- ベストアンサー
国の債務が2000年から2005年にかけて300兆円増加した理由とは?
- 本記事では、2000年から2005年にかけて国の債務が300兆円も増加した驚愕の事実に迫ります。
- その増加の異常さを見逃してしまった理由や、借金の要素についても解説します。
- さらに、この増加が国家予算に記載されていない普通国債発行以外の要素によるものかもしれません。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
郵便貯金から255兆円、簡保から112兆円が、財政投融資という名の不良債権に変っている その為、破たん処理として、郵政&簡保を民営化して、国から切り離し、ペイオフで預金保障に制限をつけた 一部では、こう言われていました。 郵政民営化が騒ぎになっている時期はね あれから時間が経って、財政投融資は国の債務に次第に置き換わった 結果、ゆうちょや簡保は、国債を大量保有しています 財政投融資から一連の流れは、財政資金ころがし....財テクと呼ばれてます
その他の回答 (2)
- Hexa-6
- ベストアンサー率25% (47/186)
>国が保障する財政投融資債(財投債)を発行し、特殊法人に貸付、財政投融資特別会計とする >財投債は国の債務として計算されるため、国債扱いです 最初の回答のココがポイントなんですね つまり、特別会計なので、国の予算=一般会計としては、財投債(国債)は出てこない(報道されない) しかし、決算をして、国債を集計すると、特別会計の財投債も国債の項目に加わる ...だから、一般会計として発行される国債は2009年まで35兆円くらいだが、国債残高を見ると年平均60兆円も増えている訳です 2001~2003年まで小泉内閣の財務大臣を務めたのが塩川正十郎。有名な「塩爺」です 塩爺を有名にした言葉 「母屋でおかゆをすすっているときに、離れですき焼きを食べている」 =一般会計が赤字を削っているのに特別会計で浪費していることを揶揄した 正にコレです 財務省;平成22年度末見込 国債・借入金残高の種類別内訳 http://www.mof.go.jp/jouhou/kokusai/siryou/zandaka02.pdf 内国債 771兆円 (内訳) 普 通 国 債 637兆円 財政投融資特別会計国債 130兆円 (他 略) 特別会計は省益・官僚の牙城です。 安倍首相は、歴代首相で初めてこの牙城に迫り切り込もうとしましたが、官僚の抵抗と族議員の妨害で弾き返されてしましました。
- Hexa-6
- ベストアンサー率25% (47/186)
財政投融資制度の改革が原因です 財政投融資制度とは、大蔵省資金運用部(現財務省)が郵便貯金や年金積立金などの資金を全額預かり、資金運用部から特殊法人=公庫や公団、地方公共団体、に融資する制度です。 郵便貯金や年金は(事実上)国に預けられた資金ですから、国が貸付を行って運用していた訳です 特殊法人は、このお金を、高速道路や空港などを建設する大型事業や、中小企業の事業資金、国民の住宅建設資金などへ融資してきました。 財政投融資は「日本の第2の予算」ともいわれる資金で特別会計です。 国家予算は一般会計で国会の承認が必要ですが、特別会計には監督省庁の許可だけでノーチェック 国家予算(一般会計)が約90兆円規模であるのに対して、特別会計は実質200兆円規模 特別会計は、年金など預かり金や社会保障の会計も含まれる為、国の財布(一般会計)とは別に区分けされる。 天下り資金や税金の無駄使い、浪費の温床と指摘される資金で事業費として隠れ公務員の人件費も含まれていると噂される会計です 2000年時点で財政投融資の残高は、実に414兆円もありました。事実上の隠れ借金 郵便貯金から255兆円、簡保から112兆円、年金から140兆円もの資金が流れていました。 ※資金の流れ→ http://www.fp-rich.com/fp/zaisei/zaitousikumi.gif 2001年4月から「資金運用部資金法等の一部を改正する法律案」が成立施行され、財政投融資制度が変更 ・大蔵省資金運用部は廃止。 ・郵便貯金・年金は、それぞれ自主運用。 ・特殊法人は財投機関債を発行して金融市場から自主的に資金調達(国が保障しない) ・国が保障する財政投融資債(財投債)を発行し、特殊法人に貸付、財政投融資特別会計とする この時から、財政投融資という郵便貯金・年金財源の貸付金は返済期限(満期)を待て順次消滅する事になりましたが、特殊法人は経営状態が悪く担保も殆どない為、財投機関債を殆ど発行できません 信用保障がない為、資金を集められないからです 結果として財投債を発行せざるを得ません。財投債は国の債務として計算されるため、国債扱いです これが見えないところで国の債務が増えている原因です。 時間と共に、年々財政投融資は財投債や財投機関債に置き換わっていきます 2001年~2005年の間に毎年30兆円~44兆円も発行され、4年間で実に178兆円です。 これが国債としてカウントされる訳です ※財政投融資(財投債)の推移 http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/n/nyanko-wonderful/20100116/20100116022742.jpg 一方、国債扱いしない政府無保証の債券=財投機関債は少ないのですが2005年の発行実績5.9兆円は以下 ・ 住宅金融公庫 : 2兆7600億円 ・ 日本道路公団 : 4800億円 ・ 商工組合中央金庫 : 4135億円 ・ 公営企業金融公庫 : 4000億円 ・ 国際協力銀行 : 2600億円 財投債の発行は現在も続いていて、2010年発行約15兆円計画 2001年度から2010年度(当初)までに累計258兆7143億円が発行済みで、国債と全く同じです 日本は隠れ借金が色々いわれる。地方の借金が400兆円だとか.... 財政投融資も隠れ借金で、現在は表に出てきているという事です 尚、特殊法人は、事実上返済能力がないともいわれていて、不良債権ともいわれています 一時は、財政投融資として貸し出された年金が、不良債権化して回収不能といわれたため、年金資金が実は無くなっている...「消えた年金騒動」で知られています
お礼
うっかり忘れてましたねえ、財政投融資の特別会計を。 郵政民営化と言ったって、そのまま財政投融資の貸出を移行させたのでは、郵貯銀行は不良債権率30%以上で即座に倒産して、国民の貯金は帰ってこないという大パニックになってたですからねえ。 郵政民営化というのは、政治家諸氏の言っていた『特別会計の利権解消』のためなのか、それとも財政投融資の大赤字を隠蔽するためだったのか、本当のところは、どちらだったのでしょうかねえ。 まあ、政治と言うのは表の理由にもある程度の合理性がないと実行できませんから、利権継続による赤字拡大の予防という表の理由と、今までの赤字については責任追及しないで国の負債にしてしまうという裏の理由との、合わせ技で実行されたようですね。