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活用
古文の活用について質問です。 四段活用と下二段活用の区別がつかない事があります。 そんなときはどうすればいいですか? 例えば、恋ふ ハ行下二段活用 と習いましたが、僕には四段活用にも思えます。 何かいい見分け方ないですか? それから、打消の助動詞「ず」や形容詞の活用に「カリ・ザリ活用」ってのがありますが、 これってどういう場合に使うんですか? 何題か問題やってみて「後ろに助動詞が続くとき」が 「カリ・ザリ活用」と自分なりに理解したんですが 間違ってますか?
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「恋ふ」がハ行下二段というのは間違いだと思います。佐伯・森野・小松「例解古語辞典」では上二段活用となっております。 新村出編「広辞苑」では「本来ハ行上二段活用で、室町頃から四段にも活用。現代語では主に終止形が用いられ、上一段活用の用例もあり」となっており、歴史的に活用が揺れ動いた形跡があるようです。未然形の場合は「ず」、連用形は「たり」、連体形は「とき」、已然形は「ども」、命令形は「よ」をそれぞれつけてみて、おかしいと思えば活用形を疑うのが活用形判別の定式ではないかと思います。 なお、否定・打消の助動詞「ず」には「ザリ活用」はありますが、「カリ活用」はありません。カリ活用は形容詞連用形の活用語尾「ク」に動詞「アリ」が結合してできた活用で、終止形と已然形がないという性質があります。それから、「カリ」とか「ザリ」とかの活用の種類云々ではなく、後ろに助動詞などの「用言」がつく活用であるから「連用形」と言うのではないでしょうか? 助動詞「ず」の活用はザ行・ナ行の両方がありますが、「例解古語辞典」によると、ナ行系列が古くに成立したようです。 ですが、万葉集に「思はずもまこと有り得むやさ寝る夜の夢にも妹が見えざらなくに」とあるように、ザリ活用は結構古くから使われているようです。ザリ活用に終止形がないところから、これには後続の文を期待しているようなニュアンスがあるように思われます。上記いずれも断定的なことは言えませんが。
お礼
ありがとうございます。 やっぱり難しいです。 いまいちわからない