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大学進学について 薬品研究開発職を目指す
- 私は高校3年生で、薬品研究開発職を目指しています。
- 看護師志望からの転向で、物理化学を勉強する必要があります。
- また、化学系の学部から大学院進学を考えています。
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No.1です。 はっきり言ってしまうと、4年生の薬学部出て薬剤師になれなかったからといって、研究方面に進むしかない、というのはないです。「研究職目指すなら、最低で修士」です。製薬企業を含め大手企業なら、修士でも博士でも、かなりの人は「開発職」と思って良いです。 理系のそれも実験科学系の4年の学生生活のうち、授業という形で行う実験は、先生方が用意したストーリーに沿って行うものです。だって、知識入れても手を動かせないんですから。その練習です。 早くて3年、まぁ4年になって、研究室に配属。卒論研究の段階になって初めて、自分で実験の計画立てて試薬作って測定して…という事になります。 論文テーマだって、学部だと教授陣に「これね」って与えられる事も大半。 自力で新規の知見を得られました。と、対外的に言えるのは、正直博士号とった人です。(修士なら、そこまで結果は求められないけど、博士は結果を求められます。) 正直、学士だと時間が足りないんです。大学の夜遅くまで残って学生実験やっても、卒論頑張っても、やっぱり自力で何かするには経験不足で終わっちゃうんです。だから正直、学士で「研究職」は厳しい。やり残した感があるから、わりと大学院に進学しちゃうんだと思います。 (もちろん、学士卒で、博士の下で働く人として採用されることはあります。でもしれは研究職というよりも手足としての意味での採用です。) 研究の現場であればどんな仕事でもよい、という意味なら学士卒もありありです。 選択肢、としてどの学部?と悩んでいるなら、好きなものにしたら?と思います。 製薬といっても、新規物質を探して世界の僻地に行く場合もあり。山のようなサンプルを手にして、さぁどうやってスクリーニングする?から始まったりもする。合成する場合もあるし、微生物や細胞に作らせる場合もある。効くかどうか確かめるために、対象の病気のモデルの動物を作り出す必要だってあるかもしれない。毒性だって、赤ちゃんやその元まで影響するか調べなきゃならない。その動物だって、ねずみだけじゃない。ウサギだサルだ、と色々。期間も様々。その間、当然世話も。 もの自体だって、構造調べて、副産物も調べて。体内に入ったら何処に行くのか、どれくらいで行くのか。どれくらい留まるのか、どれくらいで出て行くのか調べねば。 製造方法決めて、分析法決めて、薬の形態も決めて、投与方法も決めて、目指すは人への投与(臨床試験)…それでも、効かないかもしれない。 そんな山のように溜まるデータやら書類やら、それらも全部別部署がチェックいれてミスや手順を外れてないか調べなきゃいけない。 製造に使った原料だって、試験してチェック。作った現場だって、色んな項目チェック。試験した部屋だってチェック。動物や人に投与した薬だって、投与した後もチェック。 認可された後だって、副作用が起きていないかチェック。暫くすればジェネリックが追いかけてくるから、その対応だってせねばならない。 なので、薬学部だけじゃダメなんです。 多分、生きているものとその世界の仕組みを明らかにしたい、という目的が背後にあるような学部学科なら、わりと対応できるのでは?と思います。 (でも、高校生なら、単純に「これ面白そう」で選んでも良いと思います。大学に入ってから、その「面白そう」は浅かったな~って打ちのめされながら、もっと深く学んでいけば良いと思います。きっと、もっと知らない世界が広がっていて、気が付くと違う道に進んでた、なんてこともあるでしょうし。それもそれでとっても楽しいと思いますよ。)
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- trytobe
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実は、医者と同じで、一番のハードルは「入ったけれど、解剖がダメで脱落」です。 医薬品の候補を絞り込むとともに、それが一番効く処方量を確認するために、ラットなどに注射したり飲ませたりした後に、副作用とかないか、全部の臓器を確認するのです。 いわゆる薬理(薬の効く理由を確認する)、というもので、単に不純物を少なく化学合成する「精密合成」とは違う一面です。 それに耐えられるならば、生物学とともに、有機合成化学、を学部で学んでから、大学院進学時に薬学部に進学して、「薬剤師になれないけど、薬学を専攻した修士」になることはできます。
補足
回答ありがとうございます。 解剖等は全然問題ないと思います。女子ですが、血だとか内蔵だとかで気持ち悪いとかはないので。抵抗はありません。 それから、別に薬剤師になりたいわけではないので、薬剤師の資格は取れなくても大丈夫です。取れればそれに越したことはありませんが... 回答の方を解釈させていただきますと、薬学部でなくても生物学と合成化学を学べば道は開けるということでしょうか...? できれば生物よりも化学系の学部が良いのですが、そこでは生物学は学べませんか..? また化学科だと工学よりのものが多い気がするのですが、そこから薬系へ進むことはできるのでしょうか? 追加で、何かわかることがありましたらお教えいただきたいです。
- halkichi
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独学で物理…のところは、何ともわからないのですが、製薬会社の研究開発職についてのみ。 薬学部出身だけが採用されるわけではありません。少なくは無いですが、大半ではありません。 医学部、理学部、薬学部、農学部、色々です。 製薬企業に採用されたからといって、実験室で色々毎日実験するとも限りませんし。 薬の元ネタ探しという地道で先の見えない長いトンネルをずーっと進むような毎日になりかねない部署は、多分博士号メインの採用になります。開発段階にのってくれば学卒もありだと思いますが、大きな会社程最低修士になるかも。それであっても、ルーチンワークに謀殺されるように見える仕事だったりします。 薬関連は、やらなければならない事が膨大多岐にわたるので、逆に個々人の仕事は細分化されて、高校生が思い浮かべる薬の開発とは恐らく全然違う光景が繰り広げられています。 薬学部出たから白衣着るとも限りません。薬事あたりに配属されて、スーツに身を包むかもしれませんし。 なので、現段階で「絶対に製薬企業に就職」と決めつけない程度に、でも薬関連の企業も視野に入れたいのならば、生命科学とか合成化学(もちろん、薬学部もOK)あたりの大学で、且つ修士以上で考えておけば良いのではないでしょうか?
補足
回答ありがとうございます。 そこまで研究開発職について細かくは知らなかったのでとても参考になります。 ただ、研究開発に携われるならその方がいいのですが、それが無理で製薬会社でのMR...となるとなりたいとは思っていません。 また、どうしても薬じゃなきゃダメというわけではないです。できれば薬がいいというだけで。遺伝子に関わることとか、環境とか、化学物質など、興味を持っているものは他にもあるにはあるんです。その中で薬が一番やりたいというだけなので、もしそれが無理なら次へ、と切り替えはできると思います。 ただそうなると、選択肢が多い理学部、農学部の方がいいのでしょうか? 薬学部の4年制では薬剤師の資格も取れず、研究方面に進むしかないのかなというのが私の認識で、だったら理学部等で教員免許も取得しながら研究職を目指すことはできないかとも考えています。 その辺のことも何かあればお答えいただけると幸いです。
お礼
またまたありがとうございます!! 今の時点では、どの学部に進んでも、大学院まで進んで修士はとりたいと考えています。 お金と状況が許せば、博士までチャレンジはしたいです。 そうですね...。 私は、与えられた環境で全力を尽くし成長することをモットーにしていて、ぶっちゃけてしまうと、どの道へ進んでもそれなりにはこなしていけると思ってるんです。自信過剰かもしれませんが...。 挫折したとしても、立ち直れる強さ柔軟さはもっていると信じてます。 そしてどんなことにでも楽しみややりがいを見出せると思うので。 だからかえって、絶対ここに!っていう気持ちが湧いてこないんです...。 ただ、回答を読んでいて、思ったまま受験して、合格をいただけたらそこで精一杯頑張ろうとは思いました。 まだ決断はできませんが、もう少し色々調べて、直感も信じてみようかと思います。 詳しく回答いただき、時間もかかったと思います。 本当にありがとうございました!