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戦争そのものを裁くことができるか
この頃、首相の靖国神社参拝問題が大きく報道されていますが、どうもA級戦犯が合祀されていることが問題になっているようです。 ところで戦争は外交の一形態ですが、戦争を裁くことは国際法上規定があるのでしょうか。戦争中に起きた捕虜虐待などは、当然裁かれるでしょうが、戦争そのものを裁く規定はないように思えます。 とするとA級戦犯というのは戦争を引き起こした政治家であり、外交の責任者といえますが、その人の政治的決断を問えるのでしょうか。 皆様の知恵をよろしくお願いします。
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第二次大戦後のニュルンベルク裁判と東京裁判のために制定された「平和に対する罪」ですが、この概念はそのまま国際連合憲章第1条1に生きています。 そして第42条で、平和的解決が困難な場合は武力行使も容認しています。 なので今現在は戦争を起こすことは罪とされています。 ご存知のようにこの42条の適用はいつも揉めます。それぐらい微妙な罪です。 そして罪状として平和に対する罪が適用されたのはニュルンベルク裁判と東京裁判だけで以後は適用されていません。 フセイン大統領も平和に対する罪ではなく人道に対する罪(クルド人虐殺)で死刑判決を受けています。なぜ国際法が適用されるのかはおいておいて。 結局、第二次大戦の戦争指導者を裁くためだけに制定された罪で裁かれたという点が、後々まで禍根を残している理由です。 質問者さんの質問に答えるならば、戦争を起こすことは現在では罪であるが、第二次大戦当時は罪ではなかったということになると思うます。
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- wakaranyo2
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自然を人間に裁けるはずがありません。人間が自然災害に裁かれてきたのです。対応できなければ地震でも津波でも裁かれてしまいます。人災も同じで真理を知り対応するしかないことだと思います。生きようと対応しなければ生きていけないのです。そのために、歴史を守り歴史の真実を知り生きるための学習をしてゆくのでしょう。
お礼
ご回答ありがとうございます。 戦争は人災であることは間違いありません。間違ったことをして、自国民や他国民に大きな損害を与えたとするならば、損害賠償となるのでしょうか。 しかし政治判断を行った政治家は自分たちが選んだのですね。と言うことは自業自得であり、責任はそういう政治家を選んだ自分に来ます。 また政治判断に誤りがあったということは、どのように決められるのでしょうか。第二次大戦は基本的に市場獲得争い、植民地争いの戦争だと思います。そのような戦争に正悪はないと言えます。勝敗があるだけです。 私は中国に対しては戦争でもないのに、相手国に攻め入り、多数の中国国民を殺害した点で、誤りがあったと思います。しかし戦争状態に入った国との間では、非戦闘員への虐待などを除けば責任はないのではないかとも思えます。 考えれば、考えるほど、難しい問題だと思います。
- hekiyu
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”どうもA級戦犯が合祀されていることが問題になっているようです。” ↑ それは口実に過ぎません。 徳川家康は、鐘に刻まれた文字を口実に豊臣家を 攻撃しましたが、それと同じです。 合祀を止めれば、他のことで問題を起こします。 事実、中国のマスコミは伊勢神宮の参拝にまで 抗議しています。 一度引いたら、相手は押してくるだけです。 ”戦争を裁くことは国際法上規定があるのでしょうか” ↑ ありません。 ”とするとA級戦犯というのは戦争を引き起こした政治家であり、 外交の責任者といえますが、その人の政治的決断を問えるのでしょうか。” ↑ 勝っていたら、彼らは英雄です。 負けたから悪者にされ、戦犯になったのです。 つまり、これは負けた責任です。 従って、彼らの責任は日本国、日本国民に対する責任であって 外国に対する責任ではありません。 だから、日本国民が裁くことは可能だと思われます。 あれから70年が経っています。 その間、日本国民は彼らを裁こうとはしませんでした。 おそらくですが、裁こうとしないことにした、のでは ないでしょうか。
お礼
ご回答ありがとうございます。 国際的な戦争責任というのは、勝った国が自分の被害に応じて、敗戦国に責任をとらせる、というのが本旨でしょうね。 何度もいいますが、戦争は外交の一手段であり、その政治決断に対して責任を問うことは難しいと思います。
- yotsuba_k
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やる前から勝ち目のない事が明確だった戦争をやらかし、しかも退き際を間違えて 特攻もやらかし、本土襲撃によって大量の一般人の死人を生んだ。これは当時の 軍や政府首脳部の責任である事を否定する事は出来ません。 また、このやり口を「悪」としなければ、今後も戦略が立ちゆかない。だって悪い見本なんだから。 無能な司令官が味方を殺す、これは今も昔も変わらない。 戦争に関して言えば、法で裁けないが、当事国の国民がするべきです。日清戦争だって勝利と喧伝しているが、得られる者が非常に少なく、戦略面では引き分け未満でしかありませんでした。
お礼
ご回答ありがとうございます。 無責任な政治家が戦争を起こしたということには賛成します。しかし戦争そのものについては、戦闘行為での殺害は問われていません。 戦争を起こしたことは正悪、どちらでもないでしょう。もちろん日本人として、戦争を起こした政治家を裁くことは可能でしょう。
- rokutaro36
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(Q)ところで戦争は外交の一形態ですが、戦争を裁くことは国際法上規定があるのでしょうか。戦争中に起きた捕虜虐待などは、当然裁かれるでしょうが、戦争そのものを裁く規定はないように思えます。 A級戦犯というのは戦争を引き起こした政治家であり、外交の責任者といえますが、その人の政治的決断を問えるのでしょうか。 (A)疑問はごもっともです。 しかし、日本は、ポツダム宣言を受諾して降伏したのです。 ポツダム宣言には、戦争犯罪人が処罰されるという項目が入っています。 では、戦争犯罪人とは何か? という問題が生じますが、負けた方は、勝った方の言いなりですよ。 質問者様ご自身が、戦争は外交の一形態とご理解されているように、 負けたら言いなりですよ。 それが現実です。 そもそも、戦争とは、「自国を守る」という大義名分のもとに 「他国を侵略」することです。 侵略されれば、言いなりになるしかない……それが戦争です。 例えば、広島・長崎に投下された原爆は、明らかに一般市民の 大量虐殺を狙ったものです。それ以外の何ものでもない。 でも、戦勝国であるが故に、それが裁かれることはありません。 これが、日本が逆転して、勝利していたとしたら、 原爆投下は大量虐殺として、裁かれたに違いありません。 理屈ではないのです。 「力」という現実の問題です。 A級戦犯の名誉が回復されたというのは、日本の国会がそのように 議決したからで、日本国内でしか通用しません。 中韓だけでなく、米国もそれを認めていません。 でも、名誉回復自体をとやかく言われないのは、 日本と言う国に国力があるからですよ。 「国会の議決に文句を言うな、それは、内政干渉だ」 というだけの実力があるからですよ。 竹島が韓国に占領されて、日本がどうして力を行使しないのか? 国土を盗まれたのだから、専守防衛に合致するが、 どうして、そうならなかったのか? それは、韓国にそれだけの力があるからですよ。 もしも、韓国に力がなければ、奪い返して終わりだったはずです。 でも、そうしなかったのは、小さな島の問題で、 日韓で戦争になることを日本政府が恐れたからです。 この「恐れ」こそが力です。 同様に、尖閣諸島が中国の領土だと言っているのに、 どうして中国は力で奪取しようとしないのか? それは、日本に力があるからですよ。 国際法は重要です。 しかし、全世界が承認した国際法というのは、ないのです。 竹島問題でも、日本は、国際司法裁判所に訴えるという 動きも何度もありますが、どうしてそれができないのか? それは、韓国は承認していないので、 それに従う義務がないからです。 ついでに言えば、米国も承認していないので、 従う義務を持っていません。 このような問題は、単純な解決方法はないのです。 同じ問題でも、見る側によって、解釈はまったく異なってしまいます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 やはり勝てば官軍という考えは脈々として生きていますね。いくらきれい事を言っても、自分の戦争犯罪は認めないし、相手の犯罪は裁くということです。 戦後の秩序は、力のある国が好き勝手に行動をしないことを基本にしていると思いますが、国連があってもまだまだ国家間の紛争処理は難しいですね。
- rikukoro2
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戦争を裁くことは国際法上規定はありません。 しかし戦争に勝利した国家は 敗戦国を戦争したという罪で裁く事は可能です。 実際この『A級戦犯』というのは戦争を起こした罪で東京裁判で裁かれています。 戦争そのものを裁く為にはまず戦争に勝利する事が必要です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >戦争そのものを裁く為にはまず戦争に勝利する事が必要です。 と言われれば、身もふたもないですが、その通りでしょう。勝者による敗者の断罪ということが戦争裁判でしょう。
- Mokuzo100nenn
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>戦争そのものを裁くことができるか それはできません。 戦争中に原子爆弾を投下し、非戦闘員を大量に殺戮した戦争犯罪者も裁かれておりません。 せいぜい戦争に勝った方が戦争に負けた方を裁くことができるぐらいです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 広島の原爆投下は国際法に触れると思います。女性や子供を多数死亡させた罪は大きいと思います。 やはり勝てば官軍でしょうか。
- chie65536(@chie65535)
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>どうもA級戦犯が合祀されていることが問題になっているようです。 いいえ。何も問題は起きていません。 中韓が「問題だ」と騒いでいて、売国新聞や売国マスコミが、中韓の味方をして「問題だ」と言っているだけです。 A級戦犯と呼ばれていた人達は、既に名誉が回復されていて、犯罪人ではありません。 名誉回復し犯罪人ではなくなり、東京裁判での死刑が「戦死」と言う扱いになったからこそ、靖国に合祀されているのです。 日本国内には「靖国問題など存在しない」のです。 もし、貴方が「靖国は問題だ」と言うのであれば、当方は、貴方を「中韓のお仲間」と認定します。 >A級戦犯というのは戦争を引き起こした政治家であり、外交の責任者といえますが、その人の政治的決断を問えるのでしょうか。 開戦を決定した人達は、開戦を決意しましたが、自ら戦争を引き起こしたりはしていません。 米国の罠にハマって「戦争するしか道は無い状態」にさせられて、他に選択肢の無い選択をしてしまったに過ぎません。 なので、政治的決断を罪に問われては居らず、既に名誉が回復しています。 なお「戦争そのもの」は「人(自然人や法人)」ではないので、戦争そのものを裁く事は出来ません。 あと、戦争は、昔から「勝てば官軍、負ければ賊軍」と言われ「勝った方が正義」です。 また「戦争前」は当事国の両方に「自国から見た時に、自国に正義がある」ので、どちらにも責任は問えないのが普通です。 更に言えば「当事国以外の他国には、口を挟む権利もなければ、正義もない」ので、戦争を開始した責任について、他国が関わる権利はありません。 因みに、戦争ってのは「相反する2つの正義がぶつかり合う」から起こるのです。「どっちも正義」だから始末に負えません(そして、勝った方の正義が残り、負けた方の正義は戦勝国により否定される)
お礼
ご回答ありがとうございます。 >戦争ってのは「相反する2つの正義がぶつかり合う」から起こるのです。「どっちも正義」だから始末に負えません(そして、勝った方の正義が残り、負けた方の正義は戦勝国により否定される) そうですね、戦争を起こすには大義名分が必要ですが、それぞれの国がそれぞれ大義名分を持っています。それで最終的な外交手段として戦争という道を選びます。 戦争状態で相手国軍の兵士を殺しても殺人にはなりませんが、捕虜を虐待すれば国際法に触れます。 戦争犯罪人を裁いたのも、東京とニュルンベルグだけということは、戦争そのものに関しては明確な国際法がないと言えますね。
- abewainpo
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戦争そのものは人間ではないので裁けませんが、戦争責任(戦争を起こした責任、戦争を長引かせて多くの同報に無駄死にを強いた責任)などは普通に問うことが出来ます。だいたい、第二次大戦は政治家というより軍部が引き起こしたんですけどね。
お礼
ご回答ありがとうございます。 戦争を引き起こした責任というのは、一種の外交的な決断ですね。外交的な決断が戦争だったわけですが、その決断を誰が裁くのでしょうか。どうしても裁く判断に恣意的な要素が入ってしまうと思います。勝利、降伏はあっても、正悪の判断は難しいのでないでしょうか。
お礼
ご回答ありがとうございます。 考えれば、考えるほど、戦争責任とはなにか?という課題に突き当たります。アメリカやソ連、その他の国々は第二次大戦後の戦争をしていますが、戦争後に裁判は行われていませんね。 この状態が象徴しているように、力のある国には戦争責任をとはないのが現状でしょう。ならば日本の戦争責任はどうなるのでしょうか。