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経験の最高原則について黒崎先生の自身の入門書における解説は懇切丁寧で非

ghostbusterの回答

回答No.3

先の質問の質問者である#1の方の回答を拝見して、先の質問でわたしがした回答は何だったのか、と、ちょっとショックと脱力感を味わっているんですが、考えてみれば一度や二度、回答をしたくらいで、わかってもらえると思う方が間違ってるのかもしれません。 指摘回答、批判回答は意図するところではないのですが、前の回答の補足程度にお受け取りください。 わたしたちの認識のもっとも基本的な前提には、素朴実在論があります。 赤いバラは、わたしたちが見ていても、見ていなくても、赤い、というふうに。 ところがそれに対して、近代認識論の祖ともいえるロックは、このように考えていきます。わたしたちが「赤いバラ」と思っているのは粒子の集まりである。そうして、粒子それ自身には色はない。ところがわたしたちの目に映るバラは赤い色をしている。ならば、その色はどこで生じたのであろうか。 この「色」というのは、わたしたちの感覚器官内部に属するものである、と。 さらに、バークリーは一歩進めて、この関係は「色」や「音」ばかりでなく、広がりや運動、固体性といった空間をしめることにともなう性質に関してもいえる、と主張したのです。 ここ、重要。 わたしたちのまわりの空間は、わたしたちにあたえられた事物の印象にすぎず、それらはある仕方で秩序づけられている、とわたしたちがいっているだけのことではないか。こうした印象をひきおこしているものが、わたしたちの経験に与えられたものとはちがっている、という証拠があるだろうか。もちろんそんなものはどこにもありません。 ここから有名なバークリーの定義「存在するとは知覚されていることである」がでてきます。 けれども、そうなると、困ったことが起こってくる。経験のなかに生じる世界は、個人の感覚能力に相対的であるわけですから、客観の側には何も残らなくなってしまう。事実、ヒュームはここから、主観的世界から外界に存在するものへと向かう通路を破壊してしまったのです。これは困ったことです。科学というのは必然を扱うものですから、すべてが主観的となると、科学そのものが成立しない。 カントの取った立場は、イギリス経験論者たちが到達した地平から展開されたものです。そのうえで、科学や必然性が成立することを証明しようとしたのです。 カントは「もの」の属性は主観に属するものである、とします。 すなわち、それらは時間と空間という「直観の形式」にしたがって、わたしたちに与えられた「現象」である、と。 「形式」というのは、あくまでも主観の側のもの、それも経験によらず、先天的にあるものです。 「もの」の側にはありません。黒崎さんが書いておられることは、ごくごく原則的なことで、一切問題はありません。 質問者さんが苛立っておられる気持ちはよくわかるのです。 もうね、正直言うと、脱力感とも何ともつかない気持ちでいっぱいなんですが、こういうところで回答するというのは、結局、そういうものなんだろうと思います。 勉強したい人は、わたしが書くよりずっと正確な本ならいくらでもあるんだから、それを読めばいいんだし。 書くべき事は書いてるし、それがわかってもらえないのもよくわかったし、質問者さんみたいに書かなくてもわかってる人に書いたってほんとはしょうがないのだし、だから、もういいんです。あんまり苛立たないでくださいな。ほんとにこんなことはやめてください。言いたいことはそれだけです。 この回答に関しては、わたしに書けることはすでに書いていますので、もうこれ以上の回答は失礼させていただきます。

noname#114400
質問者

お礼

いま丁度帰宅してNO1~NO5まで全回答を読み終えたところなんですが、結局質問者がただのアホみたいなことになってますね(笑)。 どうもわざわざありがとうございました。

noname#114400
質問者

補足

NO4の回答を読んであまりのショックで焼酎でも呑まなければ眠れそうにもないな。

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