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イールドカーブの「利回りの変化」って何ですか?
どうぞよろしくお願いします。 wikiからの引用です。 「イールドカーブ(Yield curve、利回り曲線)とは、残存期間が異なる複数の債券などにおける利回りの変化をグラフにしたもの。横軸に残存期間、縦軸に債券などの利回り(投資金額に対する利息の割合;1年間)をとる。」 バカな疑問で恐縮なんですが・・・、ここでいう「利回り」というのは、表面利率のことですか?それとも償還時の利益(?)のことですか?
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- simotani
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此処で言う利回りとは最終利回り(売買価格とクーポン利率から算定される利回り)を指します。 尚日本国債においては最終利回りは単利で計算する約束になっています(米国等海外では1年複利で計算するのが通例な為、注意が必要です)。 最終利回りは日々の売買価格変動により毎日変わります。 新発利回りは新規発行時に発行価格とクーポン利率から算定します(発行条件だから変動は有り得ません)。 保有期間利回りは購入価格と売却価格の差額も利息に含めて計算するもので、これが高い程運用効果が高くなります(安く買って高く売れば利回りは高くなるが、短期で売却した場合手数料が響いて元本割れの可能性も)。 40年国債を新規に購入して20年後に売却した場合の利回りと20年国債を新規に購入して満期迄保有した場合の利回りは本来ならば等価になる筈ですが、20年間の経済動向や株式市況、海外情勢により変動します。 ただ、20年前に発行された40年国債と10年前に発行された30年国債と今新規に発行される20年国債の利回りを比較した場合は全て等価になるよう市場が動きます。これに差がある状態ならば、市場では高い利回りの債券を買い低い利回りの債券を売る「裁定取引」が行われ必ず等価になります(新規の国債には募集手数料が上乗せされた状態で発行されますが、既発債の場合売買手数料が必要ですから補正する必要はあります)。
- soixante
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>ここでいう「利回り」というのは、表面利率のことですか?それとも償還時の利益(?)のことですか? どちらでもありません。 債券というのは、発行時に利率(表面利率)が決まっていて、満期まで変わることはありませんよね。 また、発行時から、償還日に向けて、日に日に残存年数は減少していきます。 いっぽう、債券の価格自体は、市中金利や残存年数などに応じて変化しますね。 (a) たとえば、利率2%で、年限10年、単価100円の債券は、利回り2%です。 (b) しかし、同じ2%の債券でも、値上がりしていて110円になっているものを買うならば、利回りは落ちます。 なぜなら、110円で買って満期まで保有すれば、必ず償還差損が10円出るからです。 でも残存9年あったとすれば、2%を9回もらえるわけですから、18入ります。 18入って10損する。したがって実入りは8です。 この8を得るのに、110出資するわけですから、それを年あたりに直したものが「利回り」。 実際の投資効果を見るものと思えばよいでしょう。 (c)逆に90円になっているならば、90円で買って償還時には10の償還差益が入ります。 これに加えて、毎年の利率が入るわけですから、利回りは2%を超えます。 債券は常に売買されていますから、利回りは常に変動します。 したがって、イールドカーブも常に変動します。 債券が買われると、利回りは下がります。(上記bのケース)。 債券が売られると、利回りは上がります。(上記c) 一般的には年限が長いものの方が利回りは高いです。 (1年物よりも10年物のほうが高い) この場合、イールドカーブは右肩上がりとなり、順イールドと呼ばれます。 まれに逆になるケースがありますが、この場合は、右肩下がりで、逆イールドと呼ばれます。 現在の状況で、 残存1年の債券の利回りが0.1 残存2年の債券の利回りが0.3 残存3年の債券の利回りが0.5 ・・・ などのように、年限ごとの利回りをプロットして線でつないだものがイールドカーブです。 短期債が買われるときや、長期債が買われるときなど、局面ごとにイールドカーブの傾きも変わります。 また、必ずしも直線になるものではありません。 上記は超ざっくりの説明ですので、詳細は「利回り」などでお調べください。 利回りにもいくつかの種類があります。