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経験の最高原則について黒崎先生の自身の入門書における解説は懇切丁寧で非

amaguappaの回答

  • amaguappa
  • ベストアンサー率36% (140/385)
回答No.2

第一に、くだんの回答は、別の方の疑問のために書かれています。ANo.1のご本人様から明晰な言をいただいていますので付け加えることはないどころか過分なお心遣いに感銘を受けています。質問した方が理解するに至りにくい原因は黒崎氏の文章のどこにあるのだろうかということを考えています。 第二に、こちらの質問者さんは納得できない点もあることでしょう。それは疑問が両者ではべつのところに発するためではないかと思います。質問者さん自身が、くだんの回答の全体と部分をどのように読解なさったかを書いたうえで疑問点を提示されたほうがよろしいかと思います。 第三に、くだんの回答者であるわたしamaguappaが、純粋理性批判の入門書を読む上で専門家であると質問者さんが判断することには、全く根拠がありません。 旧来のシステムにおいて回答者たちは、回答する質問と回答内容に即して専門知識を持っているのかいないのかを記入しなければなりませんでした。 すなわち、質問が舌足らずな短い表現であれば、質問者が脳内にいかなる想念を秘めていようとそこにさまざまな分野違いの専門家が回答を寄せてくることがあるのでした。 しかしながら、くだんの黒崎氏の入門書読解についてたてられた質問のように、質問文が経緯と状況を明示しているならば、回答者が専門家であることはきわめて限られた専門領域を修めたということを意味します。 さて、以上をふまえ、問われているところの図式は、ANo.1様も明記されていますようにこういうものです。 空間・時間について  Aの形式.....Aとは「ものが存在するため」  Bの形式.....Bとは「わたしたちの直観」 黒崎氏の記述を理解するには、これら二つの条件が比較される意図を理解しなければならないでしょう。 ものが存在するための形式とは、どのようなことでしょうか。それは、否定されるために持ち出された条件なのです。 この否定において、ものが存在するための形式ばかりでなく、ものが存在するための材料もまた否定されることが自明です。 それを一度に理解する必要があります。 重複してしまいますが、amaguappaの次の文章は、黒崎氏の構図に沿って、経験の可能性の条件が、同時に、経験の対象の可能性の条件であることを述べようとするものにほかなりません。 > このとき形式とは、汲みつくされる内容・芯奥・基底などがあることに伴うその顕在の仕方、現れ方、外観と考えるか、または、物質・物体があることにともなう形相と考えるか、いずれにしても、構造を成し、枠組みを与えている働きの結果で、手続きやプロセスをもって整合をつけている体裁です。 > > 次に、空間・時間は、何かのそしてなんらかの、形式であるのか、それとも、汲みつくされる内容や物質なのかという問題があります。  (....) > 空間・時間は、それそのもので何かであるものとして私達に汲み取られたり材料化されたりするものではないんだ、むしろ何ものかである直観へあたえられている構造・枠組み・手続きプロセス上の体裁なんだ、つまり形式なのだが、ものが存在するための形式じゃないよ、何ものかである直観の形式なのだ、という意味でしょう。 > > コーヒーカップが非在となる(消失する)としたら、直観が崩壊したのです。コーヒーカップがある空間・時間というのは、それ自体はわからないし問わないので、コーヒーカップがある空間・時間を経験や認識が通り過ぎたり逸れたりするという順序では考えないことが、肝心かと思います。  (....) > コーヒーカップがある空間・時間それ自体が、与えられた形式であり、直観の形式なのですね。 まずここまでで疑問に思われることがあれば、それを補足欄にお書きになり、 そしてその疑問をお読みになった専門家の方からのご回答やご意見を、質問者さんは期待すればよろしいと思います。 そうすれば、緻密な思索をすすめることができるでしょう。

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