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相模守時頼の母は 二方面への敬語?

OKATの回答

  • OKAT
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回答No.8

 その後、いくらか分かったことがあります。 「日本文法大辞典」(明治書院)によると、「(1)申しける」の「申す」は広辞苑の言うとおり「その方の名前などを(人々が)……と申し上げる。今の「申す」とは違って、言われる人を敬う言い方。例 二条の后の、まだ東宮のみやす所と申しける時に(古今集・871詞書)とありますので、(人々がという限定付きで)「申し上げる」と訳するか、「お呼びする」というか、どちらかと考えていいでしょう。  次に(3)~(5)の「申す」は同じく上記の書には、「対話敬語」として、かしこまり改まった会話(勅撰集詞書も含む)に用いて、単に「言ふ」をへりくだり、あるいは丁重にいうもので、主として話し手側の者の動作に用いる。とあります。  これを読んで思ったのは、ここ数年来話題になり始めた「謙譲語II」のことではないかということです。おそらくそうでしょう。この書物が出版されたのが、昭和46年(1971)なのですが、学界では既に定着しつつあったのかという驚きでした。  しかし、この場合は違うようです。「対話敬語」といい、聞き手尊敬というこの種の敬語は、やはり会話文が中心です。 例外的に、詞書きも挙げられていますが、わたしはこれに「手紙」も加えていいと思います。しかし、地の文に出てくるわけだし、誰の誰に対する敬意を表すかという条件からも、「申す」をこれに当てるのは無理だと思います。  したがって、これらの「申す」はやはり「言う」の意味としておきます。

jasko
質問者

お礼

自分の行為を『言ふ』と表現するだけで若干の謙譲の意味が入ると考えてもいいのでしょうかね。「私が話しました」よりも「私が言った」の方が謙った表現というこで。 勉強になりました。回答ありがとうございました。

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