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サルスベリの植え付けについて
- サルスベリの植え付け場所について相談です。
- 地植えか鉢植えかの選択や、日当たりの条件について検討中です。
- 夏に花をつけることができるかどうかも気になっています。
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鉢植えの場合のメリットは地植えと比べるとコンパクトに育てられると 言う事。場所替えが容易である事です。デメリットは長くても2年毎に 植替えが必要で、それ以上も植替えをしないと根詰まりや根枯れを起こ して樹勢が衰えて、場合によっては枯れる事もあります。当然ですが花 付きも悪くなります。樹高が1m80cmですから、鉢は最低でも直径が 50cmは必要です。 今回は地植えにされるようですが、これは最適な判断をされたと思いま す。場所を取りますが管理も楽になりますし、サルスベリにとっても都 合が良くなります。当然花付きも良くなります。ただしそれなりの管理 は必要です。管理は剪定と施肥です。 さて植え付けですが、基本的には日当たりが良く日照時間が長い場所を 好みます。水はけを良くするのは当然ですが、ただ単に水はけが良いだ けでは駄目です。サルスベリは水不足を嫌う性質があるので、ある程度 は水持ちを良くする必要があります。その方法は後で説明します。 まず現在は鉢植えですが、根巻きにされていた麻布は取り外して植付け ましたよね。根張りを良くするためには麻布が巻かれたままでは都合が 良くありません。必ず麻布は取り外してから植付けます。 植付け時期は3月中旬から4月上旬で、日当たりと水はけが良く、肥沃 (土地が良く肥えている事)でやや湿潤な土を好みます。枝が横に広が る習性があるため、ある程度の広さは確保しないと後で困ります。 また冬の北風と寒風を嫌いますから、出来るだけ避けられる場所を選ぶ のがコツです。まだ時間がありますので、そのような場所を探して下さ い。 場所が決まり植付け時期になったら、直径40~50cm、深さも同じ位 に堀上げます。堀上げた土の量と同じ量のバーク堆肥を混ぜます。この バーク堆肥は土壌改良材で土の悪い点を改善してくれる重要な役割をし ます。肥料ではなく土壌を改良するための資材となります。 バークを混ぜた土を半分程度穴に戻します。苗を穴に入れて見て高さを 見ます。地際が地面の高さより少し高くなるようにしますので、深いと 思ったら土を入れて調整します。高さが決まったら周囲に土を入れ、棒 で十分に突っついて苗が倒れないようにします。ある程度突っついたら バケツ1杯の水を入れて水締めをします。水が引いたら再び土を入れて 棒で突っつきます。最後に周囲に土手を作ります。この土手は水やりを した際に周囲に水が流れ出る事をするための物です。土手を作ったら水 を十分に与えます。これで植替えは完了ですが、今のままでは倒れます から、竹等を支柱代わりにして倒れないようにします。支柱は幹に対し て斜め30度になるように立てます。支柱の先は十分に土に入り込ませ ます。支柱と幹はシュロ縄で縛り固定します。根張りは1年もすれば十 分に張りますから、それまでは取り除かないで下さい。 支柱は倒れ防止だけでなく、風で根が動かなくする役目があります。 根が動くと根張りが十分に行えず、樹勢が衰えてしまいます。 肥料は1~2月の間に施します。幹の中心から少し離れた位置に浅い溝 を掘り、バーク堆肥と有機質肥料を同量混ぜた物を入れ土を被せます。 この作業を寒肥と言います。施すのは寒肥のみで1年毎に与えます。 開花しないのは窒素分が多いからです。開花しなかったり開花数が極端 に少ない時は、窒素分を少なくすると良いでしょう。 地植えの場合は水やりは考えなくて構いませんが、植付け直後は水切れ になる事があるので、夏場を過ぎるまでは雨の日以外は欠かさないよう にしましょう。 剪定は完全に葉が落ちてから寒さが厳しくない時期を選びます。出来れ ば12月から2月までに行うと良いでしょう。 方法は太い枝から出ている細い枝を2~3本残し後は切り取ります。 残した枝は太い枝の付け根から5cm程度残して切り詰めます。 これ以外の時期は剪定をしないで下さい。特に6~7月に剪定を行うと 花は見れません。6~7月は来年の花芽を作る大切な時期だからです。 西日は良くありませんが、午前中だけでも光線が当たれば大丈夫です。 造園屋に勤務しています。分からない点があれば補足質問して下さい。
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- cactus48
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西日しか当たらないのであれば仕方がありません。朝日や昼間の光線が 得られないのであれば西日だけでも当てるしかありません。 ただあまり好ましいとは言えない事は認識して下さい。 植え場所の面積ですが、地上部の事は先ほど書いた通りです。地下部の 事は書いてませんのでアドバイスしますが、地上部には枝が横に張りま すよね。地下部では地上部で枝が張る以上に根も張ります。高さ制限を すれば一定の高さに保つ事は出来ますが、根だけは一定の張りを保つ事 は出来ません。極端に根張りは強くありませんから、周囲の構造物を壊 す事はありません。ただレンガなどを飾っている場合は浮いてしまう事 もあります。大体直径50cmから1mは確保された方が良いでしょう。 それが無理であれば鉢植えで楽しむしかありません。前回も書いたよう に鉢植えでは2年毎の植替えが必要です。鉢も次第に大きくする必要が あるので、まだ時間がありますので地植えにするか鉢植えで我慢するか を検討して下さい。 ちなみに地植えで放任(剪定をせず放置して伸ばし放題にする事)する と3~9mまで大きくなります。
お礼
再度の回答,有難うございます。 地下部分のことについて,あまり意識していませんでした。 ある本で,根は,高さと同じ程度広がるというのを読んだ記憶があります。 サルスベリの場合,どの程度,周囲に根を張るのか分かりませんが,最低でも4方に1メートル程度値が張るものとみて植え付け場所を探した方がいいということを認識しました。 塀の基礎部分の深さがどの程度なのか分かりませんが,塀の近くに植えるのは,植物にとっても,また塀にとっても良くないことでしょうね。 西側窓の西側部分については,比較的空間に余裕がありますので,その場所に植え付けたいと思います。 有難うございました。
お礼
早速の回答,有難うございました。 非常に丁寧で,しかも,後々の手入れまで含めたアドバイスを頂き,毎回感謝しております。 植え付け方法については,詳しく説明していただきました。 さて,植え付ける場所ですが,なかなか文章だけでは植え付ける場所の候補が伝わらないと感じますので,回答しずらいものと思います。 自分で質問を書いた後にふと思い出したことがあります。それは,植え付ける地面は,日当たりがよくないと育たないということです。日陰に植え付けて,その後,日当たりを求めて成長することを望んでも,生育は困難であるという趣旨の回答があったのです。 この回答は,オーシャンブルーについてのものでしたが,おそらくサルスベリについても当てはまるものと思います。 そうであれば,西側と南側を塀で囲まれた地面ではなく,第二候補の西側窓の西側の地面の方がいいことに気づきました。 造園屋に勤務されているということですので,植え付ける地面についてもご指導いただければ幸いです。