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「手本」の対義語
日比野 暉彦(@bragelonne)の回答
- 日比野 暉彦(@bragelonne)
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No.21&22のお礼欄――お応えをありがとうございます――に反応いたします。 ・ 趣味のお話としては ワ゛イオリンは鈴木理恵子の演奏が好きです。 ・ 動詞の否定形のもんだいで こう問えばいいと思いました。 ○ なぜ《ある》は動詞で その対義語の《ない》は形容詞なのか? (《あらづ・あらぬ・あらへん》のほかに 《あらなふ》もしくは《なふ》があるはずではないか?) さて 全編 引用です。 ▲ 橋本萬太郎・岡田英弘・川本邦衛・新田春夫・松本昭共著:世界の中の日本文字 1980 ▲ (同書:漢字のテキストが読めるのは) ~~~~~~~~ 岡田: ・・なぜ漢字で書いたものが意味がわかるか・・・。わかるはずがないというのが 私の意見なんです。・・・ 漢文でずっと漢字が並んでいると どこで切るかということが先にわかっていなければ 意味が分からない。しかし意味が分かっていなければ どこで切るか分からない。・・・ ある特定のテキストで繰り返しそのシークエンス(順列)を叩き込まれているからに過ぎない。 橋本: ああ 《素読》でならう語感ですね。三つか四つのころからね。面白いなあ。西洋でもそこに着目した人がいる。ただし 西洋人らしくそのシークエンスを定式化しようとしたわけですがね。ロシア最大の詩人アレクサンドル・プーシュキンの長詩《イェフゲーニー・オネーギン》について それを考えたマルコフ。一九一三年のことです。残念ながら東洋では千年以上も素読を叩き込まれていながら その《マルコフのくさり》を解明しようとする人が出なかった。中国でこういった叩き込みは 非常に早くからはじめたようですね。早くって 小さいときからのことですが。 ▲ (同:音読と訓読) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 川本: いまの『三字経』は 中国人はどうやって学んだんですか。 岡田: 暗記するだけでしょう。 川本: それはベトナム人も同様だったのではないかと思います。 天 thien・・・tro'i 地 dia ・・・ da't 人 nhan・・・ ngu'ori のようにローマ字だけを上から続けて読むと すこぶる調子がよい。 岡田: 韓国では 漢字にそれぞれハングルで 意味に対応する韓国語の単語と 韓国語の字音をつけて この二つを一まとめに読んで覚えます。 天 hanar ・・・ tyon 地 sda ・・・・ di こうして《天》なら ハナル・チョン 《地》ならタ・ヂと ひとつづきに暗記する。 ▲ (同:フランス語やロシア語に《漢字》を) ~~~~~~~~~~ 橋本: ところで われわれは今 文字体系の問題を根本的に論じているわけですから 空想的なことでも荒唐無稽なことでも もっとどうでしょう? わたくしはフランス語なんかは 語幹のところを漢字にしたらどうかと思うんですが ・・・。・・・フランスの中学生のしぼり方というのは ものすごかったらしいですね。十二歳かなんかで受ける試験で 一生が決まってしまった。そこのところである試験にパスしなかったら 絶対に大学コースへ行けない。・・・しかもその決め方が 極端にいえば どれだけの綴り字を知っているかということにかかっているわけでしょう? かつては ラテン語がどれだけできたかによって決められたんでしょうけれど。・・・ 橋本: わたくしの申し上げているのは こういうことです。たとえばロシア語で 《山》のことを gora といいますね。ところがロシア語ではこれは《山》だけではなくて これだけでもう主格で単数で女性形であるということが決まっています。 gor-a 山が gor-y 山の gor-e 山に gor-u 山を gor-oj 山で のような構成を持っています。ですから gor- のところは漢字だっていいわけです。 ▲ (同:それが実は漢字カナまじり文) ~~~~~~~~~~~~~ 新田: 日本語の場合は それを漢字とカナにする。 橋本: 実はそこへ持っていこうと思っているのですよ。・・・ 川本: 乎古止(をこと)点というのは 漢字の周りにいろいろなものをくっつけるわけでしょう? それはまさにこれですよね。 岡田: 日本は それがすべてできていたということですね。 ▲ (同:ふりがな(ルビ)を見直す) ~~~~~~~~~~~~~~ 新田: 漢字の場合は 意味をあらわす形が 形として一つですね。ところが ドイツ語の漢字に当たる語幹・語根的なところですが・・・。たとえば binden (結ぶ)の過去は band (結んだ) 過去分詞は gebunden (結ばれた) それから名詞になると Band (帯) Baende (複数) Bund (同盟) Buendnis (盟約) に変わってきますね。つまり b・・・nd が漢字に当たる。 橋本: それに対するお答えは 用意できていますよ。これは漢字ぢゃなくて ぼくはツクリに当たるんぢゃないかと思います。たとえばツクリ(《同》)があって 名詞の場合ホラアナといったら《洞》と書く。それから動詞や形容詞の場合にオナジというのは このまま《同》でいい。もっと派生して木の場合には《桐》 竹カンムリは《筒》。・・・ だからまさしくこの bind ~ band ~ baend ~ bund ~ buend を貫く語根を同一記号(ツクリ)で表わすことを 漢字では一歩先にやっちゃっているわけですね。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
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お礼
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補足
(補足とお礼欄を入れ間違って、文章が続かなくなっています。上下を入れ替えてください) ・様子〔嶺頭〕雲影微 江流〔十里〕入残眩 ・山川草木轉荒涼 十里風腥新戰場 素人の意見として、〔 〕でくくった句の位置が問題だと思うんですね。こういうのって、どうなんでしょう。率直に書くと、児玉源太郎さんのやつって、詩には思えないんですよ。詩の型を伴っていない。こういう感じがするのは、仏文や羅文でも同じなんです。例えば論文なんかですと、もう書き出しの数行を読むだけで中味の想像が付いてくる。そういう感じって、気のせいなんだろうか。理解できない外国語を習ったせいで、頭が変になっただけかもしれないですけどね。