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日本は民主主義国家と言えるのでしょうか。

key00001の回答

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回答No.5

世界で最も古い、社会主義的民主主義国家の一つだと思っています。 古いので、システムの機能不全が各所にあります。 国体と言うのは、沢山の要素がありますが、その一つが税の再配分のやり方で、コレで国が決まるのでは無いかと思います。 古くは君主制などにおける「四公六民」みたいな単純な仕組みで、これを未だに踏襲してるのが、北朝鮮とか産油国などでしょう。 搾取する側とされる側の関係です。 それが進化して、社会主義における考え方は「平等」が基本で、資本主義は「公平」が基本になりました。 そういう意味では、社会主義も民主主義も、民主主義で、分け方が違うだけです。 言うまでも無いですが、民主主義にも社会主義にも長・短所が有り、理想はその両方の長所のみを利用することですが、長所がそのまま短所に言い換えるコトが出来る部分が多く、理想の実現は不可能です。 簡単に言ってしまうと、社会主義的に「完全な平等」を実現すれば、一生懸命に働いた人も、あまり働かなかった人も、同じ賃金であり、これは「不公平」になってしまうからです。 社会主義の究極は、国家元首も乞食も、同じ所得になってしまうんです。 逆に民主主義では、一生懸命を容認する一方で、貧富の差も容認せざるを得ないのです。 従い、理想の国体に近づけると言うのは、 ・民主主義国においては、どの程度まで社会主義化するか? ・社会主義国においては、どの程度まで民主主義化するか? と言うコトになろうかと思います。 こう言う動きは社会主義国の大国の方に顕著です。 ロシアは、旧ソ連時代に政治的・経済的に破綻しかけ、ペレストロイカで民主化・開放政策に舵を切ることで再建しましたので、ほぼ民主主義的社会主義国と言えるかと思います。 中国はロシアに比べると民主化度はまだまだ低いですが、天安門事件を契機に民主化気運が高まり、また経済的には開放政策に舵取りしましたので、将来への民主化への動きは避け得ぬものかと思います。 これらは一党独裁の恩恵とも言え、党の代表が一度舵を切ってしまうと、そちらへ全体が動き易いためでしょう。 これとは逆に、民主主義国の代表で、自由を標榜するアメリカにおいては、わずかでも左傾化することに対しては、反対意見や反対運動が激しく、舵取りが上手く行きません。 現在でも、オバマ大統領がリーマンショックの被害者(?)を、わずかでも救済しようとすれば、「我々の税金で救済する必要があるのか?」と、スグに反対派が騒いでいますね。 民主主義に内在する自由主義が、国の舵取りに強く影響しています。 しかし日本は、民主主義で有りながら、国民が統治者に支配される歴史が長く、比較的舵取りが行い易かったのと、民主主義国化したのが戦後で、他の民主主義国を参考に出来る点が多かったからでしょう。 早くからソコソコの社会保障制度を充実させた民主主義国になれました。 世界から「最も成功した社会主義国」と言われるほど、「平等」と「公平」のバランスが良かったんです。 これとは別の社会主義的民主主義国への進化が、デンマークやスウェーデンの様な高福祉国で、最近はフランスやドイツも、そういう傾向になりつつあります。 バブル経済の様に右肩上がりであれば、行政が介入しなくても、国民はソコソコ潤っていますが、経済が停滞したり、国が成熟して少子高齢化してしまうと、社会主義的に舵取りせざるを得ないんでしょう。 日本の問題点は、55年体制で長期自民党が長期に政権を握り、政・官・財の癒着構造を構築してしまったため、民主主義で有りながら、実質的には社会主義国の様な一党独裁状態だったことかと思います。 それでも、世界でも屈指の優れた社会主義的資本主義システムに支えられ、バブル崩壊までは、基本右肩上がりの高度経済成長国でした。 しかし右肩上がりを信じて疑わない自民党や官僚が、負の遺産、即ち、返済不能な赤字国債の礎を作り、それでも右肩上がりを疑わず、赤字国債を乱発しました。 一方、国家100年の計であった筈の年金制度などは、官僚のムダ使いで食い物にされ、制度崩壊のピンチです。 ソコに来て、仏・独などと同様、国家の成熟を迎えています。 「これではいけない!」と、国民が政権交代を選択したまでは賢明でした。 高速道路無料化や、ガソリン暫定税率の撤廃、子供手当や高校無償化などに期待したワケでは無く、「政治・官僚改革をやる!」に期待したんでしょう。 言い換えると新たな仕組みです。 それなのにマニフェストに書いてるコトはどれもこれも中途半端。 どうしてマニフェストに書いてない、タバコだけがいきなり増税なの??? 事業仕分は、見せ物として面白いだけ。 今やってるのは、税の再配分でも公平でも平等でも何でも有りません。 税をこねくり回してるだけの・・・政治ゴッコです。

ooakoo
質問者

お礼

国の体制を税の再配分の仕方(平等・公平)から考えることができるというのはとても分かりやすく、納得いたしました。 バランスのとれた社会というのは民主主義と社会主義を上手く組み合わせた社会なのだろうと思いました。 民主主義に偏ればアメリカのように福祉が働かなくて、格差が助長されてしまうし、社会主義に固執すれば一党独裁的な体制になってしまい、これもまた国民の幸福とはかけ離れた社会になってしまうのですね。 スウェーデンの政治は国民を幸せにできている例のように思います。それは社会主義よりの民主主義ということで、日本も手本にしていければと思いますが、いかんせん、お話頂いたように55年体制・一党独裁的性格をもった政治が続いたおかげで赤字が膨らみ、社会主義よりとなる為の財源が足りなく、現在中途半端な位置にあるのかな、と感じました。 政権交代もその打開を目指して行われましたが、民主党は蓋を開けてみたら予想以上の歪みがあったのではないかと思いました。 救世主的な敏腕政治家が出てくることを望みますが、どうもこの状況では難しそうで将来が少し不安に思っております。 回答者様のお話より新しい見方を手に入れることができました、ありがとうございました。 また機会がありましたら、よろしくお願い致します。

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