大学のことで

質問

関東(東京・神奈川県を中心に)の
心理学がある大学教えてください。
今のところ立正大学しか知らないので…(^^；
よろしくお願いします＞＜

回答No.6

TANUHACHI

実際に心理学は社会科学の様々な分野と密接にリンクしていることは既に常識です。たとえば経済学を専門領域とするならば消費行動の背後にある消費者の心理を調べずに分析を行うことは先ず不可能であり、それがない場合こそ机上の空論と呼ぶに相応しい。
　社会科学は「先ず現実を観察する」ことから始まります。この意味で象徴的な存在が政治学であり社会学です。数学の授業で耳にした事はおありかと存じますが、「帰納法」という考え方があります。できるだけ多くの実例を取り出し、検証することによって、そこに普遍的で一定の法則性を見出すとの考え方です。こうした考え方の実践的な実例が歴史学や哲学に求めることができます。あるいは自然科学の物理学や生物化学などにも見られます。
　なぜこうしたスタイルが有効であるかと申しますと、人類が歩んできた過程を振り返るならそこには無数の事実が遍在するもののそれが一つのルールに則る形で現在が成り立っていることによります。つまりは「普遍性」と「特殊性」の相克もしくは弁証法的展開を意味します。
　心理学とは全く関係のない話ですが、血液型による性格分類などの本が書店に並んでいることにお気付きでしょう。しかし実際の日本人の血液型分布はＡ・Ｂ・Ｏ・ＡＢ血液が４:３:２:１の比率で見られることは事実であってもそれが固有の形質を示すことなどはありえないことも事実です。星占いも同様です。○○座だから性格が暗い等の根拠はありません。７０年代の高校の倫理社会の教科書にまことしやかに示されていた「クレッチマーの分類」もさほどの学問的根拠などはないと現在では説明されてもいます。
　こうした一つ一つの事実や学説を検証して行くことが学問の学問である所以です。昨日のニュースをテレビ画面で見ていてお気付きになった点はありませんか。オウム事件で最後まで手配され逃亡を続けていた容疑者が逮捕されたとのニュース番組に心理学者それも犯罪心理学を専門とする研究者がコメントを寄せていました。現代社会の一つの特質を浮き彫りにしたこの事件で容疑者を逮捕するまでの過程に心理学の成果が如何に活用されていたかとの印象が強く感じられます。
　法律や経済ましてや外国語を表面的に学ぶだけでは意味のない事に等しいことも明らかです。TOEICのスコアが何点あるかなどを比較しても、実際に相手の話す言葉やそこに含まれるニュアンスをとらえねば言葉を理解したことにはなりません。その理解の結実が訳語としての日本語に表されます。逆のケースなら日本語での意味を的確にとらえねば訳語としての英語も成り立ちません。
　先日もお話ししたかと思いますが、複雑化する現代社会において心理学はますますその存在の重さが明らかになってもいます。
　立正大学や明治学院も心理学を学ぶことができます。それも臨床心理士としての認定資格取得までを視野に入れるなら決して無意味であるとは思われません。