後置修飾、接触節、間接疑問文、関係代名詞(主格、目的格)
文法用語をよく使えるようになりましたね。たいしたものです。(でも、文法用語は知っていても英文が作れなければ、意味ないですよね。文法用語を知らなくても英語はできるようになりますし。日本人だって日本語文法知らずに日本語を覚えてしまいますよね)
中学3年生でもわかるように、努力して答えます。
後置修飾とは?
堅苦しい言葉ですが、うしろから名詞を修飾するということです。名詞を修飾するものは、形容詞です。ですから、形容詞の理解が必要です。形容詞には、日本語と英語の決定的な違いがあります。
日本語(今勝手に思いついた例)
英語の好きな女の子
ダメなおやじ
驚くべき発言
めざましい努力
たぐいまれなおそるべき英語力
基本的に、日本語の形容詞(あるいは形容詞に相当する語・句・節、ここから形容詞には語も句も節もみな含むものとします)は、名詞の前から修飾します。
(先ほどの例の日本語を、頑張って「後置修飾」っぽくしすると、どうなるか、という例)
女の子で英語の好きな子
おやじのダメなやつ
発言で驚くようなもの
努力のめざましいもの
英語力でもたぐいまれなおそるもの
以上、形容詞日本語の名詞の後に(後置修飾)置いてみました。(やればできるじゃん!!!と思うかもしれません)
でも、よく見て下さい。子、やつ、ものなど、やっぱり名詞が来てしまうのです。どうやっても、日本語は形容詞は名詞の前に来るのです。(これって悪い事ではありません)
では、英語の場合どうでしょう?
例外はあるにしても、形容詞は、1語のときは通常前に、2語以上のときは後ろに形容詞がきます。
1語の形容詞の例
a lovely flower lovelyが形容詞
a sleeping dog sleepingが現在分詞(=形容詞)
fried chicken friedが過去分詞(=形容詞)
an I-haven't-seen-you-for-twenty-years look
(20年も君の姿を見なかったというような目つき、顏)
(ハイフンで結んだ語は形容詞になる、I-haven't-seen-you-for-twenty-yearsも1語)
こんな表現があります。これだと、日本語と同じように名詞の前から修飾しています。
2語以上の例
a dog sleeping behind the gate
chicken fried twice
a book I borrowed
a woman who wants to be a good speaker of English
これらは、2語以上で、後ろから名詞を修飾しています。
これは、日本語にはなかったことです。
では、これらを強引に前から修飾させてみましょう。
1. a sleeping-behind-the-gate dog
2. fried-twice chicken
3. an I-borrowed book
4. a wants-to-be-a-good-speaker-of-English woman
たぶん、1と2はネイティブの人は理解してくれると思います。ところが、3,4となるとめちゃくちゃ。英語ではありません。しかも、全部、ハイフンで結ぶ羽目になってしまいました。これをハイフンでむすばないと、たとえば4などーー
a wants to be good speaker of English woman
これってめちゃくちゃな英語ですね。
English womanで、いつのまにか「英国の女性」になっちゃいましたし。
というわけで、英語の形容詞は、2語以上になると、後ろから修飾しないと、めちゃくちゃになっちゃうんです。これは、英語という言語の特質です(もちろん、他にも英語と同じような形容詞の使い方をする言語がたくさんあります)。
この2語以上で、前の名詞を修飾する(=後置修飾)やり方に
★接触節(関係代名詞の目的格を省略した形とも考えられます)
★関係代名詞
があるのです。
関係代名詞と分詞(これらの後置修飾のちがい)
★ちがいはずばり、関係代名詞は節(節がわからなかったら文でも一応理解できます)、分詞は句
それだけの違いです。
a book that he is reading(これは主語と動詞がありますねーーよって節です。簡単に言えば、文がbookを修飾しているみたいなイメージで、ほぼよろしいと思います。)
彼が読んでいる→本
主語と動詞がある、文の形で本を修飾しています。
a book written in Canada
カナダで書かれた本
これは主語と動詞がある文とは違い、句になります。書かれたというところは受動態で動詞が入ってます。しかし、主語はありません。
カナダで書かれた→本
動詞が入った句が、bookを修飾しています。
★まとめ
英語の形容詞は、1語なら前から、2語以上なら後ろから名詞を修飾する。
後ろから修飾するのは
句(現在分詞か過去分詞の動詞が入った句)
節(関係代名詞があり、文のようなもの)
など
例
a ninth-grade girl studying English
中学3年の英語を勉強している女の子
→ninth-gradeは1語なので前から修飾
studying Englishは2語の句なので後ろから修飾
a ninth-grade girl who is studying English
who is studying Englishは4語の節なので後ろから修飾
間接疑問文
これは、今までの話と全く別で、疑問文を、別の文に組み込むときの言い方です。
Where is Mr. Yamamoto?
これは普通の疑問文です。
しかし、
I know where Mr. Yamamoto is.
この文は疑問文ですらないですね。(?がありません)
「山本氏がどこにいるか知ってるよ。」
I know ~などの文に、疑問文を組み込んだのが間接疑問文です。
こちらも話せばいろいろありますが、長くなりますのでやめます。
少しでもわかっていただけましたでしょうか。
(そうだとうれしいです)