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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:文献の取り寄せ等について)

文献取り寄せの手続きとオンライン化の障壁

このQ&Aのポイント
  • 文献の取り寄せの手続きや費用について詳しく知りたいです。
  • なぜ文献の取り寄せが紙媒体で行われているのか疑問です。
  • 機関リポジトリと文献取り寄せの違いや理由について教えてください。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • kifimi
  • ベストアンサー率72% (425/586)
回答No.2

だいたいは、著作権法がらみです。 「大学図書館における著作権問題Q&A」(第8版)を読めば、あなたの質問のほとんどは解決されると思います。 http://www.jaspul.org/news/asset/docs/copyrightQA_v8.pdf 1.については、Q.36に答えがあります。 複写費用は実費請求ですが、図書館によって、あるいは利用者の区分(学内者/学外者)によって料金の差が生じるのは、大学図書館の予算や複写費の維持管理費などとも関係してくるからで、それが大学によってさまざまだからです。 2.と3.については、著作権法の趣旨を考えればわかるでしょう。 紙媒体をスキャンして電子化すると、そこからさらにほぼ劣化しない複製を作ることが可能になります。これは著作権法で認められた複製の範囲を超えて、著作権者の権利を侵害する恐れがあります。 紙媒体のものを電子化して、しかもオンライン公開しようとする場合、著作権者の許諾を得なければなりません。 これは、とても手間の掛かる作業です。 また、雑誌の発行、電子化、オンライン公開のすべてに、お金がかかっています(編集費、印刷費、人件費、サーバ維持費等々)。 学術雑誌は、学内予算で作成される学内紀要以外は、基本的に有料です。学会への入会・会費と引き替えに、会員だけに頒布される学会誌もあります。 大学図書館で無料で読める電子ジャーナルも、実は無償ではなく、大学が多額の費用を支払って、学内関係者限定で無料で読めるようにしているだけです。大学図書館の予算が減額されれば、大学図書館で無料提供される電子ジャーナルも減らされます。 本来は有償であるはずの学会誌を、無料公開してしまったら、そのうち誰も買わなくなりますよね。 そうすると、学会誌発行の費用がまかなえなくなります。 有償の学会誌でも、学会によっては、無料化しても不利益にならないと判断される、一定期間を過ぎたバックナンバーの無料公開を始めることもありますが、それはかなり親切な対応であり、予算が潤沢でないとできないことでしょう。だって、電子化・オンライン公開するための人件費やサーバ維持費は学会(か、どこかの研究機関)の負担ですからね。 同じ学会誌に掲載されている文献でも、機関レポジトリに無料掲載されているものとされていないものとがあるのは、著作権者の意向によるものか、単に、機関リポジトリへの掲載依頼を忘れているだけかもしれません。 学内紀要は発行時に機関リポジトリへの掲載許可を執筆者全員に求めたりして、リポジトリ掲載の取りこぼしがないようにしていますが、学外発行の雑誌はそうはいきませんので、著作権者(執筆者)の自己申告です。なので、取りこぼしはあり得ます。 また、著作権者が発表論文を単行本として出版しようと考えているような場合、出版社との権利の関係で、電子化と無料公開を望まない、という場合もあります。 なお、機関レポジトリは、機関(大学)の予算で維持されています。 予算がなければリポジトリでの公開もできません。 研究成果の公表は大事ですが、なんでも無料で簡単に複製がいくらでも作れるようになると、著作権者の権利を侵害することになります。 価値ある研究成果と、それを公表するためにかかる経費には、ちゃんとした対価が支払われるべきだとは思いませんか。

nouveaunes
質問者

お礼

詳しくご説明いただいてありがとうございます! 研究成果を公開するための対価、という視点を持っていなかったことに気づかされました。ありがとうございます。

その他の回答 (1)

  • trytobe
  • ベストアンサー率36% (3457/9591)
回答No.1

サービスや雑誌編纂をする立場から思いを馳せてみてください。 1.大学の予算(授業料など)で人件費、消耗品は実費徴収でまかなうのが基本です。 2.数学の未解決問題を解いたペレルマンなど、オンラインの論文サイト arXiv で公開することもできますが、Nature など専門家が何人かで検証する査読作業を経て、そして刊行するのが多くの学術雑誌の方針です。そのための事務所費用や印刷費用、そしてなによりも「その学術雑誌を講読しないと読めないコンテンツ」というのが、雑誌を出版できる経営の基本なのです。 3.無償で提供しようとしても、事務局がメンテナンスするための費用は Wikipedia のように寄付でまかなわれなければなりません。タダ働きでよければ、学会事務局に申し出て無給で作業していただければ幸いです。または、Wikipedia や arXiv を応援するための寄付をお願いいたします。

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