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鳩の帰巣能力について
- 鳩は遠く離れた場所からでも自分の巣箱に戻ってくることができると言われていますが、そのメカニズムはいくつかの説があります。
- 一つの説では、鳩の体内には地磁気を感じる器官があり、方向を感じることができるとされています。
- また、太陽の方向や高さを見て位置を判断することもできると言われていますが、これにはいくつかの問題もあります。
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● > 「体の中に、地磁気を感じる器官が有って、方向を感じる事が出来る」とか、 > 「太陽の方向と高さを見て位置を判断する」などと言われますが。 > 太陽の高さや方向は、時間や季節によって変わるので、太陽を見ただけで自分のいる場所を特定する事は出来無いでしょう。 「体の中に、地磁気を感じる器官が有って、方向を感じる事が出来る」 も 「太陽の方向と高さを見て位置を判断する」 も、ハトの能力については、現時点では正しいと思います (後の研究で、新しい知見が出てくるかも知れませんが)。 ですが、まず 「体の中に、地磁気を感じる器官が有って、方向を感じる事が出来る」 については、磁気感覚の存在を否定するものではありませんが、磁気感覚を司る細胞が何であるか・その局在については、未だに確定ではないとする議論もあるようです (下記引用)。 ハト (鳥へぇ) ↑ 「帰巣性」 の項目をご覧下さい。 http://akaitori.tobiiro.jp/simpleVC_20101030162717.html 【生理】鳥が磁気を感知して進路を決める仕組みを再考すべきとき (2AA) http://dat.2aa.jp/scienceplus/1335747067.html 次に、「太陽の方向と高さを見て位置を判断する」 については、質問者さまもご指摘のように、「太陽の高さや方向は、時間や季節によって変わるので、太陽を見ただけで自分のいる場所を特定する事は出来無い」 わけで、太陽の方向・高度の情報を定位に利用するためには、時間の要因を常に考慮する必要があります。ですが、鳥は (ハトに限らず) は体内に生物時計を持っており、太陽や星 (夜間にも飛行する渡り鳥の場合) による定位は、この生物時計と連動され、絶えず時間・季節に関する補正をされながら行われています (下記引用)。 第7章 渡りの航法 (渡り鳥講座) ↑ 「1 太陽コンパス」 の項目をご覧下さい。前述の磁気感覚については、「3 磁気コンパス」 の項目をご覧下さい。 http://sky.geocities.jp/kawasemikohfu/wataridori_kouza7.htm ● > 仮に、正確に東西南北を感じる事が出来ても、今自分のいる場所が、自分の巣箱より西に居るのか北に居るのかはどうして分かるのでしょう。 > > 伝書鳩のレースというのは、主催者が、参加者から預かった鳩をトラックに乗せ、300キロから500キロほど離れたスタート地点まで運んで一斉に離すと言う事です。 > レースによっては1000キロを超える物も有るとか。 これは、磁気コンパスを体内に所持していれば、ハトは、自らの巣箱から離されていく過程で、自分の現在の地点-巣箱間の方角の変化を、リアルタイムで認識し続けられると思うのですが…。 さらに、伝書鳩 (レース鳩) は、近場から離されて巣箱に戻る という訓練を積んでから、実地に望みます。そこで、この訓練の間に、巣箱周辺の "地図" 的な情報 (地上の風景や目印) は、具体的に記憶していると思われます。実際、ハトの記憶・識別についての能力は極めて高く、例えば ピカソの絵とモネの絵を複数見せて、識別する訓練を積むことにより、訓練では用いていない初見の絵でも、正しく2者を識別できるようになります (下記引用)。 ハトの人間顔負けの認識能力 (脳情報発信所) http://blog.goo.ne.jp/mayumeto_1948/e/75e7b1257491778c7e3f4f101e5646fe このように、ハトは、遠距離であれば 磁気コンパス・太陽コンパス (&生物時計)、近距離であれば 実際の "地図" 情報の記憶 といった、複数の能力を帰巣に駆使していると推測致します。 今回引用のサイトは、全てよそさまのサイトです。ありがとうございます。m(_ _)m 長文失礼致しました。
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- 918BG
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このQ&Aサイトで検索をすると、過去の質問・回答の中にかなり詳しく説明されたページがありました。 かいつまんで言いますと、メインの機能は鳩が持っている優れた地磁気感知能力らしいです。籠に詰められてトラックで運ばれている時から、すでに自分たちがどの方向に運ばれているかをおおまかに感じ取っている事が考えられます。 また、非常に正確な体内時計を備えていて、太陽の位置と照らし合わせる事も同時に行って位置情報を補強しているようでもあります。 しかし、近年の携帯電話などの普及により、あらゆる地域に中継局が建設されて電波を出すようになったために、伝書鳩の帰巣率が低下しているという話を聞くと、複雑な思いがいたします。 伝書鳩の帰巣能力 http://okwave.jp/qa/q2267896.html
お礼
回答ありがとうございます。 地形を記憶する能力が優れているとすれば、自分の巣の場所そのものは見えなくても、自宅から見える大きな山などを目標にする事は出来そうですね。 ただ、富士山のような特徴有る形の山ならともかく、500キロ以上も離れた所から目視で確認出来る山は、そう多くは無いと思いますが。 地磁気を感じて方位を感じ取るというのは、分からなくも無いんですが、 往路でどちら方向に進んでいるか記憶しているという説はちょっと信じがたい。 ツバメや白鳥などのように、自分で飛んでいくのなら、巣箱からどちら方向にどのくらい移動したか記憶することも可能かも知れませんが、 外の見えないトラックに積まれていたら、たとえ南に2時間走ったとしても、時速40キロで走ったのか、100キロで走ったのかによってかなり違いが出てしまうと思います。 しかも、高速のインターチェンジなどは、270°回って一般道に接続し、その後の交差点で90°曲がるなんて言うなところが結構あります。 その後、右に左に1時間走るとか。 そんな状況で、自分の位置を把握出来るのだろうか。 太陽の位置で場所を把握するという説は、 たとえ正確な体内時計を持っていたとしても、体内時計と太陽の位置で、現在位置が把握出来るのだろうか。季節によって太陽の角度も変わりますよね。 いずれにしても、帰巣に関する能力では、人間より優れた特殊な部分が有るらしいと言うことは分かりますが。
- あずき なな(@azuki-7)
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鳩に限らず 鳥はみんなそうです 白鳥だって毎年同じ越冬地に戻ってくるでしょ 鳥も人間と同じく帰巣本能を持ってます 人は自分家がどこか どうやったら帰れるか分かりますよね? 鳥もそうです 何故? 本能だから仕方ないんです キジバトは知りませんが 土鳩にはこうもりみたいな音波を発するところがあって それの跳ね返りとでおおよその位置が分かるみたいです まぁ これと言った決定的な理由は 鳩本人に聞いてください
お礼
早速の回答有り難うございます。 > 鳩に限らず 鳥はみんなそうです > 白鳥だって毎年同じ越冬地に戻ってくるでしょ そうなんですか。 昔から、伝書鳩として使われていたくらいなので、鳩は他の鳥に比べて自分の巣箱に戻る能力が強いというイメージが有りました。扱いやすいと言う事も有ると思いますが。 白鳥やツバメなど、渡り鳥は、秋になると自分で南に向かって移動し、春になると自分で北に向かって移動します。 有るとき突然強制的に数百キロ離れたところから放され、自分の巣に戻ると言う事は無いように思います。 白鳥やツバメを、いきなり本来移動する方向とは違う数百キロ離れた所に連れて行き、元の巣に戻ってくるかどうか試した事は無いですが > 鳥も人間と同じく帰巣本能を持ってます > 人は自分家がどこか どうやったら帰れるか分かりますよね? 私は、自分を方向音痴だとは思っていないのですが、 「どうやったら帰れるか分かる」のは、学習した知識のある範囲だけです。 質問文にも書いたように、全く知らない山の中のような、自分が今どこに居るのか知る事が出来無いような場所から帰ってこれる自信は無いです。 > 何故? 本能だから仕方ないんです > まぁ これと言った決定的な理由は 鳩本人に聞いてください 是非聞いてみたいですね。(^^ゞ
お礼
回答ありがとうございます。 鳩の能力がどれほどの物か分かりませんが、300キロから500キロという距離は、太陽の角度から位置を把握するには、逆に差が無さ過ぎるような気がするのですが。 > これは、磁気コンパスを体内に所持していれば、ハトは、自らの巣箱から離されていく過程で、自分の現在の地点-巣箱間の方角の変化を、リアルタイムで認識し続けられると思うのですが…。 > これに関しては、昔、初期のカーナビは、最初に自宅の位置を地図上に登録しておき、そこからコンパスで方向を把握し、時速と時間から走行した距離情報を合わせて現在位置を出していたというようなことを聞いた事が有りましたが、 No2さんのお礼にも書きましたが、トラックに乗せられている鳩は、方角はともかく走行距離は把握出来ません。 南に2時間、その後西へ2時間移動したとしても、 南に平均時速40キロで2時間、その後高速で時速100キロで2時間移動した場合と、 最初に高速で時速100キロで南に2時間、その後時速40キロで西に2時間移動した場合では到着場所が全く違います。 当然そこから、帰るべき方角はかなり違うと思います。 地上の地形を記憶しているという説は 確かに、鳩は生まれてからレースに出るようになるまでの間、 他の鳩と一緒に飛ばして巣箱に戻る訓練を繰り返し、数キロ先から、数十キロ先からと訓練するらしいですが、300キロとか500キロとかという距離は、ほとんど初めての土地から飛び立つらしいです。 鳩が標高何メートルくらいまでの高さまで上がるのか分かりませんが、 日本一の富士山でさえ、300キロを超えると標高1000メートルくらいの高さで富士山を確認出来るところはほとんど無いです。 途中に雲が有るかも知れません。 500キロぐらいの距離では、まともな鳩なら、ほとんどその日のうちに帰ってくると言いますから、飛び立って数回周回することはあっても、ほとんど時間を掛けること無く自宅方向にほぼ一直線に込んでくると思われます。 たとえ鳩の図形識別能力が優れていても、 富士山よりも低く、形も目立たない地形を瞬時に見つけられるだろうかとか。 そもそも、鳩の目って頭の横向きに付いているのに、どれほど遠くまで見えるのだろうかとか。 いずれにしても、人間の(しかも人間の中でもけして能力の高くない自分の)能力を基準に考えるから、理解出来ないのであって、人間の想像を超えた特殊な能力があるのでしょうね。