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仏教用語の英語がわからない!

WindFallerの回答

回答No.4

こんにちは。 私からも、少しメッセージを残しておきます。 イギリスが、1850年代からインドを植民地化した時に、仏教の教えを発見し、サンスクリット語が古典ギリシャ語やラテン語と共通の起源の可能性があるということで、研究が始まりました。そして新しい言語学が生まれました。サンスクリット語は、後世の人のために、非常に規則的に出来ています。その使い方も記録してあり、現代の私たちの研究に役に立っています。 仏教の元の言語は、パーリー語と言われていますが、サンスクリット語に訳され、その後、英語などのヨーロッパ言語に訳されています。日本では、仏教の原典を調べる時には、現在はサンスクリット語なども調べますが、その昔は、英語、フランス語に頼っていました。明治の中頃は、イギリスやフランスに留学したお坊さんも何人かいらっしゃいます。当時、世界に知られていた仏教は、いわゆる小乗仏教、正確にはテーラヴァーダ(上座部仏教)といいます。世界的に大乗仏教が知られるようになるのは、1900年以降になります。 仏教を研究するためには、いくつかの言語に精通していなければなりません。中でも、東洋大学の故渡辺照宏先生は、英語、フランス語、ロシア語など、仏教研究に必要な言語はほとんど読めたと言われています。 英文については、昭和の初め、アメリカ人ドワイト・ゴダード(Dwight Goddard)という人が中心になって英文仏教聖書(A Buddhist Bible)を作ろうとして、日本でもそれに触発されました。昭和40年には、委員会が組織され、紀野一義先生、金岡秀友先生、佐伯真光先生、松濤弘道老師、花山勝友老師などそうそうの人たちが集まって、新たな大乗仏教の英訳を試みられました。 私の知っている先生方は、英語やドイツ語で、仏教の講義をされてます。例えば、高崎直道先生は、英文の教科書も出して、英文の仏教講義もされておりました。(Textbook: An introduction to Buddhism, The Toho Gakkai, 1987, 日本語版は、『仏教入門』東京大学出版) なお、ドイツやアメリカ、英国では、私たちの一般的知識よりも仏教に正確な知識を持った人もいます。専門的な仏教の研究は、東アジアだけのような誤解をされている方たちもいるようです。私がみたアメリカ人でも「唯識」を勉強されている方がいますが、私などはとても歯が立ちません。 不幸にして、私たちが知っている漢訳仏教では翻訳できない部分があったり、漢訳の際に、間違ってしまった部分も見受けられるそうです。三蔵法師こと、玄奘三蔵は、その点では、よほど語学が出来たと思えます。インドの北部の大学だけでなく、インド南部に赴いて勉強しています。中国に戻ってからは、直接の翻訳はお弟子にさせましたが、彼の翻訳態度は、とても厳しかったそうです。 鳩摩羅什や玄奘の翻訳は、サンスクリット語をある意味、正確に訳そうと努めたけれども、できない部分は借音したりしました。しかし、インド語と中国語では文法的にあまりに違いすぎるので、どうしても中国語には訳せない部分が残ってしまいました。サンスクリット語からヨーロッパの言語の方が、言語的に近いわけです。ただし、大乗・小乗に限らず古代仏教に限ります。 本題の「涅槃寂静」は、原語では、santam nirvanam (岩波仏教辞典による) 涅槃は、Nirvana と言い、英語では、perfect tranquility と言っています。 寂静は、Sama/Santa ですが、安らぎの境地です。 そのまま、perfect tranquilityでもよいのですが、Nirvana は、英語でも知られていますから、本などには、Nirvana is Peace と書かれているようです。 Four Dharma 諸行無常 All composites are impermanent. 一切皆苦 All composites are suffering. 諸法無我 All the elements are without a Self 涅槃寂静 Nirvana is peace. 仏教は、英文テキストで多く出ているはずですから、しかるべき書籍を求めてお読みください。安価で手に入るはずです。ただし、インドやスリランカの人が書いているものは、あまり正確なものはないと思っています。

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