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文明国の定義は、これで間違いないですよね?

wiz0621の回答

  • wiz0621
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回答No.3

文明国と国家主家の関連性の定義を行ったのは、 ウエストファリア条約そのものではなくて、 その解説本の『万国公法』じゃないですかね? この辺りを正確に把握しておかないと、 ちょっと語弊があるんじゃないかと思うのですが。 そもそもウェストファリア条約で提唱された概念(ウエストファリアシステム)は 国家主権の原則(国家は政治的な自己決定の基本的な権利を有する) 多国間条約における、参加国の法的平等の原則 他国の内政に対する、不介入の原則 であって、つまり、確認されたのは今日につながる『国家主権』の概念です。 『文明』という言葉は古代ローマの都市内生活を指すことに既に使われていて (ちなみに、この定義では壁の外の人間は『蛮族』です。ローマ人はこの驕りを 後に死ぬほど後悔することになるわけですが、それはひとまず置いといて。) 使う人間によって、その定義は様々です。 ここで、少なくともウエストファリア条約の文章や合意事項に 文明の定義というのは登場しないのです。 じゃあ文明と国家主権には関係がないのか?というと、 19世紀当時には関係があるよ、といった人も居ます。 それが東アジアで翻訳本が大流行した解説書『万国公法』で、 ウエストファリア条約で認められた『国家主権』は、 しかし日本のような『半文明国』では認められないよプフーという煽り・・・ じゃなかった、分析を行いました。 わが日本では、明治の近代化への(ある意味で強迫観念のような) 原動力となったとも考えられますね。 一方で、万国公法の概念の多くは、 19世紀では正しくとも、現代では適用できない概念になっています。 まずは『非文明国は条約に参加できない』は現代では誤りです。 ここは戦後体制ではウエストファリアシステムがより強化されたため、 無効となったと言えるでしょう。 仮に『非文明的な国』が存在したとしても、条約交渉の場では対等な国家として 扱われます。これは世界大戦時に『現実的に勝てない戦争』ですら 『ナショナリズム』が肯定してしまったことから、相手より強い力を持っていても、 戦争を完全に回避することはできない。 つまり純粋なパワーゲームのみでは戦争回避には至らない、 ということが分かったためです。ここから、戦争回避の方策としてすべての 国が力の強弱にかかわらず、等しく条約参加国として議論の場に立てるようになりました。 (もちろん、よっぽどの無法国家相手ならば、条約を調印しない自由もありますが) 次にウエストファリアシステムそのものが無効化されてしまった側面もありますね。 ここ10年、『ポストウエストファリア』が提唱されるようになりました。 つまり、越境する国際問題が発生したのです。 テロ対策・国際犯罪については各国が連携をとる必要がある一方で、 一部テロ支援国家の存在が、それを阻害するため、越境した対テロ戦争が 容認されるケースも出てきています。 以上を3行でまとめると ・ウエストファリア条約は『国は平等』と定義した。 ・その解説として、万国公法という本は『非文明国は条約上の国に入らない』と定義した。 ・どちらも昔の話で今は適用できない部分がある。 というわけです。 とはいえもちろん、結んだ条約を守れない蛮族がもしいるとしたら、 それは確かに非文明国(蛮族)でしょうけれどね。 現代ではそういった蛮族も一応は条約参加の機会が与えられるものの、 そういった信義にもとる行動を繰り返すような人々が万が一いるのであれば、 国際法云々以前の問題として、もはや文明国ではないどころか、 国家の体を成していない、エセ国家とすら言えるのではないでしょうか。

ibld
質問者

お礼

ざっと読んだのですが・・・。 ・・・うむ? なんか、そもそもあなたは、「文明国」の定義が分っていないようですね。 文明国とは、国家主権が存在する国の事を言うんだよ。 そして、その「国家主権とは何か」を定義したのがウェストファリア体制ね。 つまり、「文明国としてふさわしい国」とは、ウェストファリア体制で定義された国家主権を守れる国の事だよ。 私の意見はこれで終了。 後の長文は、「文明国とは、国家主権が存在する国の事」の説明。 長いね・・・。ごめん。 私の独りよがりの、妄想定義での「文明国」と思われたくないので、wikiで「文明国」とは何と書いてるか確認してみよう。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E6%98%8E%E5%9B%BD >文明国(ぶんめいこく)とは、かつて西欧文明の伝統やそれに準ずる国内体制をそなえた国家を指した用語。 >20世紀初頭までの国際法では国家として他国と対等の主体性を認められるためにはこうした基準に照らして「文明国」であることが求められ、その基準に達しない社会は国家ではなく無主地とみなされた。 >現代国際社会においては基本的にこうした考え方は否定されている との事。 >こうした基準に照らして「文明国」であることが求められ、その基準に達しない社会は国家ではなく無主地とみなされた >基本的にこうした考え方は否定されている との事だが、「基本的」に否定ね。根本は否定されていない。 当時言われていた文明国はwikiに書いてある通り、例えば「ヨーロッパ的基準の上では異質な文明形態と未熟な国内体制を備えた当時のこうした国々は、「不完全主権国」として扱われたのである」 これに関しては、一部否定されている。一部ね。 でも、今でも「文明国=国家主権が存在する国」という定義は生きている。国連加盟条件で、「原則として国際連合に加盟できるのは主権を持った国家だけである」というのが良い証拠。 当時の彼らが有色人種国家を「不完全主権国」として扱ったのも、彼らが言う「国家主権」は、あまりにも西洋至上主義で偏向的過ぎただけの話。今はそれが、マイルドになっただけ。 「文明国=国家主権が存在する国」という定義は、今も変わらない。 そして、あなたは「文明」と「文明国」の違いも理解していないようだ。 《沖縄の琉球「文明」は、現在も存在しているが、沖縄は「文明国」ではない。》 これ。言っている意味、理解出来る? >文明国とは、西欧文明の伝統やそれに準ずる国内体制をそなえた国家を指した用語 >基本的にこうした考え方は否定されている これも「基本的」に否定であって、今でも「文明国とは、西欧文明の伝統やそれに準ずる国内体制をそなえた国家」と言うのは生きている。 「死刑制度を採用する国」「非民主制の国」「一夫多妻制を採用する国」「女性の人権を軽視する国」などを「野蛮な国」と一部の人は批判するだろう。これがまさに、「文明国とは、西欧文明の伝統やそれに準ずる国内体制をそなえた国家」と言う価値観なのである。 日本も、「捕鯨問題」や「死刑制度問題」がこの価値観によって批判されるのです。 ただし、ウェストファリア体制で確立した「内政に対する、不介入の原則」がある。 これらを採用している国に対して、「野蛮」と内政干渉する事は、「ウェストファリア体制で定義された文明国」として矛盾する行いだと言えるだろう。 何事も、原理原則を忘れては成らない。 繰り返し言いますが、ウェストファリア体制とは文明国を定義したものである。 ウェストファリア体制では、文明国と言う「国家主権のある国」の定義、原理原則を確立した。 原理原則を、忘れては成らないと言う意味で、「しかし、この程度も出来ていない国は、「文明国」とは言わないですよね?」という事です。 >そもそもウェストファリア条約で提唱された概念(ウエストファリアシステム)は >国家主権の原則(国家は政治的な自己決定の基本的な権利を有する) >多国間条約における、参加国の法的平等の原則 >他国の内政に対する、不介入の原則 >であって、つまり、確認されたのは今日につながる『国家主権』の概念です。 はい、そうです。 それに付け加えて、「終わった戦争、講和条約が締結されて外交問題のすべての処理がついた過去の戦いに関して、とやかく言うのは文明国(国家主権のある国)ではない」というのも確立しました。 だから、ドイツの周辺のヨーロッパ諸国が、「ナチの謝罪と賠償が~」と叫ぶ、非文明人の政治家もいないし、「当時の我が国、ドイツが行なった蛮行の、謝罪と賠償をしなければ・・・」と言う非文明人のドイツ人政治家もいない。 これは、彼らが文明国であり、文明人だからです。

ibld
質問者

補足

訂正指摘します。 ■誤り そして、あなたは「文明」と「文明国」の違いも理解していないようだ。 《沖縄の琉球「文明」は、現在も存在しているが、沖縄は「文明国」ではない。》 これ。言っている意味、理解出来る? ↓ ↓ ↓ ■訂正 そして、あなたは「文明」と「文明国」の違いも理解していないようだ。 《沖縄の琉球「文明」に関して、ある者は今でも存在すると言うだろう。またある者は、「文明」は消失したが文化は踏襲されていると言うだろう。しかし、どちらの解釈が正しいにしても、沖縄は「文明国」ではない。》 これ。言っている意味、理解出来る? *誤解があると嫌なので、訂正します。 長くなって分りにくくなったけど、「文明と文化の違いも分らないの?」とか、屁理屈言われるのも嫌なので訂正しとく。

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