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女川原発と福島原発の差
宮城県民です。 報道やニュースであまり話題にのぼらず調べてみましたが、 原子炉について詳しくないので各原発のHPの情報だけではよくわかりませんでした。 福島原発では報道の通り多大な被害が出ておりますが、 同じ津波の被害を受けた女川原発の被害が少ないのはなぜでしょうか。 ※女川原発でも地震当日火災が発生しましたが、当日中に鎮火 原発は3基とも自動停止後、安定状態とのことでした。 同じ沿岸部の発電所で、こうも違いがでるものでしょうか。 福島原発のほうが運転開始時期が女川原発より10年ほど古いものもあるようで、 単に福島原発のほうが古かったというだけなのでしょうか。
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大事なのは非常用発電機ではありません。女川原発でも外からの電力系統がなくて非常用電源だけでは、こんなにうまく停止できません。大切なのは、異常時に外からの送電線からの電力をいかに確実に得るかが大事なのです。 そういう目でみると、 女川原発のgoogleの航空写真を見ると、ちゃんと220kV系の送電線と500KV系の送電線が別々なルートを経由して変電所にむかって伸びています。これは地震で山崩れなどおこしても、2ルートにすることでどっちかは生かそうという設計思考からこうなっています。そして変電所は原発より離して設置され、変電所から原発の建屋へは地下ケーブルで接続されているようです。これは一般的なPWR型原発の標準的な配置です。 一方、福島原発のgoogleの航空写真をみても、二つの送電線系統が見えないのです(あるのかもしれませんが)。そして、変電所がどうも炉心近くにあるような感じです。これだと、いろんな物がおちて変電所を破壊しかねないですし、変電所から建屋へのケーブルも外にだしてありかねないかと思います。送電経路は今は社外秘にしている電力会社が多いので詳細は不明なのですが、私はここが一番の違いだったと思っています。
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- 藻黒 知恵蔵(@ameru1999)
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原発は、ほぼ沿岸部の発電所です。 たしかに会社として利益を考えなければいけないのですが、危ないものはそれなりに保全補強するべきことなのです。 今回壊れた発電機も海側に設置してあり過去波をかぶって動かなかったとかあるみたいですよ 何故そのときに検討しなかったのか? まぁ福島原発に限らず事故を隠ぺいしてる原発事故も沢山あるのでは? 隠ぺいとかは、他の会社でも多いけど電力会社の原発は特別ですからね・・・ ウィキペディアに載ってるトラブルを見てその後の対処はどうなったのかとかも開示して欲しいですよね
お礼
回答ありがとうございます。 ウィキペディア見てきました。 過去数度にわたり、専門家から危険性を指摘されていたのですね。 隠ぺいされても、結果それに対する改善策が成されていれば良いのですが、 東電の場合は何も改善していないように見えますね。 確かにこれでは「想定外」とは言えませんね。
- mi-e007
- ベストアンサー率20% (18/90)
発電機の位置だけのことです. 地震の影響ではなく津波の影響による損傷です. 原発を設置した位置が女川原発の方が高かったのですが,福島原発の場合は発電機が冠水さえしなければ問題なかったようなので. それにしても女川原発はすごいですね. 今は避難所になっているそうですから.
お礼
回答ありがとうございます。 たった1つの要因がこれだけ結果を左右してしまうのですね。 >それにしても女川原発はすごいですね. 今は避難所になっているそうですから. 地震直後から受け入れされていたそうですね。 福島原発からは人が逃げ、女川原発には人が集まる。 なんだか同じ原発とは思えないです。
- yoshinobu_09
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福島原発は40年以上前に作られました。 そのころに津波対策という考えはありませんでした。 のちに作られるものほど、立地条件などいろいろとセキュリティが施されてゆきます。
お礼
回答ありがとうございます。 そうなのですか、勉強になります。 最新のものほど全般的に好条件になるということは理解しますが、 古いものについてもそれを補う対策を立てることは可能ですよね。
- 藻黒 知恵蔵(@ameru1999)
- ベストアンサー率28% (624/2203)
古いということも多少はあるでしょうけど安全管理、危機管理の欠如と利益の確保みたいなので 設備投資を惜しんだのが最大の過失でしょう。 発電設備も送電設備も福島第一原発の非常用電源も高台に確保すべきだったんですよ 全体からするとたいした金額でもないのにそれを惜しんだこと あと初動が遅すぎたECCSが動かないときにすぐに廃炉覚悟で海水注水すればもう少し被害が少なく 東電(幹部)と株主、政府の対応の遅さが拍車をかけましたね。 (これも利益を考えた結果) って個人的に思います。 今後どのような言い訳をするのか・・・被災者たちに謝っても償っても償いきれない罪を犯したと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 企業としてリスクとリターンを考えることは当然かと思いますが、 その判断のポイントが甘かったということは間違いなさそうですね。 私はライフラインを担う企業は他の企業と同列ではいけないと思っています。 仰るとおり、この判断の誤りは罪と呼ばれても致し方ないと思います。
- fedotov
- ベストアンサー率48% (710/1461)
福島第1原発の津波想定高さ5・6メートルで、実際の津波10メートル。 女川原発は1978年宮城県沖地震後に運転を開始したので、 津波想定高さ9・1メートルで、主要施設は海面から14・8メートル。 「原発、明暗分けた津波対策 女川は避難所に」 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110324/dst11032422350077-n1.htm
お礼
回答ありがとうございます。 ライフラインを担う企業として、このような情報も共有されていたでしょうにね。 非常に残念に思います。
- W-164
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福島原発も、地震には耐えることが出来たようで、その後の津波によって地下にあった自家発電装置などが作動しなくなって、冷却ポンプや各種制御機器が使えなくなったことのようです。 素人の考えでは、海の近くにある原発の非常用発電機が地下にあるって、信じられないんですが。 女川原発の方は、津波に対する備えが厳しかったために、大きな被害を受けずに済んだようです。 東京電力では、まさかそんな津波がくるとは思っていなかったのでしょうね。
お礼
回答ありがとうございます。 >素人の考えでは、海の近くにある原発の非常用発電機が地下にあるって、信じられないんですが。 同感です。高台と地下に設置では真逆ですからね。 そのあたりどういう説明がなされるのか興味深いですね。
- MVX250F001
- ベストアンサー率19% (700/3519)
女川も福島第一も第二も、地震や津波には耐え抜いて、緊急装置も正常動作しました 唯一、福島第一の非常用ディーゼル発電機が津波で浸水して使い物にならなくなり、ディーゼル発電機が稼動するまでの繋ぎだったバッテリーが切れた後は、冷却システムも停止して、今回のような事態になってしまいました 福島第二や女川は、ディーゼル発電機を高台に設置していたので、津波による浸水も免れ、各非常用機能が動作して、安全に停止し安定した状態を保っています
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど、非常用の発電機を守れるかどうかがキーポイントだったのですね。 福島第二もそうなのですか。ではなぜ第一だけ・・・という疑問が残りますね。
- k-josui
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この通りです。 電力会社の危機意識の違いでもあるでしょう。 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/disaster/498844/
お礼
回答ありがとうございます。 URL貼り付け感謝です。 「想定外)という言葉が頻繁に使われておりますが、 何を想定するかという企業判断は責任を問われますね。
- jkpawapuro
- ベストアンサー率26% (816/3045)
女川原発は津波も警戒し高台に作られています。 福島原発はわずかな堤防があるだけ、よって津波によって重要施設が損壊しました。 新しいか古いかの問題ではなく、津波対策を行っていたかどうかの問題です。
お礼
回答ありがとうございます。 その違いなのですね。目に見えて差がでておりましたので気になっておりました。
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど、確かにそうですね。 非常時に孤立するような仕組み自体がそもそも論外ですね。 色々回答を頂きましたが、総括してみるとやはり事が起こる前に 東電がやれること、やらなければならなかったことは多かったように感じました。 その結果が女川原発との差となったのでしょうね。