サーキットプロテクタの選定方法と注意点

このQ&Aのポイント
  • ACタイプのサーキットプロテクタの選定方法について解説します。定常電流に上乗せする遮断電流の選び方や、回路保護に必要な要素について考えてみましょう。
  • 遮断電流の選定方法については、通常は定常電流に3~4A上乗せした値を選ぶことが多いです。しかし、電線の許容電流や回路の突入電流、AC電源の容量なども考慮する必要があります。
  • さらに、サーキットプロテクタの種類にも注意が必要です。電流引きはがしタイプやサーマルタイプなどがありますが、使い分けについても理解しておきましょう。
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サーキットプロテクタの選定方法

ACタイプのサーキットプロテクタの選定方法について悩んでいます。 サーキットプロテクタの遮断電流は、定常電流にどれぐらい上乗せした値を選べばいいでしょうか? 私は通常、定常電流に3~4A上乗せした値をざっくりと選んでいます (例えば、定常2Aだったら遮断5A程度)。 こんなざっくりとした考え方でいいのか、ふと心配になり質問しております。 本来は以下の項目も検討する必要があるでしょうか? ・回路をつなぐ電線の許容電流   ⇒ これについては、サーキットプロテクタは電線保護ではなく    回路保護なので無視していいと思っていますが。    厳密には考慮する必要があるでしょうか。 ・回路の突入電流  ⇒ これについては、プロテクタのイナーシャディレイを確認すれば     いいと分かりましたが、イナーシャディレイが規定されていない     プロテクタの場合、どうすればいいのか分かりません。     ・大元のAC電源の容量  ⇒ 大元が15A容量だったら、20Aを選定したらまずいでしょうか。 ・サーキットプロテクタの種類  ⇒電流引きはがしタイプを通常、使っていますが、サーマルタイプもあると知りました。    使い分けがよく分かりません。

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  • ninoue
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回答No.1

通常は同時使用する負荷の定格電流の1.2-1.5倍等のブレーカー/プロテクタを選定すれば通常は問題ないのではと思われます。 モーター負荷であれば定格電流の5-6倍の起動電流が起動完了迄の間(数秒-数分程度)続くのでそれに対応する必要があります。 ・回路をつなぐ電線の許容電流 地震や事故等で負荷よりも電源近くで短絡が発生した場合、負荷容量とは無関係にケーブル抵抗や電源容量で決まる過大電流が流れ、ケーブルが損傷したり溶断したりするのを保護する必要があるので考慮する必要があります。 ・回路の突入電流 負荷のタイプ毎に概略の突入電流や継続時間が分る筈なのでそれに対応する必要があります。 ・大元のAC電源の容量 定格電流としては負荷側の容量から決定すれば良いのですが、厳密には遮断容量を決定する時にAC電源の容量についても考慮が必要です。 例えば最悪AC電源の定格電流の25倍程度の短絡電流が流れる事が考えられますが(電源トランスの%インピーダンスを4%と仮定した場合)、AC電源容量が10KVAと100KVAの場合には100KVAの電源に繋がっている回路のブレーカーの遮断容量は10倍の値を持つ必要があります。 ・サーキットプロテクタの種類 サーマルタイプは少ないとは思いますが、考え方としては過大負荷の保護(過大負荷の為にモーターが起動しない/定格速度迄加速しない等)、ケーブル過熱保護等を考慮して選定すれば良いのではと思います。 例えば次のようにサーチして調べて下さい。 サーキットプロテクタ 選定基準 ==> http://www.fujielectric.co.jp/fcs/pdf/catalog/CDDC11a_F1.pdf サーキットプロテクタ 動作特性 F1-4, 適用 F1-5, F1-12 等

RichardDD
質問者

お礼

詳しいご回答をどうもありがとうございました。通常は負荷の1.2-1.5倍程度ということで、私のざっくりとした選定でもそれほど誤りではないと分かりました。ただ、教えていただいた通り、他の項目も厳密には検討必要なことがわかりました。 どうもありがとうございました。大変参考になりました。

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