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琉球王国における尖閣諸島とは?
昨今の尖閣諸島問題ですが、中立客観的な情報として知りたいのですが、 琉球王国成立の時点では、尖閣諸島は琉球の統治下にあったのでしょうか? 中国には尖閣は琉球近隣の島々には含めていることを認めていない記録もあるとかないとかで、 当時の琉球側の見解はどう見ていたのでしょうか?(本当はわが琉球王国のしまだーって王様がいってたとか)さらにもともとは誰が、どこの国があの尖閣諸島に目をつけてものいいしてきたのでしょうか?そんなふるい記録すらないのでしょうか。 とどのつまり遡れば誰のものでもなかった時代にいきつきますが…。 琉球の歴史にお詳しい方、よろしくお願いいたします。
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この問題を理解することは日本人には非常に難しいと思います。 中国政府は、尖閣諸島問題を国際司法裁判所を利用して解決しようとは全く考えていない。中国政府は、中国人民を操って、日本を脅かすことで東シナ海ガス田問題での日本の譲歩を引き出そうとしているのです。中国政府にとっては尖閣諸島問題とは中国人民を操る為のネタに過ぎないということです。中国政府は香港の活動家をそそのかす為に尖閣諸島は中国の領土だと主張している。中国政府はその主張が国際司法裁判所で通るとは考えていない。国際社会で通用しなくても、中国の中だけで通用すればそれで十分だからです。 といって香港の活動家は、中国政府の主張を信用しているわけではない。香港の活動家は全く別な目的の為に中国政府の主張を利用しているだけなのです。「尖閣諸島が中国領なら、上陸しても問題なし」という論理が成り立ちます。香港の活動家は上陸行動の正当化の為に中国政府の主張を利用しているだけです。では別な目的とは何か。それはまだ私も確たるところは分かりかねています。真の目的はなんなのか。只の得点稼ぎなのかも知れないがそうではないかも知れない。 では中国政府は何のために香港の活動家をそそのかしているのか。それは「中国人民の熱情を中国政府は止めることができない」と主張して事件の責任を取らないで済ませる為であるのがひとつ。人民が勝手にやってることであって、中国が侵略したわけでもないし、挑発したわけでもないといい逃れる為です。日本にとっては侵略でも挑発でもあるのだけど、表向きが民間人だから日本政府としては手荒なことはできない。中国政府が活動家を操っているのは、中国人民に反日デモをやらせて、日本にメッセージを送るためです。そのメッセージとは、さっさと答えないとうちの若いものが何しでかすか保証できないよという意味です。これも中国の巧妙な外交術です。政府高官が言質をとられるような脅し方をするのでなく、人民が勝手にやったことですといい逃れる為です。 中国政府はいつも巧妙に中国人民をコントロールしています。といって単純なやらせでもない。人民を煽ったり落ち着かせたり、微妙なさじ加減で躍らせているといったことです。まかりまちがえば反政府暴動となりかねないだねにぎりぎりの綱渡りでもあります。 ここまで説明したのは、中国は日本とは全く異なる論理、メカニズムで動く国なのだということなのです。こういう中国の論理、メカニズムが分かっていれば国際司法裁判所をどうこうという論がいかに的外れな幻想かわかるはずなのです。 日本政府としては正論を主張し、不満なら国際司法裁判所に提訴なさいなという立場です。日本政府は中国がそうしないことが分かっています。しかし、日本政府はその立場に安住してはいけない。中国が求める答えを出さないと何も解決ではないからです。いくら尖閣諸島は日本の領土だと訴えたところで、中国の人民を使った挑発行動が納まるわけじゃない。中国は尖閣諸島が日本の領土だと知っての上で人民をそそのかしているからです。「いわれなくても尖閣が日本の領土だということは知っている」とは中国政府は口に出していえることではないけど、実は内心そうなのです。 中国人民には愛国心などない。日本人から見ると愛国心があるように見えるけど、一人一人の人民は自分のことしか考えていません。愛国心を自分の利益の為にどう利用できるかとしか考えていないのです。 自分の行動を正当化する為の大義名分に愛国心という建前を利用しているだけ。愛国無罪と一言呪文を唱えれば、日本大使館への投石が許されると考えているだけ。ただし、やりすぎるとお仕置きされてしまう。 中国はなんでも、相互に利用しあって、それぞれの利益を追求しようとするのです。中国のやっていることはわかりにくいように見えても、この原理さえ理解しておけば、段々と構造が見えてきます。 日本政府は何をしようとしているのか。何をどう解決しようとしているのか。 その答えは何もしようとはしていない。何をどう解決しようともしていないのです。「東シナ海に外交問題は存在しない」と言い張っていればそれで済むと考えているだけです。 端的にいえば日中外交は全くかみ合っていない。お互いすれ違っているだけ。中国政府が人民を操る為に唱えた尖閣諸島領有権を日本はまともに字義どおりそのまま受け取っているだけだからです。 中国が日本を脅かして、東シナ海ガス田問題に日本の譲歩を引き出そうという目標を持っているのに対し日本政府は穏便に尖閣諸島を防衛するという目標を持っています。相互の目標からしてかみ合っていない。日中は正面から対立しているように見えて、実は全然対立していない。それぞれ空回りの一人芝居になっているだけで、会話も交渉も全く成立していないのです。 中国では、政府・人民・デモ隊・活動家がそれぞれ自分の都合だけで動いているにもかかわらず全体としては統一した言動がとれているという状況になる。 日本は、政府・国民が皆、日本を思って、日本の為に良かれと信じた行動をしているのだけど、全体としては何を考えているのか意味不明という状況になってしまう。 中国は、無法・無秩序のようでいて実はそうではなくて中国流の論理で一貫している。 結局、日中は相互理解できていない。中国政府は、日本政府の頭の悪さを理解していないし、日本政府は中国のシステムを理解していない。 というわけで、今回はここまで。(了)
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- mekuriya
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>以上についてなぜ裁判の実行が進まないのでしょうか? 詳しいことは、↓を参照願いたい。日本は「東シナ海に領土問題は存在しない」と表明しているからです。その日本が国際司法裁判所に何も提訴できる道理はありません。文句があるなら中国から提訴してくださいなといっているわけです。しかし中国当局は国際司法裁判所で勝てないと分かっているから決して提訴しようとは言い出しません。 尖閣、歴史などについて - 政治 - 教えて!goo http://okwave.jp/qa/q7654668.html >それでも国際司法裁判所で解決できるものなのでしょうか? 日本は諸外国の地図に干渉する立場ではないし、それは国際司法裁判所も同じです。 >もっと冷静に客観的に見ている中国の人はいないのでしょうかね? いるでしょうね。でも中国人は自分の利益にならないことには首を突っ込みません。↓の動画を見てください。これが中国人です。 中国のひき逃げ動画が衝撃的すぎる(動画あり) ニュース・時事問題のQ&A【OKWave】 尖閣諸島問題で大騒ぎしている中国人は、ほんの一握りだけです。99.99%の中国人は自分には関係ないと知らん顔です。 http://okwave.jp/qa/q7076570.html そうでないと中国当局も困るんです。13億の中国人が毎日反政府暴動なんか起こしたら、中国全土が放火・強盗・強姦・略奪・殺人・破壊の嵐になってしまいます。無秩序状態の地獄です。 中国当局は中国人の民度をよく承知しているんです。だから人民に見せたくないサイトを見せないように情報統制もしている。当然、日本の外務省のサイトは中国からは見えない。中国人民は国際法も国際司法裁判所も知りません。中国当局の最大の政治課題は人民を統制することなのです。一度暴れだしたら収拾不能になってしまう。愚民の恐ろしさを質問者さんは知らない。 そもそも国際法は、欧米列強が戦争のコストに耐えかねて、国際紛争を法で解決しましょうという国際的合意によって生まれたものなのです。しかし紛争当事国がお互い自分の都合の良いように国際法を解釈してしまうと、どちらもわが国の主張こそ正義だと信じて、戦争になってしまった。 だから国際司法裁判所が設置されたのです。国際法の解釈が2国で分かれてしまった場合は戦争になるまえに、裁判所で裁定してもらいましょう。その方が安上がりだと。 しかし、国際司法裁判所は紛争当事国が両国とも遵法精神がある国でないと機能しないのです。両国に国際紛争を戦争でなくて法で解決しましょうという合意が成立しない限り機能しないのです。それは国際司法裁判所が設置された経緯からして当然のことです。 しかし中国人民に遵法精神など存在しないのです。中国人民にとっては法とは政府が人民を統制する為の手段に過ぎません。同様に国際法は、国連が理不尽に中国を統制する為の手段に過ぎません。それが中国人にとっての法という意味なのです。だから中国人はどうやって法をかいくぐろうかという発想が生まれる訳です。 中国当局は国際司法裁判所に提訴すれば、中国が負けると分かっているし、そうなれば中国人民が不当判決だとして反政府暴動の嵐になることも分かっているのです。だから絶対に中国は提訴することはありません。 実は日本政府は中国を国際司法裁判所で負けさせる訳にはいかないと考えています。もし、そうなれば、五四運動が再現します。在中日本人が虐殺され、合弁工場は放火される。そうなれば日本国民も激高して日中双方に戦争機運が生まれてしまう。 中国当局はそういうことを全部知っていて、香港の活動家を意図的に泳がせているのです。人民の関心事を国内問題から外にそらせて、法の外で日本を脅かして、東シナ海ガス田問題で日本の譲歩を引き出す作戦なのです。そういった中国の愚民パワーを外交問題に巧みに利用するのが中国の伝統的な外交術です。 中国当局は国際法が日本との紛争を解決してくれるとは考えてないし、利用できる時は利用するが、利用できないと思えば利用しないのです。中国当局は尖閣諸島に対する領有権主張が無法な出鱈目なものだと百も承知で、そう主張している。 つまり中国当局は、尖閣諸島に領有権があると信じて、そう主張しているわけではなくて、尖閣諸島に領有権など中国に存在しないと承知のうえで、そう主張しているのです。中国は盗んででも東シナ海ガス田が欲しい事情があるからです。国益になると判断しているから主張しているのです。 ちょっと回りくどい説明になってしまったかなあ。ご容赦されたし。(了)
お礼
ありがとうございます。大変よくわかりました。しかし、今後どういった方向性に政府は持っていくのでしょうね?再び魚釣島に大漁船郡がくるかもわからないのに。しかし、過去の天安門事件から中国は何も変わっていないような気がします。というか当局が変わらないようにしたのでしょうが…。日本に住んでいる中国人も冷静な人とそうでない人がいるようです。愛国精神(この場合の愛国精神は国を変えようとか真実を追究しようとかいった精神です)があるのかないのかわからない民族ですね。またこんなに世界的に情報化されているのにまったく悲しいものです。本件、大変勉強になりました。
- mekuriya
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琉球王国時代の尖閣諸島は無主の地です。日本にとっても琉球にとっても中国にとっても関心の外だったのです。 外務省 尖閣諸島の領有権についての基本見解 http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/senkaku/index.html 外務省の基本見解にあるように、1895年に明治政府は尖閣諸島を沖縄県に編入しました。それ以前の記録は何もありません。 中国・台湾が尖閣諸島にあやをつけてきたのは、1972年の沖縄返還の後の話です。 そもそも中国に尖閣諸島が中国の領土だという認識が存在したとするなら、戦後日本が台湾を中華民国に返還した際に、尖閣諸島も返せと要求できた筈です。しかし、そのような事実は一切ありません。連合国の一員だった中華民国が敗戦国日本に遠慮しなきゃいけない道理はありません。蒋介石は清の領土は中華民国の領土だと主張して、チベットやモンゴルの独立も認めませんでした。そういう領土感覚を持つ蒋介石が尖閣諸島を完全スルーした。 清は台湾を統治していましたが、明治政府が1885年に尖閣諸島の調査を開始した時点で清が統治していた痕跡は無かったのです。中国・台湾が日本の無主地先占を否定するのであれば、中国・台湾はその根拠を示す責任があります。古代の皇帝がひょっとしたら、尖閣諸島を領土だと思っていたかもしれないというようなあやふやな歴史資料を出したところで無意味です。その論理が通るのであれあ、日本はカムチャッカ半島は日本の領土だと主張できます。松前藩はカムチャッカ半島も領地だと主張していましたから。 中国・台湾が日本の尖閣諸島・無主地先占を否定するというのであれば、国際司法裁判所に提訴するのが筋です。提訴されれば日本は、選択条項受諾宣言をしているので自動的に応じるしかないのです。 文句があるなら、どうぞ国際司法裁判所に提訴してくださいというのが日本の立場です。 ちょっと話が膨らみすぎたかもしれませんが、回答になっていますか?(了)
お礼
ありがとうございます。大変勉強になりました。そして理解もできました。しかし、ひとつ疑問がありますが、ご説明の最後に >国際司法裁判所に提訴するのが筋です。提訴されれば日本は、選択条項受諾宣言をしているので自動的に応じるしかないのです 以上についてなぜ裁判の実行が進まないのでしょうか?一部では諸外国の世界地図には尖閣諸島と記載されていないものまであると聞きます。それでも国際司法裁判所で解決できるものなのでしょうか? 小島よしおの「そんなの関係ねぇ」なんて中国なら言い出しかねないです。もっと冷静に客観的に見ている中国の人はいないのでしょうかね?一党独裁、洗脳教育から生み出したものなら、逆に中国国民の自由性について悲しいものです。
お礼
尖閣諸島と琉球関係の質問これだけ詳しくつき合っていただき、ありがとうございました。 説明がわかりやすく、問題のポイントがつかめたような気がします。 さて、これからどうなるのでしょうね?本当にありがとうございました。