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宇宙の誕生以前に宇宙の法則は存在していたのか。  

Nakay702の回答

  • Nakay702
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回答No.7

「ビッグバン」・「宇宙の法則」 A.「宇宙は無から始まった」と言われますが、実際は、「エネルギー(の塊)があった」というのが観測から推測される実体のようですね。宇宙は、少なくとも「エネルギー(の塊)」は、延々存在してきたことは確かでしょう。現にもあるわけで、我々はいわばその末裔です。「ビッグバンがペテン」なのではなく、「ビッグバンなるものを実地見聞した者がいない」ということでしょう。このことは、ビッグバン理論に限らず、超弦理論でも、インフレーション理論でも、その他のどんな仮説も同じでしょう。 B.現在の膨張宇宙から推測されることは、「過去に遡れば宇宙は今より小さかった。そして、断熱膨張だから、もっと熱かった。」ということで、ビッグバンもこの線上にある推論の1つですね。かつてラリー・スマーがスパコンによるビッグバン・シュミレーションの報告をしました:(1)ビッグバンの瞬間から10-36秒後、温度は百兆度の百兆倍。大きさ1cm2。クオークと反クオークとが衝突すると二個のフォトンができ、二個のフォトン同士が衝突するとクオークと反クオークの対ができる。(2)10-34秒後、温度は十兆度の百兆倍。もはやフォトン同士が衝突してもクオークは生まれない。クオークと反クオークとの衝突によってフォトンは生まれ続けるが、クオークと反クオークとが衝突するとフォトンは生まれ続けるが、クオークが反クオークよりも多いので、クオークが残り、物質の元になる。(3)10-5秒後、温度は一兆度。クオークから陽子や中性子ができる。(4)三分後。温度は十億度。陽子や中性子が合体して水素やヘリウムの原子核ができる。(5)ビッグバンから十万年後。温度は四千度。電子が原子核に取り込まれて水素やヘリウムができる。それまで進路を妨害されていたフォトンが自由に飛び回るようになり、宇宙が膨張する。(6)ビッグバンの十億年後くらいから銀河がつくられる。銀河は初めガス状で、回転しながら集まって中心(ブラックホールなどの高質量域)が形成される。たくさんの銀河ができて、互いに拡散し続ける。各銀河は互いに引力を及ぼし合いながら運動を続け、次第に「蜂の巣」状に分布していく。交点に当たるところでは強大なブラックホールができ、グレート・アトラクターとなって周辺銀河を吸収する。(7)現在、我々の銀河は乙女座方向のグレート・アトラクターに引き寄せられて、秒速六百kmで接近している。なお、現在の宇宙はビッグバンの後百数十億年とされている…。 C.ところで、「宇宙の法則」とは、「人間が宇宙を理解するために作ったものさし(と対照される事柄)」みたいなものでしょう。それも、たかだか数百年前くらいから考えられ、言われ出した。「宇宙創造と宇宙とは法則それ自身である」と言われるのは、「宇宙は、開闢と同時にその自然現象としての諸活動に共通の規則性が見られ、それが変わらずに続いている」ということの別表現だと思います。 D.なお、宇宙の諸現象の法則性を数値で表現したものを「物理定数」といいますが、これはすべて「人間原理」に基づいて、人間が「自己中心的特殊規定」を施したものに他なりません。我々の見ている宇宙の活動や変化を一言で言えば、それは「エネルギーのありようの、千変万化するその変化における諸局面」と言い換えることもできると思います。 E.いかなる懐疑精神を働かせても、宇宙について否定し去ることのできないことがあります。(1)宇宙はかつてあったし、今もある。(2)それは、「エネルギー」という語で集約的に示すことができる。(3)原初的状態では渾然一体であったものが、いろいろな形に分化した。(例えば、「4つの力」も元々は1つだった。)(4)現在観測されることから過去を見たり、推測したり、宇宙開闢に関する仮説を立てることができる。(「ビッグバン理論」はその1つであり、多くの観測的事実と符合するところがあって、その信憑性は、もちろん絶対とまではいかないが、かなり高い。) 以上、ご回答(というより、個人的見解の開陳)まで。

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