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イラク戦争。
2003年に起きたイラク戦争はアメリカと有志連合の勝利に終わりましたが、当時のフセイン体制でのイラクには勝ち目や、有利な講和もなかったのですか? あの時の米国のジュニアのブッシュ大統領が戦争の決断をだした以上、避けられないですよね?石油の利権やフセイン後の大統領の事も考えて。 回答お願いします。
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1991年の湾岸戦争のとき、イラク陸軍は中東でも有数の機甲(戦車)戦力を保有している国でした。だから、いかなアメリカ軍といえど中東戦争やイラン・イラク戦争を経験している百戦錬磨のイラク軍相手には苦戦するのではないかと予想する人は少なからずいました。 しかし始まってみると、その戦いはあまりに圧倒的な差でした。ガンダムのドズル・ザビは「戦いは数だよ兄貴」といいましたが、湾岸戦争においては「戦いはテクノロジーだよ」だったのです。 しかし軍人出身のフセイン大統領はそこを読んでいたのか、自身にとっての決戦兵力である虎の子の大統領警護隊は自国の奥深くに置いて投入しませんでした。結果、戦争には軍事的に敗北するものの、自身の政治生命を失うことはありませんでした。湾岸戦争後にアメリカの工作で各地で発生した反フセイン暴動は、消耗を免れた大統領警護隊によって鎮圧されたのです。 とはいえ湾岸戦争で失った装備の補充は、その後のアメリカ主導による経済制裁で行うことはできませんでした。 補充するためには中国やソ連(ロシア)から武器を輸入しなければなりませんが、他ならぬ湾岸戦争でメイドインチャイナやメイドインロシアの廉価兵器はちっとも役に立たないことを骨身に沁みて知ったので、わざわざ買いたいとも思いません。実際、湾岸戦争後には中国製兵器、ソ連製兵器というのは価値が大暴落して全く売れなくなりました。 そういった中でのイラク戦争だったので、もはやフセイン大統領には対抗する戦力は残されていませんでした。 では和平の工作は? これがイラク戦争の最も重要な局面です。アメリカとイギリスがイラク戦争の開戦の口実としてあげたのが「イラクが大量破壊兵器(核や毒ガスなど)を隠し持っている」というものでした。 これに対してフセイン大統領は「そのようなものは所有していない。国連の査察団も受け入れる」と表明したのですが、それに対してブッシュJrは「はあ?なにをいってやがるんだ、ふてえ野郎だ」と全く相手にしないで開戦に踏み切ったのです。 戦後かなり経ってから、そもそもイラクには大量破壊兵器は存在しないとCIAがレポートしていたのが判明しました。事実、イラクの大量破壊兵器は一切見つかっていません。この辺りの話は映画「グリーン・ゾーン」に描かれています。 分かりやすくいうと、存在しないものを持っているといいがかりをつけてアメリカがイラクに攻め込んだのです。開戦強硬派はラムズフェルド国防長官とライス国務長官でした。 その後のイラクの治安悪化とISなどのテロリストの横行によっていったい何人のイラク人が犠牲になったのか、あるいは平穏な生活を奪われたのかを考えると、暗澹たる気持ちにさせられますね。
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- jkpawapuro
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ありもしない大量破壊兵器を、他の先進国も無いと思いながらアメリカが強引に難癖つけたのです。戦争を避ける道はありません。 何が最善だったか・・・多分息子を後継に立ててフセインはフランスに亡命してしまうことでしょうね。 仲介に立てるのはフランスしかありませんし、フランスが反対にまわればアメリカのみで単独で戦争に踏み切るとなれば、国土が全土蹂躙されず空爆プラスαくらいで収まったかもしれません、希望的観測ですが。 イギリスも戦争反対で政権が倒れるかどうかのぎりぎりで戦争参加してます。 なにかフランスを味方にひきつけつつ仏→英→米の流れで世論に強烈に喚起するものが必要でしょう。
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回答ありがとうございます。 結局のところフセインが湾岸戦争で墓穴を掘りましたね(;'∀')
- hekiyu2
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イラクには勝ち目や、有利な講和もなかったのですか? ↑ 勝ち目は勿論ですが、講和もあり得なかった と思います。 その根拠は以下の通りです。 1,英国BBCは、311以前に、米国はイラク攻撃を 計画していたことを暴露しています。 2,相手を追い込み、戦争に持っていく、というのは 米国の常套手段です。 大東亜戦争もその一環です。 3,あの戦争は石油利権の為の戦争であった、というのは 国際政治学者の多数説です。 FRB議長をしていたグリーンスパンも、石油戦争であった と述べています。 ○ブッシュ政権は石油政権であった ・ブッシュ アルブストエネルギーという石油会社を設立。 ・チェイニー ハリバートン社の会長だった。 この会社はイラク戦争で4百億ドル儲けています。 ・ライス国家安全保障補佐官 石油企業「シェンブロン社」の重役だった。 ・エバンス商務長官 天然ガス「トムブラウン」社のCEOだった。 ・ラムズフェルド国務長官は、ガルファストリームエアロンスペースという軍事産業 メーカー ・アーミテッジ 国防副長官は軍事大手レイセオン ・パウエル国防長官も軍事大手のゼネラルダイナミクスの元株主
お礼
回答ありがとうございます。 結局、どの時代の戦争でも思惑や利権はありますが、イラク戦争は21世紀の戦争としては際立ちます。 当時のフセイン大統領もアルカイダの指導者を捕まえようとしたり、女性のイスラムの戒律が厳しいという事で、ゆるかな政策もだしました。 アメリカのエゴですね。
- koncha108
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イラク戦争はアメリカとイギリスが独断で踏み切ったいわば侵略戦争で、本当の理由は諸説ありますが途中でイラクのフセイン独裁政権からの開放と言う理由も加わっています。アメリカ側には和平を結ぶつもりもなかったでしょうし、フセインも突発的な攻撃に体制を立て直すこともできないまま逃走せざるを得ませんでした。 もともとフセイン政権は1980年にイラン・イラク戦争を起こしたのですが、この時点でイランははイラン革命後アメリカと対峙していたので、アメリカはイラクを支援しました。この時点でフセインはアメリカと関係は悪くなかったのですが、その関係を裏切るかのように1990年にイラクはクゥエートに侵攻し湾岸戦争が勃発しました。フセインがアメリカの都合通りに管理できないと当時のアメリカ大統領ジョージ・H・W・ブッシュ(パパ・ブッシュ)はフセインへの怒りと不信感をつのらせました。息子のブッシュが理不尽なイラク侵攻をした背景に父親の時代の不信感も無関係ではないと言われています。 湾岸戦争の時にパパ・ブッシュはサウジアラビアにイラクが攻撃してくるかも知れないとの情報を元にアメリカ軍の駐留を認めさせています。ところが、神聖なる祖国にアメリカ軍がのさばる状況を垣間見て怒りを覚えたウサマ・ビン・ラディンがアルカイダ(元々アフガン戦争の時点ではアメリカよりの活動をしていた)を反米テロ集団へと変貌させていきました。そして勃発したのが9.11。 更にアメリカがイラク戦争を始めた時に、イラクがアルカイダを支援しているとも根拠なく言っています。 因果応報じゃないですが、過去の憎悪や敵対が連鎖してつながっているのが中東で、その連鎖の中にアメリカもどっぷり入っています。
お礼
回答ありがとうございます。 ブッシュ家とアラブの国との裏の繋がりは凄いですね(;'∀') これからも戦争が絶えないと思うと気がひけます。
お礼
回答ありがとうございます。 自分もイラク戦争でアメリカと有志連合国が勝った時、他の独裁国家もドミノ現象で崩壊して民主国家ができると思いましたが、全部が全部そうなりませんでしたね。 エジプトやリビアでも同じです。 ある意味、北朝鮮がそれを教訓として、上手く政治宣伝するわけですね。