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分からず屋さん??

hakobuluの回答

  • hakobulu
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回答No.15

#13です。 #14さんの投稿に応じる形でお邪魔いたします。 1. >ところが#11で引用した小学館「国語大辞典」においては「わからず-や」も「わからず-じまい」も下接語はどちらも同列において「語素」としています。 ですから必ずしも「同じ用法とは限らない」わけではないことをご確認ください。 : 非常に興味深い情報です。 同じ小学館の大辞泉で、語素は【接頭語・接尾語以外のもの】と明記されていますし、「わからず屋」は接尾語として分類されています。 同じ会社でありながら統一されていないのは困ったものですね。 ・・・と、ぼやいていても仕方ないので、両者の違いについて再確認してみましょう。 「語素」に関して、大辞泉の【単語を構成する、意味を持った最小の単位。複合語や派生語の構成要素で、接頭語・接尾語以外のもの】という説明が非常に分かりやすいのですが、いかがでしょうか。 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/79458/m1u/%E8%AA%9E%E7%B4%A0/ また、「接尾語」に関しては、【語構成要素の一。単独では用いられず、常に他の語の下について、その語とともに一語を形成するもの。意味を添加するもののほかに、上の語の文法的機能を変える働きをもつものがある。】という説明があります。 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/124781/m1u/%E6%8E%A5%E5%B0%BE%E8%AA%9E/ これらから解釈すると、「語素=単独で意味を持つ単語」「接尾語=単独では意味を持たない単語」と言えるように思います。(違っていたらご指摘ください) ここで「屋」の意味を再確認してみましょう。 名詞と接尾語の両方があります。 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/220985/m1u/%E5%B1%8B/ 名詞は単独で意味を持ちますから、「一軒家」などの場合は語素であり、複合語ということになると思います。この場合の単独の意味とは「家・建物」でしょう。 一方、「本屋」などは「本の家」という意味ではありません。つまり、「屋」は単独の意味を持たず、そのため接尾語に分類されているのだと思います。 「分からず屋」も「屋」には単独の意味はないと考えるのが妥当だと思います。 接尾語に分類されているから、という理由もありますが、それ以外にも意味的に言ってもそう判断するのが妥当でしょう、という意味。 色々述べてきましたが、要点は、たとえば「一軒屋」と「本屋」では「屋」の用法が違うでしょう、ということです。 ですから、語素と接尾語、名前はどうでも良いのですが、違う用法であることは押さえておく必要があるでしょう。 「わからずじまい」は、語素だから【 動詞の未然形に打消しの助動詞「ず」を添えたものに付いて、(…しないで)終わってしまった、の意を表す】という用法があるのであって、接尾語である「わからず屋」と同列に論じることはできないのではないか、ということを言っているわけです。 「国語大辞典」で語素の意味を確認なさってみてください。おそらくですが、接尾語は語素のひとつとして分類されているのではありませんか。 どちらにしても、分からず屋の「屋」が単独で意味を持っているとは思えませんよね。 これは、やはり接尾語と解釈するのが自然でしょう。名称はどうあれ、「単独で意味を持つ」という意味の語素ではないと思います。 2. >あえて名詞であると主張するためには、逆に一般に主語になることができるかという説明が求めらます。 : 「一般外」のケースもおそらく多いはずなのですが、この点に関しては知識不足の当方としては辛いところですね。 次善策として、たとえば格助詞「の」が、≪名詞、形容詞、形容動詞の語幹、副詞、副助詞、接続助詞「て」「ながら」などに付く。≫と定義されているようなので、「開かずの間」「遣らずの雨」なども名詞と言えるはずだ、といった観点も持っているところです。 おそらくですが、これも転成名詞ということになるのでしょう。 【動詞の未然形に打消しの助動詞「ず」を添えたもの】につく、という記述を書き忘れた可能性もあるかもしれませんが、どこかの辞書に忘れず書いてあるようなら知りたいものです。 3. >まず「転成名詞」という用法に不用意な思い込みがありませんか。 「分からず屋」は<合成語>の問題であって<転成名詞>のレベルを直接に論じてはいないということです。 : たぶん、わたしの説明不足だと思いますが、わかりづらかったでしょうか。 合成語には複合語と派生語がありますよね。上記の繰り返しになってしまいますが、複合語だとすれば、「わからずじまい」が、語素だから【 動詞の未然形に打消しの助動詞「ず」を添えたものに付いて、(…しないで)終わってしまった、の意を表す】という用法があるように、「分からず屋」も同じ用法である、と言えるかもしれません。 しかし、派生語であるなら、つまり、接尾語であるなら、必ずしも、【 動詞の未然形に打消しの助動詞「ず」を添えたものに付いて】という用法とは限りません。 つまり、名詞である可能性もあるわけで、仮に名詞だとすれば転成名詞である可能性もあるのではないか、ということを言っているわけです。 【 動詞の未然形に打消しの助動詞「ず」を添えたもの】がなぜ(転成)名詞となるのか、については、すでに述べていますから、繰り返しません。 これが、合成語の問題が転成名詞の問題になる経緯です。 ですから、『「屋」は「名詞」でありまた「接辞(この場合は接尾語)」であり、その両義性において「語素(語の造語成分)」とされています。 ですから「動詞連用形+語素(≒接尾語)」という複合語ないし派生語です。』と言ってしまったら、身も蓋も無くなりませんか。^^; 複合語なのか派生語なのか?が論点ではないのですか? 4. >当該辞書は単に名詞を「名詞」としているだけで、何も「転成名詞」などに限っているわけではありませんが、なかには主語として使えない副詞的な「逆接(に)」や「すりひざ(で)」をも「格助詞がつく点でも他の名詞と同様な性質を持つ。そういうものは、本書では名詞と認めた」と断っている「岩波国語辞典」もあります。 また、「分からず・屋」は動詞連用形としてでなく古語での終止形として名詞扱いされているという見方もあり得ます。 : 名詞主張者としては、編集部からの回答もこのような内容であることを期待しているところです。 まあ、どちらでも編集部の見解がはっきりすれば良いのですけどね。 貴重な情報をありがとうございます。 5. >要は辞書は辞書としの役割の範囲を心得て活用すべきであって、手ごろなな文法書代わりにして、それは辞書に載っているかとか、辞書のどの項に該当するといった安易なやり方は無い物ねだりになってはいないでしょうか。 : これは、たぶん違うとわたしは思います。 辞書の役割は辞(言葉)について正しい解説をすることでしょう。 紙数が限られますから、論文のように詳細な記述は無理ですが、だからこそ簡潔に要点を示す必要があります。 そして、要点さえ正確に記されていれば、あとは(辞書に限らず何でもそうなのですが)読む側の解釈に委ねられることになります。 辞書はすべてを網羅的に説明する必要はありませんが、矛盾したことを書いてはいけません。 本質部分だけを抽出して記述しさえすれば良いのです。その記述に矛盾が無ければ、あとは読み手の解釈しだいで正しい結果を得ることができます。 人間が作るものですから、間違いもあるでしょう。 それは指摘して訂正・修正を重ねていけば良いのであって、言葉の意味を調べる際には、もっとも有効な手段だと思います。 6. >このカッコつき「教条主義」はあくまでも相手に向かってのそれでなく、自身への謙遜・はにかみに関わる遊言葉ですが、それでもいとこと言いたい人がいるのだということは以降心します。 : 相手であれ自身であれ、論理的に自説を展開するに際しては、教条主義であれ、何主義であれ、気にする必要はないのではないか、ということを申し上げただけです。 今回は、わたしもつい辞書に引っ張られすぎた感もありますから、教条主義と言われてもしかたない一面はあったかもしれません。 そのため、「形容詞と形容動詞の語幹+屋」という、普通に使っているはずの言葉に気づくことができませんでした。知識不足なのか、想像力不足なのか・・・。 #12さんの挙げられた「形容詞と形容動詞の語幹+屋」は、辞書の記述を誤りと指摘するに十分と判断して構わない論理的要素を含んだものであり、その意味で画期的と言えるように思います。 いずれにせよ、是々非々が一番じゃないですかね。    

norichika17
質問者

お礼

私みたいなものは辞書が頼りですからしっかりした要点を載せておいて欲しいものですね~

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