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フランス専門家GRが、甲状腺がん予防措置を要請
makocyanの回答
＞質問１ 日本は、ヨウ素剤の配布、服用に応じるでしょうか？ 難しいところですけど、多分応じないんじゃないかな。 ヨード剤って、非常に大量の放射性物質を体内に取り込んでしまった場合に使われる非常用薬です。チェルノブイリで甲状腺がんが多発したのは、危険性を教えられていなかった地元の住民が汚染された食物（牛乳等）を摂りつづけたことが原因とされています。また危険性が高いのは子どもで、大人にはあんまり意味がない。事実、チェルノブイリでの甲状腺がんの発症者は圧倒的に子どもです。 この薬のメカニズム（というのが適切かどうか不明ですが）は、甲状腺にあらかじめヨウ素を与えて飽和状態にし、体内被曝の原因となる放射性ヨウ素が蓄積される余地をなくしてやろう、というものです。 ところが、もともと日本人は海産物等を通じてヨウ素を日常的に摂取しており、どちらかというとすでに飽和状態（ＷＨＯの基準によると過剰摂取による危害が心配されるレベル）とのこと。このことは07年に東京で小学生対象に行なわれた調査でも確かめられています。 だとすると、 (1)食物を通じて大量に摂取する可能性は低い。（この点はチェルノブイリとは全く異なる） (2)そもそも日本人は放射性ヨウ素が入り込む余地がとても小さいので、効果は薄い。 てなところで、配布はしない可能性が高いと思います。 推測ですけど、今回の「フランスの専門家」の皆さんは、こうした日本人の食性・特性、地域性なんかを充分勘案しなかったんじゃないかと思います。こういうことは特に珍しくはなくて、ヨーロッパでは昆布が超危険食品として回収対象になることがしばしばあるそうですし、そういえば、数年前にひじきも「砒素で危険」なんてイギリスで発表されたこともありましたな。 ＞質問２ なぜ、「想定外」という事態であるのに、もっと日本政府は、謙虚に外国の要請や支援を受けないのでしょうか？ 概ね同感です。原子力関係って結構評価の定まっていないことも多くて、結果外国も言うことが国によって以外とバラバラなんで、的確に判断できない状況に陥ってるのかもしれません。まあずっと以前からですけど。
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