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杉原千敏は「不作為の作為」に問われない
杉原千敏氏は日本のリトアリアあ大使ですが、外務省の意向とは反対に約6000人のユダヤ人にビザを発給して、アメリカに逃しました。 後日ドイツのホロコーストが現実化してヨーロッパで600-700万人が収容所なくなりました。 戦後逃してもらったユダヤ人は杉原千敏を探して、その功績を賞賛しました。 もし、杉原氏と同じ行為を10人する人がいたら6万人のユダヤ人が助かっていたと考えられます。 歴史的に見ると杉原氏は、ユダヤ人の問題において「不作為の作為」を犯さなかった役人として、賞賛されるべきと考えられています。 「不作為の作為」の証明は多くは事件が起こってから、問題になります。杉原氏以外の外交官には、犯罪としては成立しなくとも「ユダヤ人問題に関しては不作為の作為」を問えるのではないかと考えますが、いかがでしょうか?
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仰せの事例は難しいですよね。歴史の中に生きる人はどうしてもその制約がありますでしょう。 それを不作為の行為だというのは、回答番号:No.3さんのご回答の通りの事情がありますよね。 反・非人道の命令に服従せざるを得なかった兵士の、敵の捕虜を殺害したことでの戦犯裁判も多々ありますが、歴史と人生、人間の相克ですね。 杉原千畝氏の行為を批判したり、反評価したことは外務省としては、あると思います。 「金銭に絡む極めて黒に近い悪徳役人と解釈するQ&Aの質問者がいました。」とは、こういうのを下司の勘ぐりというのです。 品性もここまで落ちると、もう落ちていく下がないので、また少し挙がるのだそうです。そしてまた落ちる。 そういう人も本当にいるんでしょうかね。仏教の話ではよく聞くのですが。 パーソナリティとしては東京帝国大学のエリートで、そういう行動をしていた先輩を知っています。いえ杉原千畝さんと同じような。 あの時代には、そういうぶっとい人もいたんですね。 別に変人奇人ではなく、もっとも普通で常識的、当たり前の人でした。そういう日本と日本人。 いたんですよ。杉原さんみたいな人が。 でも、一般にそうであるべきだとはいえないと存じます。 問題が違うが、今も同じ事ってあると存じます。
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- hortensia
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ご質問はもちろん法的責任ではなく道義的責任の話であり、正解のある問題ではないという前提で。 一般的な原則として「何もしなかったこと」が責任を問われるのは「何かをするべき」義務がある場合でよね。親が赤ちゃんを放置して死なせたら道義的責任はもちろん法的責任(保護責任者の遺棄致死罪)を負います。親は自分の赤ちゃんを保護すべき法的な義務があるからです。 ユダヤ人迫害に積極的に荷担したわけではなく、本国の方針に従ったに過ぎない外交官に道義的責任があるというには、「当時の外交官はユダヤ人の国外脱出・自国への流入を”本国の方針に反してでも”助けるべきだった」という道義的な義務が観念されなければいけないと思います。 そのような義務について私は否定的に考えます。あまりに酷ですし外交官という職務の本質的意義に抵触しかねません。
お礼
ありがとうございます。 確かに酷であるから、杉原氏がユダヤ人を助ける外交官がただ一人に留まったのだ思いますし、その行為を外務省は戦後反省の念をもって、生前に名誉を復活させてあげて欲しかったと思います。それができなかったことは、自分で自分が裁けなかった日本の戦後責任と共通していると判断しています。 ただ、戦後アウシュビッツ収容所などで行われた事実が明らかにされたとき、少なからず、ユダヤ人にビザを発給してくれと頼まれても断った外交官にはいやな思い出として心の奥に染み付いたものと推測しています。 そう考えないと悲しいですね。
- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
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なにを仰せか難しかったが、畑の畝が敏捷になっていてはすぎ杉原氏の千の畝に申し訳ありませんです。 要するに、基本的な、ありは根本のことから考えて、やるべき事をやらなかったという意味での不作為をした、作為という意味ですか? つまり、あの当時のナチなどのユダヤ人迫害に関する対応をしなかったという不作為の外交官ということですか? 或いは杉原千畝氏のなすことを心よしとしなかった、とか、妨害したとかの在外、ないしは国内の外交官の行為のことですか? それが不作為であるという形状をもっていての、ということなんですね?
お礼
杉原千畝の行為は、金銭に絡む極めて黒に近い悪徳役人と解釈するQ&Aの質問者がいました。 もしユダヤ人にビザを発行しなかったら多くのひとホロコーストにあう可能性がありました。日本の外務省の意向どおりにビザを発行しなかったらこんな質問者の疑いを受けることもなかったかもしれませんが、疑いを受ける可能性があっても6000人に対してビザを発行したことは賞賛に値すると思いますし、もし金銭の授受があったら、懲戒免職になった可能性もあるので無償の行為であったと判断しています。 その行為を鏡として、ほかの国の大使の行為をみると、ビザを発給しないというのは、あの時代でヨーロッパにあった反ユダヤ主義に加担したのではないかと思うのです。杉原氏と同じ行為をしてくれれば、沢山の人が助かっていたはずです。 ホロコーストが始まって、それをとめる一番の力を持っていたとおもわれるのは当時のローマ法王ピウス十二世で、戦後「不作為の罪」を犯したのではないかと問題になっています。
- mispro1
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回答ではありませんが、名前が間違っています。 杉原千畝(すぎはら ちうね)です。 質問を掲げる前に、これくらいは確認すべきです。
お礼
ありがとうございます。 まったく思い込みしていました。訂正します。
お礼
ありがとうございます。 現在封切りされた映画「ワルキューレ」は、ヒトラーの乱暴な侵略やユダヤ人絶滅を始めてから反抗した参謀将校の話で、実際にもロンメル将軍ががヒトラー暗殺に絡んで、自殺に追い込まれています。 戦犯となったカイテル元帥はニュルンベルグ裁判で「自分はあやまっていた。兵士としての義務以上のものがあることを考えなかった」と述べたとのことです(竹山道雄『人間について』新潮社) また、映画「グリムゾン・タイト」では、デンゼル・ワシントン演ずる原子力潜水艦の副艦長が、艦長が国務省からソ連への核ミサイル発射ボタンを押す権限を与えられているからと押そうとするとき、艦長を監禁してしまい、核戦争の危機から世界を救うストーリーとなっています。 職務としての義務以上のものが要求されたときに、密告という手段もあることは、食品偽装の問題をみていても理解されます。 密告しない人は別に犯罪に問われることはないにせよ、密告により多くの消費者が食害から救われたことは是とされることも、杉原氏の行為と関連することとして考えてもよいと思われます。