• ベストアンサー

インフルエンザになる確率

40代後半ですが、インフルエンザにかかったことがありません。 それを世間話的に話したら、すごく驚かれました。 みんな、そんなにかかっているんですか? 予防接種は、子どもが小さかった5年間は接種していましたが、それ以外はしていません。 とくに、神経質に予防もしていません。 仕事場には、満員電車で通っていましたし、子どもがインフルエンザになった時は看病もしていました。 私はインフルエンザにかかりにくい体質なのでしょうか? たまたま運がいいだけなんでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#160718
noname#160718
回答No.2

 獣医師でウイルスに専門知識を有します。  まあ単純に確率で考えてもあり得ない話ではないと思いますけどね。  どんなに大流行したって、1シーズンで罹患する人数って1000万人程度ですよね。新型インフルエンザでも1300万人くらいだったと記憶しています。まあ多めに見ても、日本人の1割程度が罹患するに過ぎないわけですよ。  とすると、50年間一度も罹患しない人も、単純な確率論では0.5%ほどいることになります。200人に1人は単純に確率だけで50年間罹患を免れる、というわけです。  ま、流行は日本人全体を1つの集団として見ることはできない、つまりもっと小さな小集団では罹患率100%に近い集団があったり0%の集団があったりするものなので、そんな単純な確率論が正しいとは私も考えていませんが、ともあれ「罹患したことがない、という人がいても確率論的には特に不思議な現象ではない」ということは言えると思います。  まったく同じ確率論は「検査」にも言えます。  インフルエンザに罹患すると全てが陽性になるわけではありません。検査キットによって異なりますが、陽性一致率はせいぜい90~95%くらいです。  つまり、インフルエンザに5回罹患したけれど、検査では全て陰性に出てしまった、という確率も、まあ単純計算で300万人に1人くらいはいることになります。  もちろん、発症初期にはウイルス量がまだ少ないので検査陰性になる確率は上がりますし、その時の流行株がたまたま検査キットと相性が悪くて陰性になってしまった、という可能性もあるので、5回くらいの「偽陰性」は現実にはもう少し確率が上がるような気もします。  以上は単純な確率論。  「体質」という面からいくつか考察してみます。  インフルエンザに罹らない体質、というのはあり得ます。別に免疫力が強いとかいうのではなく、単純に「レセプターがない or 少ない」というものです。  インフルエンザに限らず、ウイルスというのは細胞内でしか増殖できず、また増殖以外に生命体としての活動をしない微生物です。  そのウイルスが細胞内に侵入するためには、ウイルスはそのために能動的な何かをするわけではないので(できない、と言った方が良いかも)、細胞に入れてもらわなければなりません。そのために、ウイルスは細胞表面に存在するレセプター(受容体)に結合するわけです。ウイルスがレセプターと結合すれば、あとは細胞がウイルスを入れてくれるわけです。  もちろん細胞表面のレセプターはウイルスのために用意されているわけではないのですが。  なので細胞表面にレセプターがなければ、どんなに大量のウイルスが体内に入っても感染は成立しません。ヒトのインフルエンザは豚以外の他の動物にはまず感染せず、狂犬病ウイルスは全てのほ乳類に感染する、といったようにウイルスが感染する対象はウイルス毎にかなり明確に決まっているのですが、それはどの動物のどの器官がそのウイルスに対するレセプターを持っているか、ということによります。  というわけで、インフルエンザウイルスに対するレセプターを持っていない、あるいは非常に少ない人がいれば、この人はどんなに濃厚にウイルスに暴露されてもインフルエンザには感染しません。このレセプターの有無や多少は遺伝的なものなので、「体質」と呼べるでしょう。  このレセプターの有無による感染耐性は、インフルエンザではまだ十分解明されていませんが、HIVなどいくつかのウイルスでは既に解明されています。なのでインフルエンザにもそういうのがあるのかもしれませんね。  体質その2。  検査の話に戻りますが、インフルエンザの鼻に綿棒を突っ込まれるいわゆる「簡易検査」は、詳しい説明は省略しますが酵素反応を利用しています。  つまり、その酵素反応を阻害する物質を分泌する「体質」の人がもしいれば、その人はインフルエンザに感染していても検査では陰性にしかならないでしょう。  これもある動物で、やはり酵素反応を利用した検査で逆に「必ず陽性になってしまう」系統(家系)がある、という実例があります。別に論文などで報告されている話でもありませんし、そのメカニズム(抗体に反応してしまう物質を産生しているのか酵素反応を促進する物質を産生しているのか、等々)もよく判っていないのですが。  「インフルエンザの検査で感染していても陰性になってしまう体質」というのもあるのかもしれませんね。

mammma
質問者

お礼

丁寧な回答をありがとうございます。 200人に1人なら、世間話をする仲の人の周りに自分1人だけしかいないことも納得できます。 また、検査で陽性にならない体質 という話も、なるほど!という感じです。 私が受けた検査は3回で、中には 高熱で身体の節々が痛く、待合室の椅子にも座っていられないこともあったのです。医者も「まあ、インフルエンザだろうね」と言いながら検査をしたのに、「陰性」でした。 でもこの場合、インフルエンザの即効薬を処方してもらえないし、熱を下がっても2日間は外出しない というルールも設定されないわけだから、困りますね。 色々と勉強になりました。ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • wakko777
  • ベストアンサー率22% (1067/4682)
回答No.1

私も生まれてこの方40年、インフルエンザにかかったことは一度もありません。 やはり、周りの人に言うと驚かれます。 私からすれば、なんでインフルエンザにかかるの?って感じですが。 体質なんでしょうかね???

mammma
質問者

お礼

やっぱり同じような方がいらっしゃったんですね。 私の場合、風邪は年に2回ぐらいひき、38度以上の熱も出たりするんですよ。 でも、検査をすると インフルエンザは陰性なんです。 回答ありがとうございました。

関連するQ&A

専門家に質問してみよう