「世界3大A級戦犯」とは？

質問

5月26日朝、民放の某ワイドショーで、中国の各マスコミが小泉首相の靖国神社参拝を激しく非難している様子を伝えておりました。
　その中で気になったことがひとつありました。中国のあるマスコミが「世界3大A級戦犯の東条英機が合祀されている靖国神社参拝は絶対に許されない」と報じていたことです。
　靖国神社参拝の是非はここではさておき、「世界3大A級戦犯」とは具体的に誰のことでしょうか？そもそもA級戦犯とは日本の戦争指導者を指すもの、と理解しておりましたが、世界史においてもA級戦犯とは存在するのでしょうか？
　例えば、連合国と戦った枢軸国（日独伊）の指導者である東条英機、ヒトラー、ムッソリーニの3人のことでしょうか？それとも、このマスコミが勝手に造り出した呼び名なのでしょうか？
　どなたか、ご存知の方はどうかご教示ください。
　よろしくお願いします。

回答No.5

yuhkoh · ベストアンサー

極東軍事裁判に関してのご参考にどうぞ。
『軍事板常見問題』より
http://mltr.e-city.tv/index02.html
「極東軍事裁判関連」
http://mltr.e-city.tv/faq08h18.html#00558

また、ここの回答のひとつに、「戦犯」に関してはこういった側面があったこともご参考に。
「【質問】日本の保守リベラル派は戦犯追及を希望してた、というのは本当ですか？」
http://mltr.e-city.tv/faq08h18.html#war-crimer
「本当です。『戦前派の知識層やリベラル派，とくに親英米派の人々は，戦時中の日本の軍国主義的指導層に対する反感や憎悪から，この東京裁判の判決を是認し，太平洋戦争を否定する側に立った』（「雑学・太平洋戦争の真実」（日東書院）佐治芳彦著 -1997.4.1-）<後略>」

　日本の保守本流は親英米派（立憲主義・自由主義など）であり、対米開戦論や大東亜共栄圏を掲げる軍部急進派・革新右翼・大アジア主義者などは親大陸派（国家社会主義・農本主義など）ですから、元来思想的根本が異なるので、理解し合えないということでしょうね。

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【質問】それは（※極東軍事裁判は）事後法で裁く事にならないのですか？
【回答】国内法だろうが国際法だろうが、法とは、強者が自分の獲得した権利を維持継続させるため，尤もらしい口実を設け、作ったもの。
　弱者がそれに不服なら、国内では革命、対外的なら戦争に訴えるしかない。
　日本は、その戦争に訴える賭けに出て敗れたのだから、事後法だろうが何だろうが、何をされても仕方ない立場。「勝者は敗者に対する万能の神である」ｂｙ 東条英樹 ｉｎ 巣鴨刑務所。

【質問】それは、いくらなんでも自虐的過ぎる見解ではないか？
【回答】そういった主張を許せない、と思っても、戦争に負けたらそうなる。ビスマルクの言った「大国は自らに利あれば万国公法（国際法）を押し付けるが、これが一度不利となるや、軍靴をもって踏みにじる」という主張は今も昔も基本的には真理だよ。
　それが嫌なら、戦争に勝つか、始めから負けるような戦争はしないことだな。
　まあ現代では，あまりやりすぎるとその後が困るから、そんなにやりたい放題はしないけどな。

【質問】それはつまり、今日的に見れば問題があるが、覆すことはできない、ということか？
【回答】そう思ってくれていい。貴方は「自虐ではないか？」という質問をしたが、オイラはあえて「自虐であるかどうか」というスタンスで答えなかった。
　なぜならオイラが軍ヲタだからだ。それが自虐だろうが他虐だろうが反日だろうが興味はない。その主張を聞いて「自虐だ！」と怒るのがコヴァ〔小林よしのり狂信者〕であり、「じゃあ，負けないようにするにはどうしたらいいか？」を考えるのが軍ヲタなんだよ。つまり戦争に対する根本的な切り口が，コヴァと軍ヲタでは違うんですわ。
　ちなみに、「そもそも闘う必要があるのか？」まで遡って考えるのは政治オタですな。（引用終了）

「教訓」
負けるような戦争をするような国にならないことが、一番重要ですね（現代でいえばイラクや北韓みたいな国のことですね）。

参考URL：

http://mltr.e-city.tv/faq08h18.html#00558

お礼

＞「負けるような戦争をするような国にならないことが、一番重要ですね」
→まさしく、貴重な教訓です。ありがとうございました。

（回答いただいた皆様へ）
　中国メデイアの言うところの「世界3大A級戦犯」とは具体的に誰なのか、はっきりとはしませんでした。
　しかし、今回お寄せくださった回答のおかげで、改めて「東京裁判」、「A級戦犯」、「靖国参拝」について勉強することができました。戦後世代としてはやはり避けては通れない問題ではないか、と認識し直した次第です。皆様のご教示に感謝しております。
　次の機会も何卒よろしくお願いします。

回答No.4

tour10

こんにちは。
そもそもA級「戦犯」自体が、国際法によらない東京裁判において、戦勝国により勝手に作られたものですから、プロパガンダとして「世界三大うんぬん」といっても「勝手」に思えますが。
つまり「ご自由に」ということでしょうか。

お礼

回答いただきありがとうございました。
　おっしゃるように、東京裁判自体が戦勝国主導のものですので、「A級戦犯」という考え方もどうかと思います。
　まして、今になって「世界3大～」と一方的に名指しされるのも、説得力に乏しいと感じております。

回答No.3

ipa222

枢軸国のリーダーという意味でヒトラー、ムッソリーニ、東条をあげてるのでしょうか？
誰かが勝手に言ってるだけでしょう。

東条はそれほどの人物ではないのですが・・・
東条一人が日本を戦争に駆り立てたわけでもないですし。

逆に関東軍やそのパトロンの満州鉄道（JRの体質の元はここにあり）など、個別の組織の利害が国を戦争に駆り立てたというのが真相でしょうし

中国が問題にしているのは、土肥原賢二だとばかり思っていました。

お礼

回答いただきありがとうございます。

　東条英機については詳しく知らないながらも、あまり良い印象を持っておりませんでした。

　しかし、最後は潔く刑場の露と消えました。日本の将来を憂いた遺言を残しつつ・・・。
　おっしゃるように、ヒットラーやムッソリーニの最後とは違いますよね。何か、武士道のようなものを感じさせられるというか・・・。

回答No.2

yuhkoh

もしも、ヒトラー・ムッソリーニと並んで「世界3大A級戦犯」と呼んでいるのであれば、無知をさらけ出しているだけですね。おそらく、「A級・B級・C級」を罪の軽重のことと勘違いしているのでしょうか？　ABCは単なる項目ですがね。

A級・・・「平和に対する罪（軍事作戦や国家政策の指導的役割を果たした人物）」

B級・・・「通例の戦争犯罪」

C級・・・「人道に対する罪」

【A級戦犯】
http://ja.wikipedia.org/wiki/A%E7%B4%9A%E6%88%A6%E7%8A%AF

【BC級戦犯】
http://ja.wikipedia.org/wiki/BC%E7%B4%9A%E6%88%A6%E7%8A%AF

　まぁ、中華人民共和国は毛沢東率いる共産党ゲリラによって建設された国。そのゲリラ戦は支那の伝統を受け継いだやり方で「弱いところと戦え。強いものとは戦うな」「敵の敵は最大の味方」という考えですから、日本のように“話し合えば”、“譲歩すれば”分かり合えるという考え方とは根本的に異なりますね。ゲリラにおいてプロパガンダは重要な武器であるということも留意しておきましょう。

お礼

さっそく回答ありがとうございます。

＞「A級・B級・C級」を罪の軽重のことと勘違いしているのでしょうか？　ABCは単なる項目ですがね。

→おっしゃる通りです。これらは罪の軽重のことではなくて、罪の分類のことです。しかも、戦勝国側が一方的に決めたものです。勝てば官軍ですから、敗戦国にとっては何と言われようと仕方のないことですが。
しかし、今さら「世界3大A級戦犯」とか一メデイアに
言われるのはちょっと理解できません。

回答No.1

Penfield

僕も「世界3大A級戦犯」という言葉を初めて聞きました。
　A級戦犯の本当の意味は「平和に対する犯罪、共謀したもので裁判においてA級戦犯と認定された人」のことです。
　ニュルンベルク裁判（参考ＵＲＬ）においても、同様の分けられ方が使われているので、日本語に訳せば、A級戦犯となるでしょう。

　中国のマスコミが、第２次世界大戦のときに国家政策の指導的役割を果たした３人の主要人物という意味の言葉を日本のマスコミが意訳して「世界3大A級戦犯」と言ったのか、中国のマスコミが作った造語なのかはわかりませんが、どちらにしても造語であることには変わりないでしょう。

　ちなみに、ヒトラーは参考ＵＲＬのリンク先にもあるように裁判では裁かれていませんし、ムッソリーニも同様に裁かれていません。たぶん両人とも裁判前になくなっているからだと思います。

参考URL：

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%AF%E8%A3%81%E5%88%A4

お礼

さっそく回答いただきありがとうございます。
　私なりにさらに詳しく調べてみました。戦勝国側が規定した戦争犯罪の分類の仕方はニュルンベルク裁判に東京裁判が倣ったようですが、「A級戦犯」という呼称自体は東京裁判に限って使用されているケースが多いように思われました。
　しかし東京裁判そのものの正当性が疑わしいうえ、今さら「世界3大A級戦犯」などと中国メデイアから一方的に言われても、ちょっと首を傾げたくなりますよね。
　きっと報道に熱が入りすぎたのでしょうか・・・。