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「よくってよ」の文法的説明
古めの時代のお嬢様の語尾に、「てよ」を見ます。 エースをねらえのお嬢などが典型です。 「あなたの力はそんなものではなくってよ」 といったような言い回しですが、この「てよ」は、日本語の文法上どういった説明になるのでしょうか?
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接続助詞「て」+終助詞「よ」ですね。 接続助詞には「けど」「から」「し」などがあります。 終助詞には「ね」「さ」「わ」などがあります。 接続助詞+終助詞で文が終わる例としては、 もう寝るけどね。 明日は日曜日だしさ。 などがあります。 また「お分かりになって?」のように、接続助詞で文を終えることもできます。 もう寝るけど? 明日は日曜日だし。 ただ、「ってよ」の場合は連語(熟語)とみた方がよいかもしれない。 意味が「て」+「よ」ではないから。 普通の接続助詞「て」+終助詞「よ」は、「よ」がなくても意味が変わらない。 これ見て(よ)。 近寄らないで(よ)。 しかし、「あなたの力はそんなものではなくってよ」「私は構わなくってよ」の場合は、「よ」は省略できない。 したがって、「(っ)てよ」は、はじめは二語だったが、今では一語化している。 これを小難しくいうと、こうなります。 接続助詞「て」+終助詞「よ」を語源とするが、現在では文法化して、単一の終助詞となった。
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- kine-ore
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1.山の手言葉 「よくって」は「相手の許可や同意を求める」意での、明治以降の東京山の手の女性言葉として、優しさと親しみのトーンが籠められています。 よく(形容詞「善(よ)く」の連用形)+「っ(促音便)て(終助詞)↑(上昇イントネーション)」 2.女学生言葉 当時の山の手言葉をもじって、独自の若者言葉を流行らせた。 1の「よくって」の上昇イントネーションを消して間投詞「よ」で命令形語尾となって婉曲的な拒絶や軽い反語表現を成しつつ、その後に続く「知らないわ」などの語句を強調する用法。 「「よくってよ」と妹が拒絶した。 「よくはないよ」 「よくってよ。知らないわ」」(夏目漱石「三四郎」) 3.昭和期女性言葉 「連用形を受けて「てよ」の形で、自分の意見や判断を伝える現代語「ええ、よくてよ」(「国語大辞典」小学館)
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- marisuka
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ここにそのものずばりの説明が載っています。 私見では、接続助詞「て」の後ろは「いる・ある」などの存続や継続した状態を表す言葉があったのが省略されている、と見ました。 ・なくってよ…ない、という状態であるよ ・よくってよ…よい、という許可が継続中であるよ
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