わないといけませんよね? と言う事は総理より都知事の方が偉いって事になりますよね?

  • 猪瀬の後釜には?

    日本の顔、総理大臣に次ぐ権力者である東京都知事は、誰がふさわしいと思いますか? 小池百合子氏などはいいと思いますが。

  • 尖閣問題を煽った石原が悪いんでは?

    中国で反日デモが発生して荒れてますが、元はといえば 石原都知事がいきなりアメリカで「都が尖閣を買う」とか言い出して ただでさえ揉めてた尖閣問題をさらに煽ったのが良くなかったのでは ないでしょうか? 結局、今回の反日デモの事態収拾や中国との交渉は 政府官邸や外務省に押しつけて 石原はぜんぜん汗かいてないという・・・ 政治家として何やってるの?という疑問が、、 みなさんは今回の騒動に関して石原都知事の責任はどう思われますか?

  • 小池都知事

    小池都知事が誕生したことを肯定的に捉えるべきか批判的にならざるをえないか、考えてしまいます。良し悪しではなく小池に投票した人は小池百合子がどういう思想心情の持ち主かわかって投票したでしょうか?阿倍総理の内閣改造で稲田防衛大臣を起用しました。稲田防衛大臣誕生と小池都知事誕生が一連のように感じますが考えすぎでしょうか?

  • 次の総理大臣

    ズバリ! 答えて下さい(あなたの予想で構いません)。 解散総選挙がいつなのかはさておき、次の総理大臣は誰だと思いますか? (次期衆院選後に総理の椅子に座っている人物が誰なのか予想してみて下さい) ちなみに私の予想は「石原慎太郎(現・東京都知事)」です。

  • 石原総理大臣はありますか?

    石原慎太郎東京都知事が、知事を突如やめ、新党結成しました。 めざすは、総理大臣だそうですが、なれると思いますか? 原発推進では、ありましょうが、そのほかの点でこの石原総理大臣というカリスマ的存在はありうるでしょうか? 総理大臣になれば、タカ派の日本となり、とくに中国は警戒するでしょうか? 80にもなる老齢にムチうって、出馬ということになりますが、受験の記念受験のように記念出馬で終わりやしないでしょうか? それか志半ばで、選挙中に殉死したりしてしまうのでしょうか? みなさまのご意見をどうぞたまわりたいと存じます。

  • 感染者1300人超え(東京都)について

    大晦日とうとう東京都の感染者が1日あたり1300人を超えました。年末年始は自粛をと都知事や西村大臣も訴えていましたが、無理だったようですね。初詣、買い物、飲食、帰省は日本の慣例として実際にゼロにはならない訳です。専門家や都知事や各都道府県知事、西村大臣も大人しく静かな年末年始をと言っていますが、無理だったようです。ワクチンも絶対有効かと言われればそうでもなさそうです。Gotoの再開、緊急事態宣言の再発例の可能性、オリンピックの実現性、ワクチンがすぐに全国民に接種される訳でもない事も踏まえて、今後どうなっていくのでしょうか?暖かくなる5月までは恐らく拡大すると個人的には思ってますが。(わが県も1日2桁、累計1400人に迫る勢いです)

  • 細川さんって大丈夫ですか?

    総理大臣も面倒になって辞めちゃった人でしょ? 都知事になってもまたすぐ辞めちゃうんじゃないの? オリンピックも返上って言ってるみたいだし・・・ 大丈夫なのでしょうか?

  • 祝「東京オリンピック」、その開会式時点では?

    2020年の予想ですが、お気軽にご考察とその理由をお教え願えませんでしょうか・・・ 1.誰が総理大臣でしょうか? 2.誰が東京都知事でしょうか? 3.誰がJOC会長でしょうか? 4.日経225は幾らぐらいでしょうか? 5.我が国の金メダル獲得数は何個でしょうか?