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遺伝子組み換えの表示について

joshua01の回答

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  • joshua01
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回答No.4

こんにちは。 なかなか複雑な問題で、すんなりとは理解しにくいところですね。 このような場合は、ひとまず、出来るだけ単純化していくつかに「分類」してみるのがよいと思います。次のようなパターンではいかがでしょう。 基本的には、「組み換えの目的」の分類と、「組み換えによる危険性(拒否感)」の分類です。 1・・・目的の分類 (1) 直接、収量・品質・栽培しやすさを目的とするもの。  実の量や大きさを増やすような組み換え、たんぱく質などの栄養が特に増えるようにするものや逆にアレルギー源成分を減らしたもの、腐りにくくするもの、背が高くならないようにして風に倒れにくくするようなものなどです。 (2) 害虫や病気に強くするもの  茎、葉、実の中に、殺虫成分や殺菌成分、虫の嫌う成分などを分泌させたり、特に虫や菌・ウィルスの好む成分を減少させるもの、菌・ウィルスの出す毒を分解できるように分解酵素を分泌させるようなものです。 (3) 農薬に強くするもの  雑草を枯らすための除草剤で作物まで影響を受けるのを避けるために、除草剤を吸収しにくくしたり茎の中で除草剤を分解できるように分解酵素を分泌させるものです。 2・・・危険性・拒否感の分類 いずれも、歴史が浅く、実績が少ないことが不安を増大させているのは事実でしょう A 予定された分泌物への危険性や拒否感  上記(2)の「殺虫生分」などと書かれると「危険」と感じるのは当然でしょう。「毒の分解酵素」などと書くと少し安心しますが、例えば「殺虫生分」も虫には毒だが人間人は影響のないものも多く、逆に「分解酵素」も人間にとってどのように働くかわからない場合には主張の食い違うところでしょう。  (例えば、玉ねぎ・チョコレートは人間には無害ですがそれぞれねずみ類や犬類には毒性があることはご存知かもしれませんところ、問題としてはこれと同じかもしれませんが、「たまねぎ」に比べて歴史の浅い点では不安感もあるでしょう。) B 予定外の物質の生成  組み換えで導入した遺伝子は特定の機能しか持たないことを前提にしていますが、遺伝子が思わぬ読み方をされて、思わぬ毒性物質や害が出る可能性を不安視する方も少なくありません。  これは、遺伝子組み換えでなくても通常の交配による品種改良でも起き得るのですが、やはり歴史の浅い点で不安視されるところ C 農薬への歯止めが利かない  従来、雑草駆除のために除草剤を使用する場合でも、あまりに多量に使用すると作物にまで影響が出るため、使用量には歯止めがありました。これが、除草剤への耐力がつくと、農家は心置きなく大量の除草剤を使用できることになります。除草剤への耐力が「吸収抑制」や「排出促進」ならばそれなりのバランスがとれるのでしょうが、「吸収したあと分解する」場合など分解生成物まで含めて何らかの形で残留するならば、不安は残るところでしょう。 (なお、逆に、虫の嫌う物質を分泌させることなどで散布する農薬を減少させられる場合もあるので、事態は複雑) D 自然の摂理の反する  「遺伝子」という「神の領域」に踏み込んだことはそれだけでうしろめたいところ。さらに、これに対して、もし、野生種に組み換え遺伝子が混入して雑種化したら、貴重な「固有種」が絶滅するかもしれず、また、思いもかけない「化け物」が生まれる可能性もあります。前者は「外来種」でも同じような問題ですが、うしろめたさをもとに想像するにつけ、不安になるでしょう。  なお、これらの分類に当たっては、遺伝子組み換えで「新たな物質(酵素など)を生成させる組み換え」と、「特定の物質を生成させない組み替え」とがありますが、まあ、あまりしっかり区別できないかも。  さてさて、すっかり長くなってしまいましたが、いかがでしょうか。  結局、私も賛否どちらとも言いにくいのですが、メリットは明らかに存在する以上流れは止められず(特にアレルギー源減少型作物などは命を救うことさえできる)、そうなれば研究を差し止める分だけわが国が遅れていくほうに不安があります。 (かつて英国では、発明されたばかりの自動車の安全性に疑問があったことから、自動車の前方に赤旗を持った人を配置することを義務付けた「赤旗法」がありました。確かに交通事故は未然防止できましたが、他国に比べて自動車の開発が数十年遅れたとのこと・・・) 必ずしもご質問の答えになっていないかもしれませんが、お役に立てば幸いです。

nyoronyoro714
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました! しばらくログインができなかったため気が付きませんでした。お礼が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。 とても詳しく書いていただき、レポートを書く際にとても役立ちました! ありがとうございました。

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