こんにちは
簿記初心者ということですので、細かいことは抜きにして簡単に説明します。
資本金とは、会社を始める時の元手(出資金)のことです。
会社を始める時には資金が必要です。 htgotk001さんが会社を始めると思って
考えてみてください。
htgotk001さんが、現金 500万を所持していたとします。
この500万を元手にひと儲けしてやろうと考えたとします。(笑)
この500万はhtgotk001さんが元々所持している資金ですから、事業に失敗しても誰にも
文句をいわれる覚えのない資金(返済義務のない資金)です。
この資金をhtgotk001さんが会社に出資するわけです。
この出資金を資本金といい、返済義務のない資金を自己資本と言います。
資本金は、純資産の部の一部です。
最初は会社はここからスタートします。
<会社設立>
(借)現金 500万 /(貸)資本金 500万
でも、これではちょっと資金が足りません。
そこで、銀行から500万借りたとします。 この資金は銀行に返済する必要がある資金
ですから事業に失敗しても、返済しなければなりません。
この資金のことを他人資本といいます。 負債の部のことです。
<資金借入>
(借)現金 500万 /(貸)借入金 500万
この時点で貸借対照表は
貸借対照表
借 貸
現金 1,000万 (資産) / 借入金 500万 (負債)
資本金 500万 (純資産)
となります。
資産 1,000万 = 負債 500万 + 純資産 500万
となっているのがわかりますね。
htgotk001さんが会社に出資した500万と銀行から借りた500万で1,000万の現金が
あるということです。
資本金は最初の出資金を表しますので、損益取引(商取引)によって変化しません。
損益取引によって、費用と収益が発生し、その結果、利益または損失が発生します。
簡単にするために、300万の商品を仕入れて500万で売り上げたとします。
(いずれも現金取引で)
(借)仕入 300万 /(貸)現金 300万
(借)現金 500万 /(貸)売上 500万
その結果、損益計算書は
損益計算書
借 貸
仕入 300万 (費用) / 売上 500万 (収益)
繰越利益剰余金 200万(純資産へ振り替え)
となり、差額の200万が利益となり、純資産の部へ振り替えられます。
借 貸
現金 1,200万 (資産) / 借入金 500万 (負債)
資本金 500万 (純資産)
繰越利益剰余金 200万(純資産) ← 損益取引によって増殖
純資産は700万となり、その中には最初の出資金 500万(資本金)と損益取引によって
増殖した利益 200万が存在することになります。
htgotk001さんは200万儲かってしめしめ・・となります。(笑)
資本金は純資産の一部であり、利益剰余金が増殖していけば、資産も増えていくので
資本金の大小はあまり関係ありません。
また、増資や減資は頻繁に行うものではありません。
増資について、一例をあげれば、新たに、『返済義務の無い資金を調達する』ために、増資を行う
ような場合などがあります。 その判断は経営判断で行います。
それでは
お礼
お早う御座います。 nayuta_lot さん、丁重な解説有り難うございます。 自分なりに理解しもっと勉強しみます。 ところで「減資」とはどのような場合にするのでしょうか。 「減資」とはなんとなく悪いイメージを持ってしまうのですが、 それでもやる理由、また会社としてやらざるを得ないとは どのような理由でしょうか。 宜しくお願い致します。