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そのままに見て

来生 自然(@k_jinen)の回答

回答No.2

人間の目は左右に一つずつ二つあります。網膜に写る像は上下左右が反転しているのは有名な話です。 http://gc.sfc.keio.ac.jp/class/2005_14454/slides/05/26.html そうして、左右の目からの情報の約半分ずつを(視交差で)合わせて脳内で処理しているのも有名な話です。 http://www.shiga-med.ac.jp/~koyama/textbook/t1-chiasm.html しかし、そういった概念すら知らなくても、人は「見ること」が出来ます。 錯視とは、主として、そういった「気づかないうちに行われている認識処理過程」にて必然的に「誤った認識」となってしまうものになるでしょう。 >>> http://terra.sgu.ac.jp/sgu/Achieve/doctor/doctor1_6.pdf 6  誤った感覚:錯覚  錯覚(illusion)とは、外界のものごとを、その客観的 性質とは違って知覚・認知することをいう。心理学でいう 錯覚とは、感情的要因によって影響されるものではなく、 通常の常態で誰にでも生じる現象である。  注意すれば間違わないというようなものや、夜の枯れ 尾花を幽霊と見誤るのは、心理学では錯覚とはいわない。 <<< 錯視だと知ることが出来るのは、「そのままに見て」得られた対象に関する概念・知識が、「別の論理・理論的な行程」を経て得られた概念・知識(上記引用では「その客観的性質」)と食い違っている時に、「どちらが正しいか?」という問いを立てうる場合(と同時に論理的な別経路を信じる場合)にのみ可能になります。 上記のような論理的思考を踏まえた上で、錯視をもたらしうる絵を見た場合、脳内で修正を施そうとすることで、(幾分)錯視の効果が弱まる場合があります。上下反転しているはずの網膜像ですら、脳内で処理して反転を解除しているわけですから、意識的な操作を含めて(その人にとって)「そのまま」見ているということも可能だと思います。 >>>参考:※視覚経験がもたらす錯視と、何がどの程度影響するのかに関する実験 http://ir.library.osaka-u.ac.jp/metadb/up/LIBKIYOK01/hs11-119.pdf <<< 「そのまま」という概念に、「人類に共通な概念レベルで」(上記引用先の表現を借りるなら「通常の常態で誰にでも」)といった注釈を付すならば、意識的な操作は排除されることを意味するでしょう。 経験的に錯視の効果を弱めることが可能になった人がいたとしても、「意識的なレベル」で行っている限り、「そのまま」に見るとは、すなわち「意識的な要因を極力なくし、できるだけ無意識的に見る」ということを意味するでしょう。 さて、実のところ、別の意味で問題が生じる場合があります。 たとえば「曲がったように見える」線が、定規を当てることで「直線」だと知り得る場合、「曲がって見えるのは錯視だ」と言うためには、 1.定規はいつも真っ直ぐだ。 2.一つの線は曲線か直線のどちらかだ。 の二つの理論的思考が「正しい」と信じる必要性があります。 「上記のどちらかが誤っている」と思うならば、「錯視ではない」(あるいは「錯視は存在しない」)と思い込んでしまうことを意味しています。

noname#106800
質問者

お礼

http://okwave.jp/qa5020493.html 大燈国師?の言葉らしいのですが、 そのままに見たら本質とは誤って認識してしまうのではという疑問からこの質問になりました。 ありがとうございました。

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