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高圧過電流保護協調
高圧モーター(3.3KV)で短絡事故が起きたとき、高圧モーター遮断器の過電流リレーが働らき、遮断されたにもかかわらず、上位の遮断器が働いたのか、同じ系統(別の需要家)が瞬停になるのはなぜですか。保護協調は取れていると聞いていたのですが
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保護協調は取れているのは、過電流協調(限時要素)と思います。 短絡協調(瞬時要素)は、非常に難しい(ほぼ不可能)です。 瞬時要素は50ms以下(0.05秒)で反応します。ほぼ40ms程度、それから遮断器の開放時間3サイクル50~60msで遮断が終わります。(短絡電流が無くなる)短絡協調をするにはそれ以上の時間上位遮断器が遮断せずに待たなければなりません。事故点が上位遮断器直下でありそれから遮断すると、約150ms~250ms短絡電流を流し続けることになります。普通の変電所なら、中身がなくなっているでしょう。 また、短絡事故時は事故点に多大な電流が流れて、電圧のほとんどが上位の変圧器に掛かります。よって変圧器出力電圧が下がります。別の需要家では、瞬停と感じるでしょう。
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- sou_tarou
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瞬停ではなく瞬低(瞬時電圧低下)ではありませんか?
- e_Chikama
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過電流リレーには、2つの保護目的があります。 1.過電流 2.短絡電流 です。 dennki様は、おそらく過電流の保護協調を思っているのでしょう? 過電流は、動作電流と動作時間で上位の継電器と協調がとれますので、単なる過電流の場合は、正常動作します。 短絡電流は、動作電流だけで動作時間は一定です。 0.05s以内(遮断機連動0.1s以内)設定です。 短絡電流は、何千アンペア(電源インピーダンスによる) も流れますから、瞬時遮断が必要です。末端で短絡した場合、上位継電器も同時に短絡電流を検出し遮断します。 時限協調がとれません。 短絡は、大変危険なものですから、遮断器による遮断では、短絡電流が大きくなります(正確には、電力会社で受電点の短絡電流値を聞いて、受電設備のインピーダンスを加算する)ので、限流型バワーヒューズを入れ、短絡電流を制限する方法を検討する余地がある様に思います。
- sentakuya
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少しご質問が理解できていないのですが・・・ 3KVのTRの下に色々な負荷があると思います。このひとつ(今回は高圧モーター)が完全短絡すればTRは瞬時過電流です。よって完全短絡が解消されるまで(今回はモーターのCB OFF)はTRはしんどいと言いながら電圧降下を起こします。 このTRが電力会社のものでぎりぎりの容量(KVAなど)なら別の需要家まで電圧降下の影響がでます。
お礼
みなさま ご回答ありがとうございます 大変わかりやすく、理解できました。