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ゲーム理論って世の中の役に立つの

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お礼率 43% (959/2230)

経済学の教科書にも出ているゲーム理論は、さいきんはノーベル賞を取ったりもしていますが、日本・海外で実際に誰かが使っていて、役に立っているのでしょうか?

それとも単なる思考の道具?

質問者が選んだベストアンサー

  • 回答No.11
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ベストアンサー率 40% (36/89)

newtonZさん、ご指摘ありがとうございます。私の説明不足だったようなので、補足させてください。

>たとえば「ゲーム理論政策」というのは
>何も意味しないですよね。具体的なモデルが
>ない限り。

おっしゃる通りです。私がケインズ経済学と対比させたかったのは、ゲーム理論そのものではなく、ゲーム理論を用いた具体的な個別の政策提言のことです。

>問題は、例えば、「ケインズ経済学に基づいた
>経済政策」というのは過去にも実際に行われて
>きたのに対して、「ゲーム理論を用いた政策提言」
>というのはあったのだろうか?ということでは
>ないかしら。

比較的最近始まったばかりですが、実際ありますよ。No.3でも述べましたように、香港では有料道路の料金設定をゲーム理論を使って考えています。アメリカでは、1990年台前半に電波利用の管理が民営化され、それまで国が独占していた周波数の利用権が民間に売却されました。そのときのオークションルールの設計に、ゲーム理論が使われています。
お礼コメント
white-tiger

お礼率 43% (959/2230)

お返事遅れてすみません。

だいぶん分かってきたような気がします。

><Q>ゲーム理論って、結局のところ、フツーの思考を数式にし
>ただけじゃないの?
><A>それはその通りです。「ゲーム理論は一般の思考を超越す
>る画期的なものだ」などどいうアピールは、少なくとも良識ある
>研究者はしたことはないはずです。

思ったのですが、そんなことはないと思いますよ。
例えば、ノイマンのミニマックス定理以前に、2人零和ゲームに一般に必ず均衡が存在すると分かっていた人がうようよいたわけではないと思いますし。(だからインパクトがあったのだと思いますし。)

このように、ゲーム論の利点は、一つは、一般化されたことに関する視点を持つことができるということ。もう一つの利点は、オークションやdog-marbleさんがあげておられる例のように閉じた完全にゲームのルールが分かっている世界についてはある程度厳密なことが言える、ということかなと思います。

みなさま、いろいろありがとうございました。
投稿日時:2004/01/23 23:38

その他の回答 (全10件)

  • 回答No.10

ベストアンサー率 40% (36/89)

度々失礼します。いくつかご指摘のあった点で、まだ答えていなかった点についてお答えしたいと思います。

<Q>仮定の現実的な妥当性をどう検証するのか?
<A>もっとも基本的な考え方は、「明らかに妥当と思われる仮定のみから導かれる結論は信頼するが、そうでない結論は疑ってみる」ということです。例えば、前に挙げたオークションの理論では、「人々はモノを欲しいし金はなるべく払わないほうがいい」というような、ごく当然に成り立つと思われる仮定のみから、様々な有益な結論を導いていますので、結論はかなり信頼して良いと思います。逆に、対イラク外交などは、ご指摘のとおり理論的結論は細かい仮定に依存する面も多いので、理論の結論は疑ってみるべきでしょう。私は、個人的には、対イラク外交政策の答えをゲーム理論が出してくれるとは思いません。検証方法としては、ケースバイケースでもう少し複雑ないろいろな考え方がありますが、申し訳ありませんがこの場所で数行で説明することはとてもできません。

<Q>ゲーム理論って、結局のところ、フツーの思考を数式にしただけじゃないの?
<A>それはその通りです。「ゲーム理論は一般の思考を超越する画期的なものだ」などどいうアピールは、少なくとも良識ある研究者はしたことはないはずです。
では、なぜわざわざ数式で書くのか、という疑問が当然わくと思います。それは、数式を使うと便利だからということにすぎません。
例えば「クールノー競争の複占のナッシュ均衡では価格が限界費用より高くなるので非効率が生じる」という主張を考えてみましょう。ゲーム理論の言葉をつかえば、この主張は半ページで終わります。ゲーム理論を使わなくても、常識的な思考によって同じ結論を出すことはできますが、それをきちんと表現しようと思うと、3ページは費やさなければならないでしょう。ゲーム理論家と、そうでない人で、同じ結論を出すのに違う思考をしているのかというと、そうではありません。思考の手順は同じでしょう。同じ思考を、別の言葉で表現しているに過ぎません。
つまり、ゲーム理論における数学というのは、思考を簡潔に表現するための言語なのです。

入門書レベルの話では、数学を使わなくても簡単に言葉で表現できる話がほとんどなので、数学を使うメリットはあまりないと思われます。しかし、少し複雑な話になると、言葉だけで表現しようと思ったら大変な労苦になりますし、読み手にとっても、本当に論理的に整合的な主張をしているのか、詭弁が含まれているのか判断するのが困難になります。数学を使えば、議論を簡潔に表現できますし、論理的に筋が通っているかどうかもよくわかります。

<Q>起きたことを「後から」説明できるだけでは意味がないのではないか。
<A>その問いは、学問全体に対する批判にあたると思います。学問の目的は「真理を解明すること」であって、コンサルティング業ではありません。起きた事柄について、なぜ起きたのか、背後関係やメカニズムを究明するというのは、学問の重要な役割ではないでしょうか。そうでなければ、オウムが出現した社会的背景を考察する社会学も、阪神大震災が起きたメカニズムを究明する地震学も無価値ということですか?
  • 回答No.9

ベストアンサー率 50% (8/16)

dog-marbleさんへ。
非常に参考になります。

ただ、ケインズ経済学というと、例えば「ケインズ経済流の政策」がありますよね。不況期に景気を刺激する為に、減税や公共投資の財源として公債を発行する等。

一つの思想であり、その思想に基づいた政策提言というのが可能ですよね。良い悪いは別にして。

一方、ゲーム理論自体は数学なのでケインズ経済などとは比較の対称にならないと思いますが。たとえば「ゲーム理論政策」というのは何も意味しないですよね。具体的なモデルがない限り。

ゲーム理論の利得行列には制限がありませんし、いろんな現実の状況を「あとで」説明することは常に可能だと思います。

問題は、例えば、「ケインズ経済学に基づいた経済政策」というのは過去にも実際に行われてきたのに対して、「ゲーム理論を用いた政策提言」というのはあったのだろうか?ということではないかしら。

dynamic-m さんへ、「人類の知りたい欲求の果ての帰納的段階のほんの一分野です」というのはなるほどです。ただ、防衛庁がゲーム理論を使って戦略決定をしているのかしら?
あと、防衛大学の人の論文のタイトルを見る限り、防衛大学でゲーム理論を軍事的応用に用いている、というより、ゲーム理論を普通に研究している人が防衛大学にもいる、というふうに私は感じていたのですが。
  • 回答No.8

ベストアンサー率 40% (36/89)

No.3&4です。
No.6のご指摘に回答させていただきます。tntさん、ご意見ありがとうございました。

tntさんと、我々ゲーム理論の研究者の間には、ゲーム理論の意義についての認識の違いがあると思います。

No.4 でも触れましたが、研究者は、ゲーム理論は現実を理解するための「一つの道具」と考えています。その意味では、経済学における他の理論とまったく同じです。ケインズ経済学がわかったからといって即座に最適な金融政策の答えが出ないのと同じで、ゲーム理論がわかったからといって即座に外交政策の答えは出ません。「やってみなけりゃわからない」と側面があるというのは、ゲーム理論のみならず、経済学、そして社会科学全体が抱える宿命でしょう。

もし、「次の一手を決めるための絶対的な手法」というのをゲーム理論の役割として期待するならば、tntさんのおっしゃることは、その通りでしょう。しかし、ゲーム理論は、そもそもそのような目的で開発されたものではありません。せいぜい「次の一手を決めるための一つの参考材料」くらいに思っているべきでしょう。

ただ、現実の問題の中にはゲーム理論が「一つの参考材料」として極めて有用なものもあり、それがNo.3で挙げた例です。(軍事に関しては私は知識がありません)

最近は「絶対負けないゲーム理論」などというタイトルの本が出版され、どうもゲーム理論の本質的な意義が誤解されるのを助長している気がします。

ちなみに、金融工学という分野も、実務家にとって参考材料としての有用性が高い要素が多いというのは事実なので注目されていますが、金融工学というカテゴリーの中にも学問的には価値があるけど実務にはあまり使えないという研究内容はいくらでもありますよ。
  • 回答No.7

ベストアンサー率 55% (25/45)

実際に使われている分野もありますよ。
私の通う大学のゲーム論の教授はコンサル業で大忙しですから。プレーヤーの数が限定されていて、それぞれの持つ情報に非対称性のある場合、有用な思考の道具だと思います(単なる道具?とのご質問ですが、理論とは現実そのものではなくて複雑な現実を解釈するのに役立つ思考の道具です。)軍事などの例ではペイオフの数字をどう仮定するのかはっきりした根拠がなくこの10とか-20とかはどっから出てくるんだ?と思いますが、ペイオフが実際の金額で表せる(つまり現実的な根拠のある)問題は経済問題ではたくさんあります。
一番わかりやすいのがオークションでは。上記の教授はオークションの専門家で政府の入札の仕組みデザインをアドバイスしたり逆に入札する企業のアドバイスをしたりしてます。この場合ペイオフは入札に勝ったときのもうけですから、企業が通常の投資案件を考えるときの数字と同じくらいの現実性のあるものです。在米ですがゲーム論専攻の博士号取得者は米国政府に結構います。企業を規制する立場にある官庁は効率的な規制のあり方について考えるときにゲーム論を使いますから。
  • 回答No.6

ベストアンサー率 40% (1358/3355)

NO.2です。
NO.3&NO.4さんから、反論を頂きましたが、
現実との乖離、特に仮定の妥当性の検証については、
「初心者向けの本では省いている」としか
具体性のあるお話は頂けませんでした。

でも、ゲーム理論の一番の問題はここなのです。

結果が出た後でなら、だれでも妥当性の検証が
できますが、
ゲーム理論は次の手を決めるための手法ですから
結果が出る前に仮定についての妥当性の検証が
できなくてはなりません。
しかし、これがどうしてもうまくいかないわけです。

たとえば、今のイラク問題、
開戦前と今では、アメリカの取りうる手に対する
評価は大きく変わっています。
ということは、ゲーム理論の仮定が変わってしまって
いるわけです。
で、再度検証したら違う結果が出てしまったとした場合
「開戦前の最善手」として仮定された方法と
「今になってわかった最善手」が違うというのを
容認できるのは、研究者だけなのですね。

実際にアメリカはもう後戻りできませんから、
仮定が不十分であり(誤った情報もあった)
結果が違っていたとしても
次に進まなくてはいけないのです。

結局、仮定の妥当性を判断できたときには
もう、手遅れであり、最善手とはなりえない場合が生じるというのがゲーム理論の一番の問題でしょう。

結果が分からないと仮定が正しかったかどうかが
わからないというのは、ゲーム理論だけでなく
世の中一般の思考方法について言えることですが、
結局、同じ処に弱点を抱えている以上、
一般的な思考方法を超越するものではなく、
それを模式化して単純化した物にすぎないと
思っています。

なお、軍事の世界だけでなく、
普通の世の中でも、
可能性のある手法があるばあい、
それらを否定するだけの材料が無い限り、
その手法は研究されるのが普通です。
ですから、軍事研究されているから有効であるというのは
言えないと思います。

その一番良い例は超能力です。

ゲーム理論は超能力の様なものとは違いますが.....
  • 回答No.5

ベストアンサー率 65% (27/41)

この問題は経済学全般について云えますが,
役に立っているかという意味は,たとえば企業の次期経営戦略で実際に次の一手を打つ時,まさにその思考実験は会議室で行なわれているか?のようなイメージですかね.

たしかに,経営学修士MBAで実際に基礎と応用を習いますし,しかし,それをMBA必須の実務家が実際に使っているかどうかは,実際に定かではありません.簡単なナッシュ均衡くらいは考えますが,口に出してはわざわざ言わないですね.
少なくとも,研究者レベルで現実を描写しようと進化しているのは確かです.宇宙の進化とはじめの特異点は存在するかという物理などと同じで,人類の知りたい欲求の果ての帰納的段階のほんの一分野です.

しかしながら,ゲーム論はその本当の姿は軍事的に研究されています.知っている人は知っていますが,ペンタゴンはもとより,日本の防衛庁の資料室や防衛大学の資料室には膨大なゲーム論の論文があります.
そちらでは,実際に役に立っている!と確実に言えるのは,皮肉なことですね.
  • 回答No.4

ベストアンサー率 40% (36/89)

No.3 です。続きです。

>それとも単なる思考の道具?

そういう側面も大いにあります。私は、理論というのは(ゲーム理論に限らず、マクロ経済学でも国際経済学でも)一つの「シミュレーション」だと思っています。

ひとつの例えとして火山活動のコンピューターシミュレーションを考えた場合、溶岩の温度や風向、風速などを「仮定」して、いつどこに溶岩や火山灰が到達するかという「仮説」を導き出すわけですよね。経済理論の場合、人々の判断基準などを「仮定」して、どのような行動をするか、「仮説」を導き出すわけです。両者の違いは、仮説を導くためにコンピューターで計算させるか、数学で解くかというだけの違いです。

出てきた結論というのはあくまでひとつの「仮説」ですから、「仮定」や考え方が本当に妥当かどうか、出てきた結論が現実とどう対応するか検証しなければならない、というのは、火山のシミュレーションでも経済理論でも同じことです。

良い論文と言われるものは、こういう検証も、できうる限りしています。まあ、学者にも優秀な人もいればそうでない人もいるので、このような当然するべきことができていない論文もいくらでもありますが。

No.2の方は、ゲーム理論の初学者向けの本でも読まれたのではと推察します。そういう本は、あくまで理論の論理的な部分を紹介するのが目的なので、仮定の妥当性の検証などはあえて省いて簡単な例を示しているのだと思います。

理論で結論が出たとからといって、それが100%現実を説明できると思っている学者は一人もいないと思います。理論の結論を基にして、現実をどう理解すればいいのだろうと考えるのが次のステップになるわけです。
  • 回答No.3

ベストアンサー率 40% (36/89)

ゲーム理論の研究者です。

ゲーム理論が実務で使われて役に立っている例は、いくつかあります。海外(欧米、香港)では、ゲーム理論の学者が以下のような問題に実際にかかわっています。日本では、学者が実務にゲーム理論を応用している例は聞いたことはありません。

(1) オークションのルールの設計:どのようなルールにすれば、売り手の収入があがるか。

(2) インターン配置ルールの設計:アメリカでも、日本と同様、医学部の卒業生が病院で研修を行いますが、学生と病院の希望をなるべく満たすように配置するためのルールの設計にゲーム理論が使われています。

(3) 道路の混雑緩和のための料金設定:もともと「ピークロード料金」などの交通経済学の領域ですが、最近はゲーム理論の手法も使って考えられています。
  • 回答No.2

ベストアンサー率 40% (1358/3355)

やっている人は役に立つと思っているのでしょう。

でも、内容を良く見ると、
結局は相手の手を予測して自分の手を決める、
予測が出来ないときには最善手とする。
こうして手を調べていって、もうそれが進まなくなったら
ナッシュ均衡とみなして、安定状態に入る。
これだけなのですね。

「ゲーム理論」「ナッシュ均衡」という表現を
使わなくても、
「最善手の選択」「膠着状態」という
昔からの言葉で同じ事を言い換えられます。

ただ、学者の皆さんは、こういう、
数学的に解ける(つまり図式を単純化しやすい)事例は
大好きなようです。
論文が書きやすいからでしょう。
実際、ゲーム理論の大元となる、
利益の仮定部分については、
(4,-2)とする、と言ったような感じで
いきなり仮定されてしまう例が多いようです。
ここをいじると、いくらでも結果は変わるのに。

デリバブを初めとする金融商品や、
一般的な金融/資金計算は
数字の裏付けがあって初めて成立するものですから
細部にわたって数学的に扱うことができますが、
これとゲーム理論は同じではないと思います。
お礼コメント
white-tiger

お礼率 43% (959/2230)

私も同じような疑問を感じています。

たとえば、どこかの企業とか政府とかが、ゲーム理論をばんばん使っている例とかがあるのかを知りたいです。

でなければ、経済学のテキストにゲーム理論が大々的に取り扱われているのは、単に学問のための学問なのか。

このあたり、ゲーム理論の研究者はどう考えているのかを知りたいです。
投稿日時:2003/12/14 01:41
  • 回答No.1

ベストアンサー率 26% (324/1203)

役に立つかというより、「世の中そのもの」ではないかと思います。

世の中に見える形ではなかなか出てきていませんが、アメリカなどでは「金融工学」なんていう分野もあるくらいで、アメリカの銀行に勤める人は工学部出身の人が多いなんていう話もあるくらいです。

株の未来予測など、応用範囲は広いと思います。詳しくは「複雑系」などという名前の本を読んでみると良いと思います。
●「図解雑学 複雑系」(今野紀雄著、ナツメ社)
お礼コメント
white-tiger

お礼率 43% (959/2230)

金融工学はずいぶんちがうと思いますが。。
投稿日時:2003/12/14 01:38
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