• ベストアンサー

ラテン語: 【やがてローマもこうなるだろう】の原典

第3次ポエニ戦争で、燃え盛るカルタゴを見ながら、スキピオ・アエミリアヌスが、言ったとされる、 「やがてローマもこうなるだろう」、あるいは 「いつかローマもこうなるのだろうか・・・」、あるいは 「ローマもいつか滅びる日が来るのであろうか」、 のような言葉を時々目にします。何か「出来すぎ」な響きもあり、史実とは無関係かとも感じるのですが、それはそれとして、とても印象深く、大好きな言葉です。 さて、この言葉の原典が、どのような文献に由来するのか、ご存知の方いたら教えてください。 辞書を引きながらであれば、亀のようにラテン語を読むことはできますので、贅沢なお願いではありますが、もし可能ならば: http://www.thelatinlibrary.com とか、 http://www.perseus.tufts.edu/cache/perscoll_Greco-Roman.html あたりのリンクを教えていただけるとうれしいです。 よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • Big-Baby
  • ベストアンサー率58% (277/475)
回答No.5

#4です。LoebのテキストではAppian's Roman History 1のp.636です。 Perseusでは次の箇所、下から2行目のところからです。 http://www.perseus.tufts.edu/cgi-bin/ptext?doc=Perseus%3Atext%3A1999.01.0229&layout=&loc=Pun.+19.1

serpentboa
質問者

お礼

ありがとうございます!なんとお礼してよいものやら。。。 ペルセウスは自分で探したんですよ、ほんとに、でも見つけられませんでした。。。 ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします m(._.)m

その他の回答 (4)

  • Big-Baby
  • ベストアンサー率58% (277/475)
回答No.4

塩野七生さんは原典の引用がかなりいい加減なことで定評があります。 問題のスキピオの言葉の原典ですが、ギリシア人歴史家アッピアーノス(英語Appian)のものがわかりやすいです。彼の「ローマ史」132章にその言葉があります。スキピオはカルタゴの最後を見届けてホメロスの一節をつぶやくのです。「聖なるトロイヤの都もやがて滅びる日来たらん」と。もちろん、ローマの将来を憂いてのことです。 http://www.livius.org/ap-ark/appian/appian_punic_27.html 残念なことにポリュビオスもアッピアーノスもギリシア語で書いています。スキピオが口にしたホメロスの一節ももちろんギリシア語です(当時のローマのインテリは皆ギリシア語の素養があったのです)。したがって、ラテン語の知識が十分あっても原典を読むことは不可能です。原典に触れたいのであれば、どうしてもギリシア語を勉強していただかなくてはなりません。

serpentboa
質問者

補足

コメントありがとうございます。お詳しそうな方にめぐり合えて、心強い限りです。 Loeb を見ましたら、アッピアーノス(そっか、アルファは長いんですね)はあるようですね。ただ何巻かに分かれていて、問題の 132章がどの巻に入っているかを確認することまではできませんでした。もしお持ちでしたら、何巻目か教えていただけるととても嬉しいです。 ただ、問題の箇所を読むためだけにこの本を手に入れるかどうかはちょっと微妙で。。。(お金な~ぃ)。。。私にとっていちばん都合が良い媒体は、やはりネット上で公開されているテキストです。もし、ペルセウス、その他で、オンラインで公開されているドキュメントご存知でしたらぜひ教えてください。すごーく期待してます(^_^) あと、イリアスの部分だけはペルセウスで原文を確認することができました。結局、スキピオーが特に卓越したインスピレーションでローマを憂いた、というよりは、(当時においても)昔から(だってスキピオーの時代ですら、もうホメーロスから数百年もたっているんですものね!)無数の人々によって引用されてきた「盛者必衰のことわり」を、自分もまた口にした、といったところなのかな、と。

  • drmuraberg
  • ベストアンサー率71% (847/1183)
回答No.3

見つかったと思って喜んで書き込んだ後で、再読し塩野七生さんの訳と 合わせて驚きました。違いすぎるのです。 No.1の方への補足を拝見して、ご質問の文とは大分違うし、他のソース が有るのではと考え出しました。来週でも、さらに調べてみます。 塩野さんは取材・考証とも凄い人なので、その原典としたものがどれなのかも興味が有ります。 ラテン語はどちらで勉強されましたか?留学時代、年輩の方がギムナージウムで 英仏の他にラテン語を勉強したと言っているのに圧倒されたものです。

serpentboa
質問者

お礼

知りたかった情報は得ることができましたので、クローズします。ご協力ありがとうございました。

serpentboa
質問者

補足

> No.1の方への補足を拝見して、ご質問の文とは大分違うし、 > 他のソースが有るのではと考え出しました。来週でも、 > さらに調べてみます。 すみません、書き込みが少しすれ違ってしまったようですね。打ち切りの件は撤回して、しばらくクローズせずにおきます。 わたしのほうでも新情報が入ったら、ここに追記することとします。 語学は、お恥ずかしいことにすべて独学です。 では

  • drmuraberg
  • ベストアンサー率71% (847/1183)
回答No.2

Polybius, The Histories, Fragments of Book 39.5 に有ります。 Another still more remarkable saying of his I may record. . . [When he had given the order for firing the town] he immediately [p. 530] turned round and grasped me by the hand and said: "O Polybius,・・・・・ の文です。 この訳は、「今われわれは、かつては栄華を誇った帝国の滅亡という、 大いなる瞬間に立ち会っている。だが、今私の胸を占めているのは、 勝者の喜びではない。いつかは我がローマも、これと同じ時を迎えるであろうという 哀切なのだ。」 (塩野七生著「ローマ人の物語」〈新潮社刊〉)となっています。

serpentboa
質問者

補足

情報ありがとうございます。 もうひと方の方に試訳してみたものも含め、どうも翻訳のほうには、さまざまなバージョンがあるようで、ポリビウスの原文に立ち返ってみないことにはポリビウス自身が言ったことと、塩野さんを含めた後代の作家の解釈がうまく区別できなさそうですね。

  • vtetfn
  • ベストアンサー率50% (32/63)
回答No.1

確実ではないのですが辿れたところまで……。 http://penelope.uchicago.edu/Thayer/E/Roman/Texts/Polybius/38*.html の部分に、 Turning round to me at once and grasping my hand Scipio said, "A glorious moment, Polybius; but I have a dread foreboding that some day the same doom will be pronounced on my own country." という表現が見つかります。これによるとPolybius, The Histories, Fragments of Book XXXVIII に存在することになりますが、Perseusで調べてもどうもそこからうまく追跡できませんでした。 ご参考まで。

serpentboa
質問者

お礼

試訳の件ですが、どうもアッピアヌスという人の、ポリビウス経由の又聞きらしいです。(Appian of Alexandria (c.95-c.165) : Roman History, $$132) http://www.livius.org/ap-ark/appian/appian_punic_27.html#%A7132 ともあれ、いったん打ち切りにしたいと思います。ご協力ありがとうございました。

serpentboa
質問者

補足

手がかりありがとうございます。私のほうでも調べました。どうやら以下でしょうか: http://www.perseus.tufts.edu/cgi-bin/ptext?doc=Perseus%3Atext%3A1999.01.0234;query=chapter%3D%231243;layout=;loc=39.4 原文ギリシャ語だったんですね。とりあえず英語の方を訳してみると、 ----------------------------------------------------------------------------------------- 炎の中で徹底的に破壊されていく都市を見て、スキピオーは突然泣き出し、あらゆる都市や、国家や、王朝が、ちょうど我々すべての人間と同じようにたどらなくてはならない、避けることのできない運命について深く考えながら、長いこと立ち尽くしていた。これは彼にイリウム(=トロイ)の運命を思い起こさせた。それはかつて力のある都市であり、あるときは強大なアッシリア、メデス、ペルシャ帝国であり、そして後には輝かしいマケドニアのものであった。そして、思いがけず彼は以下のような引用を口にした -- おそらく無意識に彼の口をついたものなのであろう -- "神聖なるトロイが滅び、プリアモス、槍の王(?)、そしてプリアムスの人々が滅ぶ時が来るであろう"(1) 彼がそのような言葉で何を意味するかを、あえて私が聞いても(なぜなら私は彼の教師であったのだ)、彼はローマの名をはっきりと口にすることはなかったが、明らかに彼は、人間のやることの移ろいやすさの光景を目にし、彼女(ローマ)についての恐れを抱いていたのだった。 (1) ... ホメーロス、イリアス、6.448 とあります。 ----------------------------------------------------------------------------------------- ギリシャ語との対応まではまだきちんと調べていないのですが、英訳を見る限り、なんだかとても言葉に力を感じます。巧妙にだまされているだけかも知れませんが、ひょっとすると、スキピオーは本当にこのようなことを言ったのかも知れない、と思い始めています。

関連するQ&A

  • ラテン語の原文を知りたいのですが…

    「あなたが御心に掛けられる人間とはいったい何者なのですか」 この言葉のラテン語の原典を知りたいのです。 ヘロデ王と関係があるようなのですが。 出来れば文献など御教示いただければ幸いです。

  • ラテン人のラテンの語源は?

    こんにちは。 ラテン語、ラテン文字などの「ラテン」の語源は何だろうかと調べていたらラテン人に由来することがわかったのですが、ここでまた振り出しに戻ってしまいました。 ラテン人のラテンとは一体なにが語源でどういう意味なんでしょうか? ラティウム・ベトゥスなどという地名も発見したのですが、これに由来するのかと思ったら逆でラテン人が住んでいた土地という意味だそうです。 ラテン人がローマを建国し、ラテン人=ローマ人というのも驚きました。ラテン語はラテン人が持っていた独自の言語だそうですが、ラテン語=ローマ語?でもあるのでしょうか。 一体ラテンという人々は何者なんでしょうか。 ラテン文化といった場合はローマ人のローマの文化のことなんでしょうか。ラテン神話という言葉も少し見かけたのですが、これはローマ神話のことでしょうか? よろしくお願いします。

  • ラテン語の質問です。

    以下のラテン文の和訳が合っているか見ていただきたいです。。。 1.Hannnibal et Scipio praeclari sunt: hic Romanus est, ille Poenus. →ハンニバルとスキーピオーは有名だ。このローマ人とカルタゴ人である。 2.Milites sub ipso muro stant. →兵士たちはあの壁の下に立っている。 3.Superbis tuis verbis neque terreor neque terrebor. →誇り高い君たちの言葉に、私は怖がらせられないし怖がらせられなかった。 4.A Romanis Mercurius nintius deorum nominabatur. →ローマ人たちにとって、メルクリウス神は、神々の使者が名付けられた。(?) 5.Liberi multorum Romanorum a servis Graecis educabantur. →ローマのたくさんの子供たちはギリシアの奴隷たちによって教育された。 6.Quando in forum ibitur? →いつ彼らはフォルムに来させられるのだろう。 よろしくお願いします。

  • 帝王切開=kaiserschnitt の語源

    Lehnübersetzung von mittellateinisch sectio caesarea, nach der von dem römischen Schriftsteller Plinius (23–79) versuchten Deutung des Namens Caesar als „der aus dem Mutterleib Geschnittene“, zu lateinisch caesum, 2. Partizip von: caedere = herausschneiden 帝王切開という言葉が、どこから来たかを調べようと思いました。(他のQ&AサイトQuoraでの問答にありましたので) Onlineの Duden には上記の解説がありました。このドイツ語文が(私には)難しいのです!!ラテン語辞書なども調べました。ローマの作者プリニウス (23 – 79 ) がジュリアス・シーザーの名前の由来を調べて、ラテン語に動詞Caedere (= cut etc.) の変化形と理解し、シーザーが自然分娩ではなく、手術による分娩で産まれた子供であると結論づけたのが始まりのようです。 結論として 1.Kaiser には切る/手術という意味はない。 2.Kaiserschnitt にはローマ人作家のラテン語(誤)解釈から広まった「手術による分娩」という意味がある。 これでよいでしょうか。上記独文の文法的解説もいただければ尚、有り難いのですが。

  • ラテン語でラテン語

    リングワ・ラティーナは英語ですよね? じゃあラテン語で「ラテン語」はなんと言うんでしょうか? スペルと読みをお願いしますm(_ _)m

  • ラテン語・ローマ字でギリシャ語の綴りを知りたい。

    ギリシャ語の綴りを知りたい ラテン語、ローマ字で (1)「ギリシャの風」 (2)「古代ギリシャの風」 はどうつづりますか?

  • ラテン語 教えて下さい!!

    ラテン語 教えて下さい!! ラテン語 教えて下さい!!以前もお聞きしたのですが、ラテン語やっぱり難しくって。。。(汗) Aurea と言う言葉を使って、ジュエリーのブランド名を付けたいのですが、 黄金に輝く海 のイメージなのですが、 Aurea Maria (アウレア マリー) で 使い方はあっているでしょうか? 出来れば、Aを頭に持って来て 組み立てたいのですが。。。 どうぞ、ご存知の方いらっしゃいましたら ご回答お願いいたします★

  • ラテン語の読み方教えて!

    affictus aegre turpis intractabilis この4つのラテン語の意味はわかってるのですが読み方がわからないので教えてくれると嬉しいです!

  • ラテン語

    愛してる と言う言葉をラテン語で教えて下さい! よろしくお願いします

  • ラテン語が正しいか教えてください

    以下の文章を、ラテン語に翻訳したのですが、自信がありません。 チェックしていただければと思います。 誤訳の箇所があれば、できれば簡単に解説いただければ幸いです。 よろしくお願いします! 原文: (あなたは)いつも私に喜びを与えてくれます。 (あなたは)いつも私に幸せを与えてくれます。 そして(あなたは)、私の悩み、苦しみ、悲しみを取り去ってくれます。 ※「あなた」は不特定の複数人を指します。 ラテン語訳: Gaudium semper datis mihi. Felicitates semper datis mihi. Et vos auferre mihi angustias, dolor, et tristitiam.