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どうして共産主義なのか

ふと疑問に思ったので質問します。 共産主義ってすべて平等であるべきだ、という感じの思想だよって習ったんですが、 どう考えても無理ですよね? しかも多くの人が共産主義を嫌っています。 それなのに、どうして共産主義を取り入れた国があるのでしょうか? なぜ中国やキューバって共産主義を選んだんですか?

  • 政治
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  • ベストアンサー
  • hekiyu
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回答No.5

こういう問題は歴史を遡れば理解できると 思います。 英国で産業革命が興り、その結果資本家が大儲け する反面、労働者は過酷な環境に置かれ、格差が 著しく拡大しました。 当時の労働者の平均寿命が二十歳未満という信じられない ほどひどくなりました。 それで、社会主義という思想が出てきたのです。 こんなに格差が激しくなったのは、経済活動を自由に したからだ。 だから、自由を制約し、国家が経済活動を管理して、 労働に応じた収入を保障すれば格差はなくなり 労働者は豊かになるに違いない。 労働に応じた収入ですから、労働しない資本家や 貴族などに収入は与えないし、害悪だから処分して しまえ、と粛清という名の虐殺をした訳です。 この社会主義は、労働に応じた収入を保障する というものですから、労働すら出来ない弱者は 保護されません。 それでこの社会主義を更に進め、総ての人に 必要な分だけ保障しよう、というのが共産主義 思想です。 ”共産主義ってすべて平等であるべきだ、という感じの思想だよって  習ったんですが”     ↑ 以上の説明で解ると思いますが、ちょっと不正確ですね。 ”どう考えても無理ですよね?”     ↑ 誰が考えても無理ですが、当時の知識人達は 本当にそう信じていたのです。 それだけマルクスの資本論に説得力があったという ことです。 ”しかも多くの人が共産主義を嫌っています。”     ↑ 嫌ったのは資本家や、貴族達です。 庶民は何となく怪しいな、という感じでした。 しかし、社会主義諸国のことごとくが、独裁と 貧困、自国民大虐殺となったので、嫌われる ようになったのです。 ”どうして共産主義を取り入れた国があるのでしょうか? なぜ中国やキューバって共産主義を選んだんですか? ”     ↑ 説明しましたように、社会主義国は、国家主導で 国作りをやります。 これが途上国に適していたのです。 資本主義で国作りをやるのでは時間が掛かります。 何百年もかかります。 そんな悠長なことはやっていられない、として 多くの途上国が社会主義を選んだのです。 また、当時は社会主義の弊害はそれほど明らかでは ありませんでした。 理想的で、耳障りがよいので、多くの知識人達が 傾倒し政治家が選んだのです。

muchika
質問者

お礼

とてもよくわかりました!! ありがとうございました!

その他の回答 (5)

回答No.6

>なぜ中国やキューバって共産主義を選んだんですか? 選んだわけではありませんよ。 共産党を名乗る人々が武器をもって脅すから、怖くて従わざるを得なかったのです。 中国共産党の毛沢東が個人的な政治生命をかけて実施した大躍進政策によって中国人4000万人が死んだと言われています。本当の怖いのは武器を持った共産党です。

muchika
質問者

お礼

回答ありがとうございました 共産党の歴史を降りかえると、確かに悲惨な出来事が多いです。。

回答No.4

一般的な日本人は失業というものに対する恐怖はそう強くありませんが、世界的にはかなり避けるべき状態です。 1930年代の世界恐慌の時には大量の失業者が生まれました。 小室直樹の受け売りですが、マルクスの「資本論」の中核は「資本制(資本主義)は必ず失業者を産み出すので、よろしくない制度である」というのがあるそうです。 それでマルクスの予言した共産制社会が望ましいと考えた人が沢山いたので、それを目指した国が出現したようです。 ちなみに「資本論」には共産制の下では失業者がいなくなると書かれていたわけではないようですが。 全部受け売りですので読み流してください。

muchika
質問者

お礼

重要な参考になりました! ありがとうございました!

回答No.3

『共産主義ってすべて平等であるべきだ、という感じの思想』は完全に誤解です。 『能力に応じて働き、必要に応じて受け取る』が、共産主義の初期の理想でした。 ソ連や中国では、些少な私有財産も認めず、信仰の自由を否定し、特定の指導者が絶大な権力を握って人民を圧迫、意見の異なる者を粛正(処刑)するなど、ヒトラーも顔負けの悪行を働きました。 文化大革命や天安門事件など、世にも怖ろしい紛争と弾圧がありました。 国境争いから中ソが戦火を交えるという、『社会主義国にあるまじき(日本共産党の声明)』紛争も起こしました。 キューバは、アメリカ資本に牛耳られ、困苦のどん底にあった国民を解放する目的で、カストロとゲバラ達の指導の下に行われた王制打倒の革命闘争で、社会主義化されました。此処では内戦も無く、人民虐殺も起きていません。 フランスはマルクス主義の指導の下に王制を打倒し、共和制を確立しました。その記念日が「フランス革命記念日」です。日本では、何故か「パリ祭」などと、革命とは無縁の用語が使われています。

muchika
質問者

お礼

誤解を指摘してくださってありがとうございました! よくわかったてきました。 キューバについてはほとんど何も知りませんでしたから、とても参考になりました!

回答No.2

Q、どうして共産主義なのか? A、「人類の究極の理想郷」だからです。 >なぜ中国やキューバって共産主義を選んだんですか? 現代の中国やキューバは、共産主義社会でもありません。それに、国家や経済が、ある主義によって運営、監視される社会なんてのは「全体主義」であって、共産主義とは無縁。 現代の中国やキューバは、地方は日本の昭和初期、都会は日本の高度成長期に相当。いわば、今、足早に資本主義的生産様式を進化・確立している段階ですよ。社会主義云々以前の社会。 なお、中国共産党などの実態ですが、単なる高級官僚の互助組織。これも、共産主義とは縁もゆかりもない存在。いずれ、彼らは政治と経済との表舞台から追放されるでしょう。また、追放されなきゃーいけない存在です。 さて、「経済の生産性が究極まで高まり、もって、全ての人民が必要に応じて必要なものを手に入れられる社会」ーこれが共産主義。でも、それが50世紀までに実現できるかどうか?1、資源の枯渇、2、人口爆発、3、気候変動、4、食料危機などなど。マルクスやエンゲルスが想像だにしなかった危機が、これから人類を襲います。搾取と収奪と叩けば、共産主義社会へと続く長い道(多分、数世紀に及ぶであろう長い道)の門が開くと思われた時代は過ぎ去りました。 >共産主義ってどう考えても無理ですよね? そんなことはない。人類は、「経済の生産性が究極まで高め、もって、その恩恵を受けるという目標」を決して捨てることはありません。これからも、人類はそういう社会を目指しますよ。

muchika
質問者

お礼

中国やキューバは共産主義社会ではなかったんですね! 「経済の生産性が究極まで高まり、もって、全ての人民が必要に応じて必要なものを手に入れられる社会」、知りませんでした、 とても勉強になりました、回答していただき、ありがとうございました!!

回答No.1

ベルリンの壁が崩壊し、そして、ソビエトの共産主義も破綻して以来、世の中のシステムが変わったという見解がある。 つまり、それ以前は、労働者、労働組合というものは一致団結すれば怖いもの、デモから集団暴動に発展しかねないものであって、従って、会社の経営陣や政治家は、労働者を蔑ろには出来なかった。 ところが、共産主義というものが、なかなか成立し難い世の中ということになってしまって、ついに、日本では労働者の使い捨て時代になった。正規社員は減少し、非正規の派遣社員、アルバイト社員が大半になってしまった。 そういう方向に向かわせたのが資本主義だとしますと、どうも、共産主義的な考え方も必要なのだという気分になりませんか。 かの有名なサルトルだって、その昔、自らを絶対視する野蛮な思想としてのヨーロッパ至上主義を排して、(旧)ソビエトの共産主義を擁護しているのですね。

muchika
質問者

お礼

回答ありがとうございました! 共産主義って労働者のことを考えると確かに良いものに見えてきますね。 社会のシステムって難しいです。

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