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跳躍伝導 一体何が跳躍しているのでしょうか?
wacky4の回答
- wacky4
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細胞膜に刺激が加えられると,ナトリウムチャネルが開き,脱分極が起こり,興奮(活動電位)が生じます。これだけだと,興奮の伝導は起こりません。細胞膜の外側の興奮部位と静止部位の間には電位差が生じており細胞膜の内側の興奮部位と静止部位の間にも電位差が生じています。そのため活動電流が流れます。活動電流は,微弱なものですが,静止部に活動電位を生じさせる刺激としては十分な強さです。そして,刺激→興奮→活動電流→刺激・・・というような連鎖反応が続くことで軸索の細胞膜を興奮が伝導していきます。 刺激から興奮が生じるには比較的長い時間を要しますが,活動電流はほんの一瞬です。無髄神経では,興奮部位とすぐ隣の静止部位の間の近距離で活動電流が流れるので,刺激から興奮までの長い時間を要する過程を数多くくり返す必要があります。それに対して有髄神経では,活動電流は絶縁体である髄鞘を飛び越えて,ランビエ絞輪間で流れますから。飛び越えた部分の刺激から興奮までの長い時間を要する過程を省略することができます。そのために,伝導速度は有髄神経の方が速くなります。 電解質の水溶液中を電流が流れるのは,全く不思議ではないと思います。電解質とはそういうものなのですから。トコロテンでの説明は理解されなかったみたいですね。説明を変えたいと思います。今,伸び縮みしない長さ10メートルのひもをまっすぐにして,床に置いたとします。一方の端を1センチメートル引っ張ったらどうなりますか。同時に他端が1センチメートル動くはずです。ひもの任意の点の移動は1センチメートルなのに,動くというはたらきは10メートル伝わったことになります。同様に,荷電粒子のわずかな移動により,一瞬にして電流が流れるのではないでしょうか。一瞬とはいえ,光速の限界を超えることはできないと思いますが。 それから,何が跳躍するのかということですが,活動電流と考えても良いし,興奮部位と考えてもいいと思います。それぞれの荷電粒子が,活動電流の流れる距離を移動する必要はないと思います。
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