普天間基地移転問題、鳩山さんの失敗

質問

• 普天間基地移転問題で鳩山政権が失敗した理由について考えます。
• 鳩山さんの計画は甘く、県外の候補地が拒否されることを予想できなかったようです。
• 民主党の具体的かつまともな案であるグァム移転の交渉を最初から行うべきでした。

回答No.6

fisker

私見ですが、
・政権を取る前は米軍基地が不要だと本気で考えていた。米軍（日米安保）なしでも日本の防衛はどうにかなると踏んでいたが、具体的に詳細な検討をする努力はしなかった。
・選挙の際、自民党攻撃の材料として現行案の辺野古沿岸移設を徹底的にこき下ろした。米軍基地は不要と考えていたので、代案を真剣に検討することもせず、グアム移転で解決できると踏んでいた。
・実際に政権を握り、色々勉強してどうやらそう単純な話でないことに遅まきながら気付いた。ところがここでも早急に政府としての見解を纏める作業を怠り、閣僚が各々勝手に思いつきを発言するのを放置した。また、沖縄県への説明も怠り、甘い期待を抱かせ続けた。
・米軍等との交渉を通して、政府内ではようやく現実を直視できる人も出てきた。が、表だっては発言できない。現在に至ってなお、政府として日本の防衛をどうするのかについて見解を纏めるどころか、検討に着手することすらできていない。

以上のようなところでしょうか。16年間に渡る交渉と調整の結果現行案ができたわけで、ゼロから検討をやり直せば合意に至るまで更に何年もかかるのは当然です。その間、普天間基地は使われ続け宜野湾市の負担は続きます。現在の状況では、普天間固定という最悪の結果は避けられそうにありません。

国民の安全に責任を持つべき政府に、防衛だけでなく国家運営に対するビジョンがないというのは不幸なことです。

お礼

fisker様具体的なご回答ありがとうございました。
そうですか。民主党は政権を取ってから日本防衛の何たるかを知った、認識の甘さに気がついて国外移転に疑問を感じ、具体的な公約にもとづいた行動をいったん止め、現在考え中、ということですね。