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偏導関数の証明
x∂f/∂x+y∂f/∂y=nfと(∂^2)f/(∂x^2)+(∂^2)f/(∂y^2)=0を満たすための必要十分条件はf=a(x+iy)^n+b(x-iy)^nである事を示したいのですが・・・
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No2.において盲点に引っかかりました。 複素関数論の知識が必要です。 n=0の場合に実関数のやり方で解いたので間違えました。 1/zの不定積分は zが実数の範囲ではln(|z|)ですが zが複素数の範囲ではln(z)です。 z=|z|・(cos(arg(z))+i・sin(arg(z)))=|z|・exp(i・arg(z)) の両辺の対数を取れば ln(z)=ln(|z|)+i・arg(z) だからzが実数の時にはarg(z)=0ですから両者は一致するのです。 ということでNo.2のn=0の場合を修正します。 (2)n=0のとき 条件式はu・fu+v・fv=0かつfuv=0となる。 u・fu+v・fv=0の両辺をuで微分すると fuv=0だから(u・fu)u=0 よってg(v)をvだけの関数としてu・fu=g(v) よってg'(v)=(u・fu)v=u・fuv=u・0=0 よってg(v)は定数だからcを任意の定数としてfu=c/u よってh(v)をvだけの関数としてf=c・ln(u)+h(v) f=c・ln(u)+h(v)をu・fu+v・fv=0に代入して c+v・h'(v)=0すなわちh(v)=-c・ln(v)+d ただしdは任意の定数である。 よってf=c・ln(u/v)+d よってf=c・ln((x+i・y)/(x-i・y))+d よってf=2・c・arg(x+i・y)+d 2・cを改めてcとしてf=c・arg(x+i・y)+d このfは条件式を確かに満たす。
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- keyguy
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Schwarzの定理: fx,fy,fxyが存在してfxyが連続ならばfyxが存在してfxy=fyxである。 Youngの定理: fx,fy,fxy,fyx,fxx,fyyが存在すればfxy=fyxである。 だから詳しい条件を提示しなければならない。 fx,fy,fxx,fyyの存在は使っているから明らか。 以下fxy,fyxの存在を仮定する。 従ってfxy=fyxである。 u=x+i・yかつv=x-i・yと変数変換すると fx=∂f/∂x= (∂f/∂u)・(∂u/∂x)+(∂f/∂v)・(∂v/∂x)= fu・1+fv・1=fu+fv fy=∂f/∂y= (∂f/∂u)・(∂u/∂y)+(∂f/∂v)・(∂v/∂y)= fu・i+fv・(-i)=(fu-fv)・i fxy=∂fx/∂y= (∂fx/∂u)・(∂u/∂y)+(∂fx/∂v)・(∂v/∂y)= (fu+fv)u・i+(fu+fv)v・(-i)= (fuu+fvu-fuv-fvv)・i fyx=∂fy/∂x= (∂fy/∂u)・(∂u/∂x)+(∂fy/∂v)・(∂v/∂x)= ((fu-fv)・i)u・1+((fu-fv)・i)v・1= (fuu-fvu+fuv-fvv)・i fxy=fyxだから (fuu+fvu-fuv-fvv)・i=(fuu-fvu+fuv-fvv)・i すなわちfuv=fvu fxx=∂fx/∂x= (∂fx/∂u)・(∂u/∂x)+(∂fx/∂v)・(∂v/∂x)= (fu+fv)u・1+(fu+fv)v・1= fuu+fvu+fuv+fvv=fuu+2・fuv+fvv fyy=∂fy/∂y= (∂fy/∂u)・(∂u/∂y)+(∂fy/∂v)・(∂v/∂y)= ((fu-fv)・i)u・i+((fu-fv)・i)v・(-i)= -fuu+fvu+fuv-fvv=-fuu+2・fuv-fvv すなわち fx=fu+fv・・・(1) fy=(fu-fv)・i・・・(2) fxx=fuu+2・fuv+fvv・・・(3) fyy=-fuu+2・fuv-fvv・・・(4) u=x+i・yとv=x-i・yと(1)と(2)を x・fx+y・fy=n・fに代入してu・fu+v・fv=n・f (3)と(4)を fxx+fyy=0に代入してfuv=0
お礼
大変良く分かりました。有難うございます。本当に。
- keyguy
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n=0の場合が抜けていたので改めて回答します。 fは2階連続微分可能とします。 (これにより微分順序の交換が可能になる。) u=x+i・yかつv=x-i・yと変数変換すると条件式は u・fu+v・fv=n・fかつfuv=fvu=0となる。 (1)n≠0のとき fuv=0だからg(u)をuだけの関数として fu=g(u)が成立する。 u・fu+v・fv=n・fの両辺をuで微分すると u・fuu+fu+v・fvu=n・fu fu=g(u)及びfvu=fuv=0だから u・g'(u)+(1-n)・g(u)=0すなわち(g(u)・u^(1-n))'=0 よってaを任意の定数としてg(u)=fu=a・u^(n-1)/n よってhをvだけの関数としてf=a・u^n+h(v) これをu・fu+v・fv=n・fに代入すると v・h'(v)-n・h(v)=0すなわち(h(v)・v^(-n))'=0 よってbを任意の定数としてh(v)=b・v^n すなわちf=a・u^n+b・v^n すなわちf=a・(x+i・y)^n+b・(x-i・y)^n このfは条件式を確かに満たす。 (1)n=0のとき 条件式はu・fu+v・fv=0かつfuv=0となる。 u・fu+v・fv=0の両辺をuで微分すると fuv=0だから(u・fu)u=0 よってg(v)をvだけの関数としてu・fu=g(v) よってg'(v)=(u・fu)v=u・fuv=u・0=0 よってg(v)は定数だからcを任意の定数としてfu=c/u よってh(v)をvだけの関数としてf=c・ln(|u|)+h(v) f=c・ln(|u|)+h(v)をu・fu+v・fv=0に代入して c+v・h'(v)=0すなわちh(v)=-c・ln(|v|)+d ただしdは任意の定数である。 よってf=c・ln(|u/v|)+d よってf=c・ln(|(x+i・y)/(x-i・y)|)+d このfは条件式を確かに満たす。
- keyguy
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u=x+i・yかつv=x-i・yとすると u・fu+v・fv=n・fかつfuv=0となる。 (fが2回連続微分可能であるからfuv=fvuが成立) fuv=0だからg(u)を適当なuだけの関数として fu=g(u)が成立する。 u・fu+v・fv=n・fの両辺をuで微分すると u・fuu+fu+v・fvu=n・fu fu=g(u)及びfvu=fuv=0だから u・g'(u)+(1-n)・g(u)=0すなわち(g(u)・u^(1-n))'=0 よってaを定数としてg(u)=fu=a・u^(n-1)/n よってhをvだけの関数としてf=a・u^n+h(v) これをu・fu+v・fv=n・fに代入すると v・h'(v)-n・h(v)=0すなわち(h(v)・v^(-n))'=0 よってbを定数としてh(v)=b・v^n すなわちf=a・u^n+b・v^n すなわちf=a・(x+i・y)^n+b・(x-i・y)^n
補足
なるほど!たくさん書いていただいて有難うございます。ただ私が無知なもので、2行目のufu+vfv=nfがどうして成り立つのか分からないのです。
お礼
n=0の場合を忘れていました。有難うございます。