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とあるサイトの重心について
n次元図形Dの重心(g1,g2,・・・,gn)は gi=(∫D xi dx1 dx2 ・・・ dxn)/(∫D dx1 dx2 ・・・ dxn) ただし1≦i≦n と書いてあったのですが、dx1、dx2・・・とはなんなのでしょうか?
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n=1としましょう.直線上で考えることになります.直線上の任意の点P(x)について x1=x です.重心の式は g1=∫Dxdx/∫_Ddx dx1=dxは図形D上の点xにおける長さの要素です.これを積分した(足し上げた)分母はDの長さとなります. 例:D={x|0≦x≦a} g1=∫_0^axdx/∫_0^adx=[x^2/2]_0^a/a=a/2 次にn=2としましょう.平面上で考えることになります.平面内の任意の点P(x,y)について x1=x x2=y です.重心の式は g1=∬_Dxdxdy/∬_Ddxdy g2=∬_Dydxdy/∬_Ddxdy ベクトルg=(g1,g2),r=(x,y)で書くと g=∬_Drdxdy/∬_Ddxdy となります. dx1,dx2すなわちdx,dyは図形D上の点r=(x,y)と,rから少しdr=(dx,dy)だけずらした点r'=(x+dx,y+dy)を結ぶ対角線とする長方形の2辺の長さと言えるでしょう.dxdyがその微小な長方形の面積dSです. dS=dxdy 重心は次のようにかけます. g=∬_DrdS/∬_DdS 分母はDの面積Sですね. 例:D={(x,y)|0≦x≦a,0≦y≦b} g1=∫_0^axdx∫_0^bdy/(ab)=(a^2/2)b/(ab)=a/2 g2=∫_0^adx∫_0^bydy/(ab)=a(b^2/2)/(ab)=b/2 g=(a/2,b/2) さて,一般にn次元空間において,r=(x1,x2,・・・,xn),g=(g1,g2,・・・,gn)とかくと重心は次のようになります. g=∫∫・・・∫_D r dx1 dx2 ・・・ dxn/∫∫・・・∫_D dx1 dx2 ・・・ dxn n=3だったら分母は図形Dの体積ですね.dx1dx2dx3は体積要素. このように本当は∫記号をn個書くべきなのですが,面倒なので一つにしているわけです.dx1,dx2,・・・はもう分かるでしょう. n次元図形Dの「体積」要素が dx1dx2dx3・・・dxn となるのです.
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詳しくありがとうございました