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温暖化人為CO2原因説はおかしくないか?

coralseaco2の回答

回答No.17

温暖化炭酸ガス原因説が誤りであるのは明らかで、質問者の疑念は正当なものです。 温暖化炭酸ガス原因説では、炭酸ガスには温室効果があり、現状よりも濃度が高くなると、炭酸ガスによる地表からの放射の吸収が増えて、地球から宇宙に出て行く放射が減少するから、温度が上昇すると説明されています。 しかし、炭酸ガスに温室効果がある所までは合っていますが、その後の部分は間違っています。 炭酸ガスは、地表からの地球放射のうち、吸収可能な波長15μmの赤外線をものすごく強く吸収します。わずか1mで9割以上、5mで98.4%、10mでは100%吸収します。 http://www.sundogpublishing.com/fig9-13.pdf 1mの空気柱の赤外線吸収率(Petty) 現在の炭酸ガス濃度は390ppmですから、わずか百分の1の3.9ppmしかなくても、波長15μmの地球放射は1000mの高さまでで全部吸収されてしまいます。 ということは、温室効果の大きさはゼロと3.9ppmの間には明らかな差がありますが、3.9ppmと産業革命前の濃度280ppmとの間、280ppmと現在の390ppmの間、390ppmと2倍の780ppmの間に温室効果の差はありません。 実際に炭酸ガスが吸収できる15μmの波長では、地球放射と同じ大きさの大気放射が観測されていて、地表から上向きに出た地球放射はすべて炭酸ガスに吸収され、周囲の空気を暖めることなく、再放射されて大気放射として地表に戻っています。 http://www.asahi-net.or.jp/~rk7j-kndu/kenkyu/ke03.html 近藤純正先生のHPの図 3.5 15μmの波長では炭酸ガスに吸収されずに宇宙まで出て行っている地球放射は全くありませんから、炭酸ガスの濃度が高くなっても、炭酸ガスによる吸収は増えませんし、温室効果も増しません。炭酸ガスはすでに温室効果を100%発揮済みであり、これ以上の温室効果は発揮できません。 炭酸ガス濃度が高くなると、15μmの吸収波長域が長波長側と短波長側に広がるから、温室効果が高まるとの主張がありますが、それは水蒸気が存在しない架空の世界での話で、実際の空気には炭酸ガスの50倍近い水蒸気が含まれていて、広がるはずの波長域と吸収波長が重なっています。従って、広がるはずの波長域は水蒸気によって既に吸収されてしまっていますから、炭酸ガス濃度が増しても温室効果は高まりません。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Atmospheric_Transmission_JA.png 炭酸ガスに一度吸収された地球放射は半分が上向きに再放射され、炭酸ガス濃度が増すと、吸収と再放射を繰り返して宇宙へ出て行く距離が増すから温室効果が高まるとの主張がありますが、地表では15μmについて上向き地球放射と同じ大きさの下向き大気放射が観測されています。 従って、炭酸ガスが吸収して上向きに再放射した分は吸収と再放射を繰り返し、結局、全部下向きになって地表に戻ったことになります。15μmの地球放射と大気放射の差引はゼロで、宇宙に出て行く放射はありませんから、上記の主張は誤りであることがわかります。 成層圏のような低温低圧の高空は未飽和だから、炭酸ガス濃度が増すと、温室効果が高まるという説がありますが、人工衛星からの観測では炭酸ガスが吸収可能な波長15μm(波数670/cm)について、気温-53℃(220K)の成層圏下部からの放射をとらえています。0.1気圧では、わずか1mの空気柱でみると吸収は未飽和でも、実際の成層圏下部の厚みははるかに大きく、数十m、数百mの空気柱で考えると、吸収は飽和していますから、炭酸ガス濃度が高くなっても、温室効果は高まりません。 http://www.warwickhughes.com/papers/barrett_ee05.pdf http://www.sundogpublishing.com/fig9-13.pdf 1mの空気柱、0.1気圧での炭酸ガスによる赤外線の吸収スペクトル http://www.s-yamaga.jp/nanimono/taikitoumi/taikitotaiyoenergy.htm 太陽スペクトルと大気の吸収の図 炭酸ガスは高度11kmでも15μmの吸収率100% 1865年に炭酸ガスが温室効果ガスであることを発表したチンダルは、実験で炭酸ガス濃度を2倍にしても炭酸ガスによる吸収が増えないことを明らかにしていますので、1900年頃の科学者はアレニウスの温暖化炭酸ガス原因説は論破されたと考えていました。 後世になって、論破されたはずの温暖化炭酸原因説が主流になっていますが、飽和論への上記の3つの反論の例のように、どの主張でもチンダルの実験結果に基づいた結論をくつがえすことはできません。 地球温暖化の主な原因は太陽活動です。 1900年代後半は過去400年でもっとも太陽活動が活発でした。「現在から過去70年間の太陽活動レベルは例外的に高く、同程度の規模での活動は8000年以上前に遡るものである。」とされています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E5%A4%89%E5%8B%95 今世紀の太陽活動の変化による光の強さの変化は0.2%ですが、地球に届くエネルギー自体が巨大なものであるので、0.3度前後の温度上昇をもたらします。過去100年の温度上昇は0.7度ですから、これだけでも半分近くを占めます。 http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/mat009j/pdf/mat009j.pdf 太陽活動の変化により、紫外線強度は8%も変化することが知られていて、成層圏上部のオゾン層の温度を上げることを通じて、対流圏に影響を与えているとする報告もあります。 また、太陽活動が活発になると、太陽風速度が高まり、大気圏に入ってくる宇宙線が減少して、雲の核が減少し、雲による日射の遮りが減って、地表まで届く日射が多くなりますから気温が高くなります。 これがスベンスマルク説で、IPCCは検討したが十分な証拠がなかったという理由で取り入れていませんが、宇宙線強度と下層雲の量、太陽活動と9000~6000年前のオマーンのモンスーン、過去6億年の宇宙線強度と温度には明瞭な相関があり、天文学的要因と気候には密接な関連があります。 http://www.mission-k.net/globalwarming/cosmicray/cosmicray.html 太陽活動が不活発だった極小期はいずれも寒冷な気候となり、京都のヤマザクラの開花が遅れていることからも、太陽活動と気温の密接な関係がうかがわれます。 http://www.envi.osakafu-u.ac.jp/atmenv/aono/CliHis.html また、アルプスの氷河は太陽活動が活発な時期に後退し、極小期に前進することを繰り返しています。 http://stesun5.stelab.nagoya-u.ac.jp/study/sub8.htm ダルトン極小期まで続いた小氷期は1800年代はじめに終了し、以後は太陽活動の活発化に伴い、気温が上昇傾向になっています。 太陽活動の変化による温度変化の波は数百年規模ですが、これを大波とすると、その大波の中で変動する小波に相当するものが、25~30年でプラスとマイナスを交互に繰り返す太平洋十年規模振動(PDO)指数です。 PDO指数は1915~1945年はプラス、寒冷化が心配された1945~1975年はマイナス、温暖化が心配された1975~2000年はプラス、2000年以降はマイナスの傾向となっています。世界の平均気温の変化を見ると、PDO指数がプラスの時期に温度が上昇し、マイナスの時期に下降、あるいは横ばいとなっています。 2000年以降の世界の平均気温が上昇せずに横ばいとなっているのはPDO指数がマイナスとなったためと考えられています。 http://www.data.kishou.go.jp/kaiyou/db/climate/pdo/pdo_month.html http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/temp/an_wld.html http://wattsupwiththat.com/2010/04/25/predictions-of-global-mean-temperatures-ipcc-projections/ 1万年前後の間氷期と10万前後の氷期の交代は、公転軌道の離心率、自転軸のゆらぎ(歳差)、自転軸の傾きの周期的変化が北半球の夏の日射量を変動させ、氷床変動が地球全体の気候を変えるというミランコビッチ・サイクルによるものであることが定説になっています。 http://tgr.geophys.tohoku.ac.jp/JSPS/no3.html 氷期、間氷期の温度と炭酸ガス濃度には非常に高い相関があり、温度が変化した結果、炭酸ガス濃度が変化します。 氷期と間氷期の温度差を7度とすると、氷期と間氷期の炭酸ガス濃度の差は100ppmですから、0.7度温度が上昇すると、炭酸ガス濃度は10ppm高くなります。 従って、過去100年の炭酸ガス濃度の上昇100ppmのうち、10%は自然起源、90%は人為起源です。

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