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病葉ということばについて
「病葉」と書いて「わくらば」と読むことばがありますが、 病という漢字そのものには「わくら」と言う読み方はあるのでしょうか? よろしくおねがいします。
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「赤く変色した夏の木の葉を、アカラムハ(赤らむ葉)といった。その省略形のアカルバ(赤る葉)に子音[w]が添加されてワカラバになり、「カ」が母交[a→u]をとげて「クラ」になったため、ワクラバ(病葉)に転化した。…([w]の添加では)グワイ(具合)・バワイ(場合)・ユワミ(湯浴み)ということがある」(田井信之「日本語の起源」) 元来、「病葉」は「ビョウヨウ」と呉音の発音が載っている辞書(「漢語林」大修館)もありますが、この場合はもともとの「(1)病気や虫におかされた葉」を指すようです。 歳時記では「病葉(わくらば)」は夏の季語となっているのは「(2)(青葉繁茂の季節の)落葉の時期でないのに色づき、あるいは枯れている葉」であり、これが上の「アカラムハ(赤らむ葉)」由来となるのでしょうか。 また、季節に関わりなく「(3)常緑樹の枯れ葉」を指す場合はビョウヨウ」「わくらば」のどちらでも通るのでしょう。 一方、同じ「わくらば」の発音でも「嫩葉」の方は木の若芽を指す方です。 それに、「ワクラバニ」といい中世以降には歌語として「ワクラワニ」ともなった方は、「「別(わ)く」に上代の接尾語「ら」「ま」が付いてできた語」(「古語大辞典」小学館)として異語源であり「まれに/偶然に/邂逅」の意味を帯びているようです。
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- fumkum
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「病葉」と書いて「わくらば」と読むことばは「熟字訓」と呼ばれる読み方で、「昨日(きのう)」など多くあります。二字以上の漢字の熟語に訓(日本語の和語での読み方―多くは意味にもなっている)があるものです。「昨日」のように知らずに使っているものも多くありますし、常用漢字表にも付表として熟字訓の熟語を挙げています。病葉はありませんが。 熟字訓 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%9F%E5%AD%97%E8%A8%93 常用漢字表(最後に付表があります) http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/pdf/jouyoukanjihyou_h22.pdf 以上、参考まで。
- lions-123
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>病葉ということばについて ↓ 朽ち葉、枯葉、紅葉、病害虫に痛んだ葉・・・の形容詞で、擬人表現でもあるのでは? そして、言葉が先にあり、当て字として、見た目と意味合いから充てられたのではないでしょうか・・・ 葉が痛んでいる様子、古語に「わくらばに:稀に、特別な」があり、病葉(わくらば)が使われたと思います。 そして、個人的には とっさに思い浮かべたのは「川は流れる:仲宗根美樹(唄)」でした。 その独特な歌唱法・沖縄の歴史や基地問題を意識した最初の出会いでした。 「病葉(わくらば)を今日も浮かべて 街(まち)の谷 川は流れる・・・」 http://www.uta-net.com/song/43658/ http://enkatube.blog112.fc2.com/blog-entry-288.html
「わくら」と言う読み方はあるのでしょうか? ありません。 熟語で初めて「わくらば」になります。 土産(みやげ)などと同じように言葉、意味が先でそれに漢字を当てたのではないでしょうか。