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1階線形微分方程式の解
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(☆)dVo(t)/dt +Vo(t)/(RC)=Vi(t)/(RC) と書き直します.これは非同次形といいます.この同次形 (★)dVo(t)/dt +Vo(t)/(RC)=0 をまず解きます.一般にdy/dt+ky=0の解がy=Ae^{-kt}(Aは定数)であることはよいですね.実際 dy/dt=Ae^{-kt}(-k)=-ky となります.したがって同次形★の解は Vo=Ae^{-t/(RC)} となります.この定数Aをtの関数A(t)に置き換えたものが非同次形☆の解であるようにします(定数変化法). (1)Vo(t)=A(t)e^{-t/(RC)} dVo/dt=(dA/dt)e^{-t/(RC)}+Ae^{-t/(RC)}(-1/(RC)) =(dA/dt)e^{-t/(RC)}-Vo/(RC) を☆に代入すると (dA/dt)e^{-t/(RC)}-Vo/(RC)+Vo/(RC)=Vi(t)/(RC) dA/dt=Vi(t)e^{t/(RC)}/(RC) これをt0~tで積分すると A(t)-A(t0)=(1/(RC))∫[t0,t]Vi(t')e^{t'/(RC)}dt' A(t)=A(t0)+(1/(RC))∫[t0,t]Vi(t')e^{t'/(RC)}dt' ここで(1)においてt=t0とすると Vo(t0)=A(t0)e^{-t0/(RC)}∴A(t0)=Vo(t0)e^{t0/(RC)} であるから A(t)=Vo(t0)e^{t0/(RC)}+(1/(RC))∫[t0,t]Vi(t')e^{t'/(RC)}dt' と求まります.これを(1)に代入して Vo(t)=[Vo(t0)e^{t0/(RC)}+(1/(RC))∫[t0,t]Vi(t')e^{t'/(RC)}dt']e^{-t/(RC)} =Vo(t0)e^{-(t-t0)/(RC)}+(1/(RC))∫[t0,t]Vi(t')e^{-(t-t')/(RC)}dt' となるわけです.
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- 178-tall
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>t=t0のときの初期状態Vo(t0)を満たす解は Vo(t) = Vo(t0)*exp{-(t-t0)/RC} + (1/RC)∫[t0,t] Vi(t')*exp{-(t-t')/RC} dt' となるらしい これを眺めてしまうと「定数変化」のほうへ引きずられてしまう。 この程度なら「変数分離」で解けそうですが、別の問題になるのでしようけど…。 >なぜ積分時にt→t′に置き換わるのか… Vo(t) = e^A(t)*[C + ∫{e^{-A(t)}*Vi(t)/{RC} dt ] に初期条件「t=t0 にて Vo(t0) 」を付与すると? Vo(t0) = Ce^A(t0) C = Vo(t0)e^{-A(t0)} だから、 Vo(t) = Vo(t0)e^{A(t)-A(t0)} + e^A(t)*∫{e^{-A(t)}*Vi(t)/{RC} dt] なのですが、ここで e^A(t) を ∫ の中へ引きずり込んでます。 積分変数と紛れぬよう積分のほうを ∫{xx}dt' と書き換えているのでしょう。
お礼
ご回答ありがとうございました。 疑問が解決できました。
- 178-tall
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dVo(t)/dt + Vo(t)/(RC) = Vi(t)/(RC) …(*) 左辺を「関数積の微分」と見立てて変形するのが「定数変化」流の手。 (*) 式にて、 Vo(t) = k(t)e^A(t) …(**) ただし A'(t) = -1/(RC) とおくと dVo(t)/dt + Vo(t)/(RC) = k'(t)e^A(t) + k(t)A'(t)e^A(t) - A'(t)k(t)e^A(t) = k'(t)e^A(t) になります。 (*) へ代入して移項すれば、 k'(t) = {e^{-A(t)}*Vi(t)/{RC} これを積分して、 k(t) = C + ∫{e^{-A(t)}*Vi(t)/{RC} dt (**) により、 Vo(t) = k(t)e^A(t) = e^A(t)*[C + ∫{e^{-A(t)}*Vi(t)/{RC} dt] ただし C は任意定数 初期条件代入は残務として、割愛。
お礼
分かり易いご回答で理解できました。 大変ありがとうございました。
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