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古語「揺る」についての活用を教えて下さい。

OKATの回答

  • OKAT
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回答No.4

>今回迷っている口語「揺れている」(文末)を文語にすることについては、 下二段連体形で継続感のある語感の「揺るる」と四段已然形「揺れ+り」の どちらでも同じということですね。 全く同じとは言えません。「揺るる」は継続感があると申し上げましたが、それは感じだけです。人によっては「そんな感じはないよ」と言われても仕方ありません。(この使用例は後で書きます。)  「揺れり」のほうは「り」という完了・存続の助動詞が付いていますから、その分だけ違いがあります。しかし、「り」はどちらかと言えば「完了」の感じが強い(揺れた)とわたしは思います。 >二通りの活用がある動詞は、他にどんな動詞があるのでしょうか?  これは調べてみなければはっきり言えません。今思い付いたのは「分く」(他動詞)です。 四段 分  -か(ず)・ -き(たり)・-く(言い切り)・-く(時)・-け(ども)・-け(命令) 下二 分  -け 〃 ・ -け 〃  ・-く  〃   ・-くる〃 ・ーくれ 〃 ・-けよ 〃  この場合四段が古い用法で、下二の方が新しいはずです。 用例  「揺るる」 か、有るのかよ」 肩に懸けたる手をば放さで連に揺るるを、宮は銕の槌もて撃懲さるるやうに覚えて、安き心  尾崎紅葉「金色夜叉」 音にも幾度か頭を挙げし貫一は、婆娑として障子に揺るる竹の影を疑へり。 宮は何時までここに在らん、我は  尾崎紅葉「金色夜叉」 給へ」と叫んだが、何故かその時心の眼には、凩に揺るる日輪の光を浴びて、「さんた・るちや」の門に立ちき  芥川龍之介「奉教人の死」 胡粉のような肱の下に、萌黄に藍を交えた鳥の翼の揺るるのが、そこにばかり美しい波の立つ風情に見えつつ、 泉鏡花「伯爵の釵」 ました。蝉時雨は、一しきり盛りになって山の翠も揺るるかと思われる喧ましさ、その上、あいにくと風がはた  岡本かの子「鯉魚」        「揺れり」   明治後期以降の用例は見つかりませんでした。

kogo7
質問者

補足

色々お調べ戴きまして有難う御座います! 「揺れり」は用例でお示し戴きました「揺るる」のようには使われてないのですね。 やはり「揺るる」の方がポピュラーということでしょうか? 中古文学等にも使われてはいないのでしょうか? また二通りある活用の動詞を教えて戴きまして有難う御座います! 「揺る」に戻りますが、二通りの活用があるにも拘らず、お調べ戴きましたように 「揺るる」作品は多いのにも拘らず、「揺れり」作品は希薄であるのは何か意味が あるのでしょうか?自動詞、他動詞両方あることにも関係しているのでしょうか? 希薄であればその活用は自然消滅する可能性も無きにしも非ずのような気もしますが、 一応広辞苑等にも四段活用として厳然と存在していることに戸惑いを感じております。 二通り活用のあることの意義について教えて戴ければ有難いのですが。

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