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ラテン語: 【やがてローマもこうなるだろう】の原典

第3次ポエニ戦争で、燃え盛るカルタゴを見ながら、スキピオ・アエミリアヌスが、言ったとされる、 「やがてローマもこうなるだろう」、あるいは 「いつかローマもこうなるのだろうか・・・」、あるいは 「ローマもいつか滅びる日が来るのであろうか」、 のような言葉を時々目にします。何か「出来すぎ」な響きもあり、史実とは無関係かとも感じるのですが、それはそれとして、とても印象深く、大好きな言葉です。 さて、この言葉の原典が、どのような文献に由来するのか、ご存知の方いたら教えてください。 辞書を引きながらであれば、亀のようにラテン語を読むことはできますので、贅沢なお願いではありますが、もし可能ならば: http://www.thelatinlibrary.com とか、 http://www.perseus.tufts.edu/cache/perscoll_Greco-Roman.html あたりのリンクを教えていただけるとうれしいです。 よろしくお願いします。

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  • Big-Baby
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回答No.5

#4です。LoebのテキストではAppian's Roman History 1のp.636です。 Perseusでは次の箇所、下から2行目のところからです。 http://www.perseus.tufts.edu/cgi-bin/ptext?doc=Perseus%3Atext%3A1999.01.0229&layout=&loc=Pun.+19.1

serpentboa
質問者

お礼

ありがとうございます!なんとお礼してよいものやら。。。 ペルセウスは自分で探したんですよ、ほんとに、でも見つけられませんでした。。。 ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします m(._.)m

その他の回答 (4)

  • Big-Baby
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回答No.4

塩野七生さんは原典の引用がかなりいい加減なことで定評があります。 問題のスキピオの言葉の原典ですが、ギリシア人歴史家アッピアーノス(英語Appian)のものがわかりやすいです。彼の「ローマ史」132章にその言葉があります。スキピオはカルタゴの最後を見届けてホメロスの一節をつぶやくのです。「聖なるトロイヤの都もやがて滅びる日来たらん」と。もちろん、ローマの将来を憂いてのことです。 http://www.livius.org/ap-ark/appian/appian_punic_27.html 残念なことにポリュビオスもアッピアーノスもギリシア語で書いています。スキピオが口にしたホメロスの一節ももちろんギリシア語です(当時のローマのインテリは皆ギリシア語の素養があったのです)。したがって、ラテン語の知識が十分あっても原典を読むことは不可能です。原典に触れたいのであれば、どうしてもギリシア語を勉強していただかなくてはなりません。

serpentboa
質問者

補足

コメントありがとうございます。お詳しそうな方にめぐり合えて、心強い限りです。 Loeb を見ましたら、アッピアーノス(そっか、アルファは長いんですね)はあるようですね。ただ何巻かに分かれていて、問題の 132章がどの巻に入っているかを確認することまではできませんでした。もしお持ちでしたら、何巻目か教えていただけるととても嬉しいです。 ただ、問題の箇所を読むためだけにこの本を手に入れるかどうかはちょっと微妙で。。。(お金な~ぃ)。。。私にとっていちばん都合が良い媒体は、やはりネット上で公開されているテキストです。もし、ペルセウス、その他で、オンラインで公開されているドキュメントご存知でしたらぜひ教えてください。すごーく期待してます(^_^) あと、イリアスの部分だけはペルセウスで原文を確認することができました。結局、スキピオーが特に卓越したインスピレーションでローマを憂いた、というよりは、(当時においても)昔から(だってスキピオーの時代ですら、もうホメーロスから数百年もたっているんですものね!)無数の人々によって引用されてきた「盛者必衰のことわり」を、自分もまた口にした、といったところなのかな、と。

  • drmuraberg
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回答No.3

見つかったと思って喜んで書き込んだ後で、再読し塩野七生さんの訳と 合わせて驚きました。違いすぎるのです。 No.1の方への補足を拝見して、ご質問の文とは大分違うし、他のソース が有るのではと考え出しました。来週でも、さらに調べてみます。 塩野さんは取材・考証とも凄い人なので、その原典としたものがどれなのかも興味が有ります。 ラテン語はどちらで勉強されましたか?留学時代、年輩の方がギムナージウムで 英仏の他にラテン語を勉強したと言っているのに圧倒されたものです。

serpentboa
質問者

お礼

知りたかった情報は得ることができましたので、クローズします。ご協力ありがとうございました。

serpentboa
質問者

補足

> No.1の方への補足を拝見して、ご質問の文とは大分違うし、 > 他のソースが有るのではと考え出しました。来週でも、 > さらに調べてみます。 すみません、書き込みが少しすれ違ってしまったようですね。打ち切りの件は撤回して、しばらくクローズせずにおきます。 わたしのほうでも新情報が入ったら、ここに追記することとします。 語学は、お恥ずかしいことにすべて独学です。 では

  • drmuraberg
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回答No.2

Polybius, The Histories, Fragments of Book 39.5 に有ります。 Another still more remarkable saying of his I may record. . . [When he had given the order for firing the town] he immediately [p. 530] turned round and grasped me by the hand and said: "O Polybius,・・・・・ の文です。 この訳は、「今われわれは、かつては栄華を誇った帝国の滅亡という、 大いなる瞬間に立ち会っている。だが、今私の胸を占めているのは、 勝者の喜びではない。いつかは我がローマも、これと同じ時を迎えるであろうという 哀切なのだ。」 (塩野七生著「ローマ人の物語」〈新潮社刊〉)となっています。

serpentboa
質問者

補足

情報ありがとうございます。 もうひと方の方に試訳してみたものも含め、どうも翻訳のほうには、さまざまなバージョンがあるようで、ポリビウスの原文に立ち返ってみないことにはポリビウス自身が言ったことと、塩野さんを含めた後代の作家の解釈がうまく区別できなさそうですね。

  • vtetfn
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回答No.1

確実ではないのですが辿れたところまで……。 http://penelope.uchicago.edu/Thayer/E/Roman/Texts/Polybius/38*.html の部分に、 Turning round to me at once and grasping my hand Scipio said, "A glorious moment, Polybius; but I have a dread foreboding that some day the same doom will be pronounced on my own country." という表現が見つかります。これによるとPolybius, The Histories, Fragments of Book XXXVIII に存在することになりますが、Perseusで調べてもどうもそこからうまく追跡できませんでした。 ご参考まで。

serpentboa
質問者

お礼

試訳の件ですが、どうもアッピアヌスという人の、ポリビウス経由の又聞きらしいです。(Appian of Alexandria (c.95-c.165) : Roman History, $$132) http://www.livius.org/ap-ark/appian/appian_punic_27.html#%A7132 ともあれ、いったん打ち切りにしたいと思います。ご協力ありがとうございました。

serpentboa
質問者

補足

手がかりありがとうございます。私のほうでも調べました。どうやら以下でしょうか: http://www.perseus.tufts.edu/cgi-bin/ptext?doc=Perseus%3Atext%3A1999.01.0234;query=chapter%3D%231243;layout=;loc=39.4 原文ギリシャ語だったんですね。とりあえず英語の方を訳してみると、 ----------------------------------------------------------------------------------------- 炎の中で徹底的に破壊されていく都市を見て、スキピオーは突然泣き出し、あらゆる都市や、国家や、王朝が、ちょうど我々すべての人間と同じようにたどらなくてはならない、避けることのできない運命について深く考えながら、長いこと立ち尽くしていた。これは彼にイリウム(=トロイ)の運命を思い起こさせた。それはかつて力のある都市であり、あるときは強大なアッシリア、メデス、ペルシャ帝国であり、そして後には輝かしいマケドニアのものであった。そして、思いがけず彼は以下のような引用を口にした -- おそらく無意識に彼の口をついたものなのであろう -- "神聖なるトロイが滅び、プリアモス、槍の王(?)、そしてプリアムスの人々が滅ぶ時が来るであろう"(1) 彼がそのような言葉で何を意味するかを、あえて私が聞いても(なぜなら私は彼の教師であったのだ)、彼はローマの名をはっきりと口にすることはなかったが、明らかに彼は、人間のやることの移ろいやすさの光景を目にし、彼女(ローマ)についての恐れを抱いていたのだった。 (1) ... ホメーロス、イリアス、6.448 とあります。 ----------------------------------------------------------------------------------------- ギリシャ語との対応まではまだきちんと調べていないのですが、英訳を見る限り、なんだかとても言葉に力を感じます。巧妙にだまされているだけかも知れませんが、ひょっとすると、スキピオーは本当にこのようなことを言ったのかも知れない、と思い始めています。