ポラロイドカメラはヌード写真を撮るために普及したか

質問

デジカメが発売される以前に、ポラロイドカメラが普及していたのは、
写真店に現像に出せないような女性のヌード写真を撮るためだったのでしょうか。

回答No.6

syashindaisuki

ポラロイドカメラではありませんが、フィルムに需要があったのは間違えなく広告カメラマンたちの試し撮りの為です。

広告写真を撮影するカメラマンはほぼ4×5インチフォーマットのビューカメラを使っていました。フィルムカメラの時代は撮影時には結果はわからず、現像にまわして初めて結果を知るわけです。それら広告カメラマンの撮影は大変です。商品撮影であれば商品の準備、スタジオの設置、モデル撮影ではモデル、メイク、スタジオ設定など撮影者意外にたくさんの人がかかわっているわけです。ところが、撮影した結果現像してみて駄目でしたでは、カメラマンは首をくくるくらいのダメージになってしまいます。それを救世主のごとく救ってくれたのがポラロイドフィルムです。

なんと撮影結果をその場で見せてくれるのです。こんな良いものは無いですよね。そこでプロカメラマンたちは「ポラ行きます」と言う具合に、まずポラロイドで撮影設定の良し悪しを確認し、ストロボの設定、カメラの設定に間違いがあればその場で修正し本番の撮影に望めたというわけです。

ヌード撮影のためにくらいの需要ではとてもじゃないけど会社は維持できません。まさに試し撮りに使われていたのがポラロイドが利益を得る源泉だったのでしょう。

ところが、デジタルカメラの登場で世界が変わります。そうです、デジタルカメラがあれば、試し撮りに何もお金のかかるポラロイドフィルムを使用する必要は無く、デジタルで露出の確認を出来るようになってしまったのです。デジタルカメラが登場し、一部のカメラマンが、デジタルを導入しましたが、どちらかと言うとカメラマンの商品となる撮影の為と言うよりも、ポラロイドのように試し撮りでその場で撮影結果を確認できるという用途が大きかったのではないでしょうか？

次第にデジタルカメラの性能が向上し、今では３５ｍｍフルサイズフォーマットの一眼レフでフィルムでいう４×５インチ画質の写真が撮れる位になってしまいました。そうなるもう、原価が低い程ありがたいプロの世界ではフィルムカメラの役割は終わっていますね。デジタルカメラであれば、その場で撮影結果を見れますし、クライアントに同席してもらえれば、その場で納得がいくところまで撮影することができるようになってしまったのですから。←表現者不在の時代の到来です。表現者は、まさにカメラマン（シャッターを押す人に成り下がってしまいました。）

ポラロイドですが、ヌードの為だけで会社は保てませんよ。